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Race Report
2016.04.09
Rd.1 予選GT300:岡山国際サーキットを得意とするVivaC 86 MCが逆転ポールを奪う!

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第1戦 岡山国際サーキット:公式予選 GT300レビュー

2016 AUTOBACS SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の公式予選が、4月9日午後、岡山国際サーキット(岡山県)で行なわれた。GT500クラスではNo.37 KeePer TOM'S RCの平川亮が、2年連続でコースレコードを書き換えてのポールポジション。GT300クラスもNo.25 ViVaC 86MCの土屋武士がコースレコードでクラスポールとなった。

 

□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時23℃/27℃、Q2開始時23℃/32℃、Q2終了時22℃/29℃

 

Q1はSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝がトップタイム

 Q1も折り返しを迎えた8分過ぎ、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(中山雄一)が、1分28秒台だったここまでのトップタイムを、1分26秒911まで短縮。するとNo.55 ARTA BMW M6 GT3(小林崇志)がさらに1分26秒705と書き換える。31号車の僚友No.30 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太)も26秒台に入れ、この時点で3番手に。さらにNo.51 JMS LMcorsa 488 GT3(新田守男)が26秒615まで詰めてトップを逆転する。
 残り5分を切ったところでNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が勇躍にアタックし、51号車のタイムを僅かに破ってトップを奪ってみせた。この後、61号車は周回を続けずにピットイン。結局、61号車の1分26秒560は誰にも破られず。Q1のトップタイムとなった。
 一方、6番手以下はチェッカーの瞬間まで入れ替わりが見られ、最後の最後に1分27秒033まで詰めたNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)が6番手に進出。No.18 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴)らに先んじることになった。8番手以下にはNo.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹)、No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー)、No.3 B-MAX NDDP GT-R(ヤン・マーデンボロー)、No.11 GAINER TANAX AMG GT3(ビヨン・ビルドハイム)、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)とFIA GT3の新型車両が続いた。さらにその後方13、14番手にはNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允)、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)のマザーシャシー勢が滑り込む。
 トップの61号車からQ2進出最後の2号車までの差は、わずかに0.915秒と1秒に満たない激戦だった。これにわずか0.142秒の僅差でNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学)はQ1敗退。しかも公式テストで好調だったランボルギーニ・ウラカンGT3は他の3台もここで予選を終える。また、昨年のチャンピオンNo.0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート)も17番手に沈み、今季の激戦の証明となってしまった。マシントラブルで午前のフリー走行を走行できなかったNo.26 AUDI R8 LMSと、サーキットサファリで火災のため止まったNo.9 GULF NAC PORSCHE 911は、予選への出走を果たせなかった。

 

 

Q2でVivaC 86 MCの土屋武士がコースレコードを叩き出す

 GT300クラスのQ2は残り7分を切った辺りから本格的なアタックが始まった。まず場内を沸かせたのは、この岡山でSUPER GTデビューとなるNo.18 UPGARAGE BANDOH 86、地元岡山県倉敷市出身の山田真之亮。1分27秒101でトップに立つが、これを岡山県倉敷市出身、No.65 LEON CVSTOS AMG-GTの蒲生尚弥が1分25秒624のコースレコードで上回る。続いてNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士)も25秒台に入れるが、蒲生のタイムには一歩及ばず2番手。さらにNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)とNo.7 Studie BMW M6(荒聖治)も1分25秒台も後半で蒲生のタイムには届かない。
 さらにNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)やNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)も自己ベストを更新するが、こちらは26秒台止まり。これで65号車のポールポジションが確定かと思われた。
 だが最後の最後に逆転ドラマが待っていた。No.25 VivaC 86 MCの土屋が渾身のアタックでタイムを削り、65号車の蒲生が出した新レコードをさらに詰め、1分25秒586を叩き出す。これでこの25号車で2度目のポールポジションを決めて見せた。土屋自信はGT300クラスで8回目のポールだ。
 2、3番手にはNo.65 LEON CVSTOS AMG-GT、No.7 Studie BMW M6とFIA GT3勢が並び、4番手のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTがJAF-GT300、5番手のNo.11 GAINER TANAX AMG GT3から10番手のNo.3 B-MAX NDDP GT-RまでFIA GT3と、開幕戦はクルマの出自を問わない乱戦模様となった。明日の決勝レースが一層楽しみになってきた。

 

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