2月12日、カーボンマジック・タイランドの新工場がタイ・チョンブリー県で落成し、現地で落成記念式典が行われた。
カーボンマジック・タイランドは滋賀県米原にある東レ・カーボンマジックの量産拠点であり、GTアソシエイション(GTA)とも縁が深い。東レ・カーボンマジックはSUPER GTのシリーズパートナーであり、現在、SUPER GT GT500クラスで用いられている共通モノコックは、GTAがDTM クラス1の基準に従って東レ・カーボンマジックに発注、製作、供給する関係にある。昨年シリーズを戦った3メーカー計15台のGT500車両のモノコックはすべて東レ・カーボンマジックの製品である。
また、GT300クラスで使われるマザーシャシーも、初期のモノコックは東レ・カーボンマジックで製作、GTAに納入された。さらに、昨年からGTAのプロモートで開催が始まったFIA-F4選手権で使われる童夢F110のモノコックも、東レ・カーボンマジックが製作している。
式典にはタイの政府関係者や在タイ日本大使館大使も参列した
会場にはGT500クラスの共通モノコックやFIA-F4用のモノコックが展示された
今回落成した新工場では敷地面積22000平方mに及ぶ広大な敷地に、縦170m横60mの工場建屋が設けられ、250人の従業員が2交代制でカーボンコンポジット製品の生産を行う。自動車関連製品はもちろん、航空機、鉄道、医療機器など様々なカーボン・コンポジット製品がここから世界へ出荷されることになる。
量産拠点となる新工場落成により、カーボン繊維の世界トップシェアを誇る東レはカーボン事業の新時代へ突入することになる。
航空機用をはじめとする様々な製品が展示
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