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2016.02.28
日産&GT-Rファンで大いに賑わった日産の体制発表イベント

日産&GT-Rファンで大いに賑わった日産の体制発表イベントの画像

 快晴に恵まれた2月28日午後、横浜はみなとみらい地区にある日産自動車のグローバル本社ギャラリーにおいて、日産/NISMO(ニスモ)の2016年モータースポーツ活動計画発表会が行われた。すでに2月26日のリリースで、今季の活動計画は発表済みだが、この日はSUPER GTのドライバーや監督が勢ぞろいし、ファンとの交流を深めるイベントもあるため、朝から多くの日産ファン、GT-Rファンが集まった。
 


 


 発表会の冒頭に挨拶に立ったNISMOの宮谷正一社長は「昨年は日産/NISMOにとって良いシーズンとなりましたが、今年も去年以上に素晴らしいシーズンにします!」と宣言。続いて、今季から日産系チームの総監督となった田中利和ニスモ常務執行役員が、2016年のモータースポーツ活動計画を発表した。
 



 そして、田中総監督をはじめNISMOの鈴木豊監督と松田次生(ロニー・クインタレッリは体調不良で欠席)、TEAM IMPULの星野一義監督と安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、KONDO RACINGの近藤真彦監督と佐々木大樹/柳田真孝、MOLAの大駅俊臣監督と本山哲/千代勝正、そしてGT300クラス参戦のNDDP Racingの長谷見昌弘監督と星野一樹/ヤン・マーデンボローらが壇上に勢ぞろいし、ファンへのあいさつを行った。
 



 続いて、昨シーズン限りで日産系チーム総監督を退任した柿元邦彦氏の引退セレモニーが行われ、ドライバーを代表して本山哲がこれまでの感謝を込めた花束を贈呈した。
 


 そして、ファンにとってお待ちかねのトークショーは、まずは田中総監督と4人のチーム監督によるパート1。その後ドライバーが加わってパート2、そしてドライバーのみによるパート3、と進んだ。ドライバーのみのトークでは、“街中での運転”がテーマとなり、柳田が各サーキットへの裏道を知り尽くしていると持ち上げられれば、一方で本山は「実は岡山(国際サーキット)は今でもナビがなければ行けない」と告白。また安田は「バックが苦手で日産のアラウンドビューモニターに助けられています」と日産のドライバーアシスト技術に頼っていること告白。
 トークショーの最後には、ドライバーとの特別同乗走行参加権が賞品となったジャンケン大会が行われ、勝ち抜いた20名のファンが幸運を手にした。
 

 


 その後は「GT-R GT3グローバルチャレンジ」トークショーと題してGT300に参加する星野一樹/マーデンボローと、今季はブランパン・シリーズに参戦する高星明誠、そして昨年の同シリーズでチャンピオンとなりGT500にステップアップを果たした千代勝正という4人のGT-R GT3遣いが語り合い、さらには『日産モータースポーツヘリテージ・トークショー』では柿元前総監督と長谷見監督、星野監督、近藤監督による、日産モータースポーツを振り返るトークショーが行われ、多くのファンが興味深そうに聞き入っていた。

 


 


 2004年からの12年間も総監督を務め、日産に12のシリーズタイトルをもたらした柿元氏(写真右)は「私は“理不尽な”お願いをしただけで、チームの皆さんが応えてくれたから好結果に繋がりました」と、日産系チームすべての協力に感謝を表した。なお柿元氏は今後、日産/NISMOのアンバサダーとしてサーキットに登場するとの事。
 バトンを受け取った田中総監督(写真左)は「日産モータースポーツの、というよりも日本のモータースポーツ界の“顔”であった柿元さんから(総監督を)引き継ぐことは、長嶋さん(長嶋茂雄 読売ジャイアンツ終身名誉監督)から巨人軍の監督を引き継いだようなものでプレッシャーも大きいです」と、その重責を野球界のビックスターになぞらえて表現。そして「日産陣営の大きな特徴であるチームワークの良さを維持しながら、その一方で各チーム、各ドライバーが切磋琢磨しながら強くなっていく。今季は4台のGT-Rが全車チャンピオン候補として、最終戦を迎えられるようがんばっていきます」と力強くコメントしていた。
 


2013年仕様のMOTUL AUTECH GT-Rを使用してコクピットライドも実施され、
子供から大人まで多くのファンがSUPER GT仕様GT-Rのコクピットを堪能していた。
 


イベント終了後には、じゃんけん大会で選ばれたファンの特別同乗走行プログラムが行われた。
街中とはいえ日産トップドライバーとドライビングを間近に感じて、参加者は満足げだった。

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