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Race Report
2016.05.03
Rd.2 予選:ポールポジション記者会見

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第2戦 富士スピードウェイ:ポールポジション記者会見

GT500 Class

No.12 カルソニック IMPUL GT-R

 

「万全の準備がこの結果に繋がった」

安田 裕信

(3月の富士公式)テストから好調で、今朝の公式練習でもJP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップタイムをマークしていたので、クルマの速さには自信を持っていました。ただ、午前中(公式練習)にトラブルが出て、僕はニュータイヤでアタックすることなく午後の公式予選を走ることになったので、そこだけが不安でした。でもJPや監督(星野一義監督)が『大丈夫だ!』と言って勇気づけてくれました。(Q1では)セクター2で攻めきれずに少しタイムロスがありましたが、(Q2に進出でき)JPに繋ぐことができ、自分の仕事をすることができました。そのセクター2で残した分、JPが削ってくれ、ポールポジションを獲ることができたのは良かったです。
開幕戦の岡山は辛いレースになりましたが、それは自分たちが想定した以上に温度(気温と路面温度)が上昇したからで、クルマにもタイヤにも、何か問題があった訳ではありません。その分、今回はタイヤメーカーのブリヂストンさんと一緒になって、ウェザー情報もチェックするなど万全の準備をしてきました。それがこの結果に繋がったのだと思います。明日の決勝レースはドライでもウエットでもポールからスタートするので自分たちが一番有利なはず。1年前のこのレースでは、ドライで(最後に)逆転されたから、そのリベンジのつもりでがんばります。

 

「あとは決勝でベストを尽くすだけです」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

朝の公式練習中から、タイムではライバルをリードすることができました。でもマイナートラブルでヒロ(安田裕信)はニュータイヤでアタックしないまま午後の予選を迎えることになりました。でもヒロがQ1を突破してくれて、しかもいいインフォメーションを伝えてくれたので、Q2では思いっきりアタックできました。クルマの状態も素晴らしかった。辛いレースとなった開幕戦の岡山から何が変わったのか、と言えばやはりタイヤ。現在のSUPER GTレースではタイヤが最も重要なキーポイントとなっていますから。開幕戦の岡山でも、クルマ、タイヤともに悪くはなかったけれど、想定していた温度から少し外してしまった。それが岡山で苦戦した理由。今回はベストなチョイスができたと信じています。
後は自分たち…ドライバーとチームスタッフが、(決勝で)ベストを尽くすだけです。雨になろうが晴れていようが、ウエットだろうがドライだろうが、どんなコンディションになっても集中して、自分たちのレースをするだけです。ミスさえなければ、いい結果(優勝)はついてくると思っています。

 

 

 

GT300 Class

No.55 ARTA BMW M6 GT3

 

「トップタイムは自分自身、びっくりしたくらいです」

高木 真一

午前中の公式練習ではトラブルが出てしまい、エンジンが吹き上がらなくなって、コースサイドで立ち往生してしまいました。ピットで修復はしたのですが、(そのトラブルが再び)午後の公式予選で出ないという保証もなく。また、午前はソフトタイヤで何周か走っただけでしたが、予選にはハードタイヤで走ることにしました。そうしたらフィーリングも良くて…。トップタイムをマークすることができましたが、自分自身、びっくりしたくらいです。
開幕戦ではセッティングパーツが届かず、一発のタイムは出るもののレースタイムはとても厳しい状況でしたが、今回はスプリングも5種類の中から選ぶことができ、セッティングを進めることができました。(予選でも)ハード目のタイヤで6周走っただけなので、そこから先、タイヤのグリップやライフがどうなるかまったく分かっていないことが不安材料です。しかし(3月下旬に行われた)富士のテストに比べると、ずいぶん乗り易く仕上がっているので決勝でもあまり心配はしていません。去年のCR-Zはハイブリッド・マシンで、タイムアタックも1ラップスペシャルでしたが、今年のBMW M6は、今回、2周続けてアタックができました。ストレートスピードが速いだけでなく、乗り易くて決勝に強いクルマだという印象です。明日はいいレースをしたいですね。

 

「楽観はできないが、長いレースなので上手くまとめたい」

小林 崇志

普段、僕はQ1を担当することが多くて、何とかいいタイムを出して(Q2を担当する)高木さん(高木真一)にプレッシャーをかけてきたんですが、今日は朝の公式練習でトラブルが出て、僕はほとんど走れていませんでした。で、朝走った高木さんがQ1を担当することになったんですが、そこでトップタイムを出して、正直とても大きなプレッシャーの中でQ2を走りました。でも何も考えずにアタックすることができて、ポールを獲ることができ、ホッとしています。
開幕戦はとても辛いレースになりました。高木さんが言ったようにセッティングパーツが足りずに思ったようにセッティングできなかっただけでなく、(去年走っていた)CR-Zのデータをもとにセッティングしたことも不調の原因でした。実は今回、凄く固めのタイヤを選んでいます。CR-Zだったらコースインラップにスピンしてしまうようなハード目のタイヤですが、BMWだとそれが可能になるんです。あとドライビングしやすいというか、余計なことを考えず目一杯で走ればいい、というのもCR-Zとの違いですね。ハイブリッドのCR-Zはアタックラップに備えて最終コーナーを立ち上がったところで(コンピュータの)マッピングを変え、ストレートエンドでどうして、その先でどうして、とやることがいっぱいあったのですが、BMWは目一杯で走るだけ。ポールを獲ってもタイヤに関してデータがないので楽観はできませんが、長いレースなので上手くまとめたい(優勝したい)ですね。長いシーズンを考えた場合、早い段階で1勝しておくと後が楽になりますから。

 

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