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Race Report
2016.04.26
【第2戦プレビュー】戦いの本番はここから!激戦必至の第2戦富士に注目

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第2戦 富士スピードウェイ : プレビュー

熱戦となった開幕戦岡山の興奮もまださめやらぬ中、第2戦「FUJI GT 500km RACE」が5月の連休中、3日(火/祝日、予選)、4日(水/祝日、決勝)に行われる。舞台は世界的に知られる高速コースである富士スピードウェイ。昨年の富士2戦を制している日産GT-R、トヨタ系のホームコースで今季初勝利を狙うレクサスRC F、そして開幕戦の雪辱を期すHonda NSX CONCEPT-GT。そしてGT300クラスも好調な新型車勢を中心にさらなる激戦となるだろう。

 

高速コースセットはGT-R優位か? RC F勢も侮れない

 開幕戦は2連覇王者のNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が貫禄を示して見事な逆転勝ち。それによって最大量のウェイトハンディ(40kg)を搭載するが、その勢いは第2戦富士でも無視できない存在になりそうだ。また、富士スピードウェイでの昨年2大会はGT-R勢が連勝し、上位を占めている。空力開発が制限されている今シーズンは、昨年の性能がそれなりに継承されることになるだけにGT-R勢優位の声が聞こえてくる。開幕戦で遅れを取り、昨年の富士2大会で悔しい思いをしたカルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、まさに必勝のレースとなりそうだ。
 昨年、一昨年とホームコース富士で勝てていないレクサスRC F勢にとっても、この第2戦富士は正念場。空力開発で制限が掛かる中、エンジンの性能向上に力を注ぎパワーでライバルに差を付けるとの考えで挑んでいるようだ。その中、やはり注目すべきは富士最多勝を誇る立川祐路をエースとするNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川/石浦宏明)だろう。そして、開幕戦で意地を見せた平川亮のNo.37 KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター/平川)もおもしろい存在となりそうだ。
 一方、開幕戦岡山では思うような走りを見せられなかったHonda NSX CONCEPT-GT勢。だが、Hondaがこのまま黙っているわけはない。先日のスーパーフォーミュラ開幕戦ではHondaエンジン勢が活躍しただけに、同じエンジンを使うNSX CONCEPT-GTの飛躍も近いはず。そのフォーミュラで優勝した山本尚貴がエースのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本/伊沢拓也)や富士を得意とする2人が揃ったNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/小暮卓史)の奮起に期待したい。

 

 

 

500kmレースの難しさ。ピットワークも勝利の鍵となる

 このゴールデンウイークの富士戦はレース距離500kmの耐久でもある。このため、通常通りならドライバー交替が2回義務付けられている。つまりピットでの作業も2回あるわけで、ここでのメカニックたちの仕事もいつも以上に勝負に影響することになる。また、2回ドライブするドライバーをどちらにするか? いつピットに入れるか? タイヤをどう使うか? などなど監督やエンジニアの頭脳戦も重要だ。
 その中で期待したいのが、ルーキーやGT500の若手選手の活躍だ。開幕戦もレギュラー2年目の平川(No.37 KeePer TOM'S RC F)とGT500ルーキーの千代勝正(No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R[本山哲/千代])が終盤に熱いバトルを10周に渡って繰り広げた。この富士でもそんな意地のぶつかり合うシーンが見たい。加えて昨年第4戦富士で初優勝を挙げた佐々木大樹(フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R[佐々木/柳田真孝])、耐久巧者の伊藤大輔&TOM'Sに支えられた2015年F3王者のニック・キャシディ(No.36 au TOM'S RC F[伊藤/キャシディ])の動向も注視しておきたい。

 

 

 

GT300の要注意はFIA GT3ドイツ車勢、それとも…

 開幕戦の岡山はテクニカルなコースであるから、JAF-GT300勢が優勢という下馬評を見事に覆したのが、FIA GT3の新型車であるメルセデスAMG GT3とBMW M6 GT3の決勝トップ3独占だった。この富士でもパワーにモノを言わせた活躍を見せるのか、チーム初優勝で意気が上がるNo.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥)、元来富士が得意のNo.4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)、そして初優勝を渇望するNo.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)に引き続き注目したい。また、ダークホースとしては、開幕戦5位に入ったSUPER GT唯一の跳ね馬No.51 JMS LMcorsa 488 GT3(都筑晶裕/新田守男)も挙げておきたい。

 

 

 この他、No.0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎)やNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)らのGT-R勢や、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴)も富士での巻き返しを期しているはず。そしてJAF-GT300勢では、富士でハイブリッドパワーが武器になるNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)も忘れてはならない。

 

 

 

 

 GT500もGT300も、昨年以上に熱い戦いが展開される2016年シーズン。第2戦「FUJI GT 500km RACE」はゴールデンウィーク中の5月3日、4日の開催。ぜひ、ゴールデンウィークは富士スピードウェイにお越しください。残念ながらサーキットへ行けないという方は、J SPORTSの中継、テレビ東京系の「SUPER GT+」、パブリックビューイングでお楽しみください。

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