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Race Report
2016.05.04
第2戦 富士:タイヤ情報

第2戦 富士:タイヤ情報の画像

 

ブリヂストン

「テストではRC FとGT-Rを中心にわりといいタイムが出せたという感触がありました。ただ予選の結果では、必ずしもそうならなかった部分はありますが…。
持ち込んだタイヤは富士のサーキットの特性、季節的なものを考慮して準備したもので、ドライタイヤとしては3種類。ソフト、ミディアム、ハードになります。その中でハードを選んだのが17、39、100号車の3台。一方、38号車はソフトです。その他のチームがミディアムを選んでいますが、各チームによってレンジも違いますね。昨日は午後から気温、路面温度ともに下がってしまいましたが、中にはもう少し暖かくなることを想定した結果、思うようにいかなかったところもあったようです。
今回は500kmと距離が長いのでピットインの回数が最低でも1度多くなりますが、そのタイミングとしては普通に均等割になると思います。長く引っ張ればタイヤがタレてくる可能性もあるので、無理をして長いスティントにするよりは、基本的に均等割がいいと思います。あとは展開次第でタイミングの違いがあるでしょう。1回目のピットインは同じ種類のタイヤになるでしょうが、最後のスティントではタイミングによってソフトを選ぶ可能性もありますね。レインは、温度レンジが前回よりも高い方向を中心に持ち込みました。いつもどおり基本的にソフト、ミディアム、ハードの3種類。溝の深さは同じです。
なお、GT300もGT500同様にドライ、レインタイヤとも住み分けは変わりません。55号車はコンパウンドの持ち方などはだいぶクルマへの合わせ込みが出来てきたと思います。ポールを獲った55号車、そして31号車もミディアム選択しました。レースでの戦略もGT500とほぼ変わらないでしょう」

 

ヨコハマ

「GT500用にはドライもウエットもソフトとミディアム、ハードの3種類を持ち込んでいます。作動する(路面の)温度域はドライで言うなら35度プラマイ5度のレンジでミディアムを、ハードはそれ以上、ソフトは30度以下を想定しています。30度以下に下がったらソフト、30度以上に上がったらハードに、というのが目安です。GT300もドライ、ソフトともに各車種別にソフトとミディアム、ハードの3種類を用意していますが、チームによってはそのうちの2種類だけを選んでいるところもあります。予選ではGT500は19号車と24号車、2台ともにミディアムを使用しています。
またGT300ではQ2に進出した9台の内、4号車と88号車、2号車の3台がミディアムを使用し、他の6台はソフトを選んでいます。天気予報では決勝日まで雨が残ると言われていて、決勝レースもウエットでスタートとの予報もありましたが、全チーム、決勝レースを見据えてタイヤを選択されたようですね。また決勝日朝のフリー走行がウエットとなる予想もあって、今年から投入のGT500用の新トレッドパターンをテストできると思っていたのですが、残念ながら朝からドライでしたね」

 

ミシュラン

「予選ですが、我々が速かったという訳ではなく、まずクルマとして、タイヤとしてキチンとテストなりの再現ができただけで、大きく伸びているという感じはしていないです。もちろん、タイヤ性能で比較するとポールポジションこそ獲れていないですが、ウェイトハンディを考慮すれば、充分戦闘力はあると思います。
今回の持ち込みタイヤは、ここでのテストをベースにレースウィークの温度を想定して合わせ込んでいます。ドライタイヤは、ミディアムとハードという住み分けです。装着はしていませんが、レインタイヤはヘビーウエット、ノーマル、ドライングという雨量に合せた3種類を準備しています。溝の深さも同じです。
予選で装着したのは、46号車がミディアム。1号車はそれよりワンステップハード寄りを選びました。ウェイトの関係、あとはドライバーの好みの部分の両方を反映したものですが、昨日の状況では、どちらを選んでも問題なかったですね。一方でQ2では温度が下がったこともあり、各車のウェイトを考えれば1号車が若干しんどかったかなと感じましたが、ドライバーのコメントでは、タイヤが機能しないというわけではありませんでした。
決勝でのタイヤ交換ですが、2、3スティント目で何を選ぶかは場当たりですよね。というのも今、決勝までのあいだにサポートレースで路面は徐々に出来ていますが、晴れているとはいえ風が強いので、路面温度も昨日と違っています。一方で温度だけは朝のフリー走行の時点で前日の予選と変わらないところまで上がっていましたから、仮に風が止めば、予選のときよりもプラス10~15度はすぐに上がります。なので、正直わからないです。とはいえ、今の手持ちの分で、どのレンジまでいくのかはもう把握していますので、その範囲で次の(スティントの)タイヤを決める、ということは各チームと共有できています。ですから、選択で悩むことはないでしょう。温度がぐっと上がったことで、昨日の予選で下位にいたクルマがどうくるか、という面も含めてどうなるか。ただ、GT-Rとタイヤとしての組み合わせとしては、いい形で来ているのは明らかです」

 

ダンロップ

「開幕戦は、GT500(64号車)はNSX CONCEPT-GTのハイブリッドが降りて最初のレースでしたが、そこに対してタイヤのセットアップの合わせ込みが十分にできなかったうえにピックアップがあったりして残念な結果になってしまいました。GT300については11号車と同じメルセデスベンツがワン・ツーでしたから、まだまだ足りていないんだなと素直に受け取っています。61号車についてはソフトタイヤを使っていたんですが、後半コンディションに合わず1スティント増えてしまい、攻めた結果とはいえ苦しい内容でした。岡山ではGT500、GT300ともに思い通りにいかない部分が多かったです。
 今回は3月の合同テストの結果を反映し、GT500については決勝をいかに安定して走るかというところを目指したタイヤを持ってきているんですが、公式練習から予選にかけて全体的な組み立てがうまくいきませんでしたね。ただ今朝のフリー走行では安定して走れているので、その部分での収穫はあったのかなと。GT300に関しては決勝を重視したタイヤを選んでいます。
 持ち込んだタイヤはGT500がソフトとミディアムで、予選はミディアムを使っています。決勝もおそらくミディアムでいくと思います。GT300は3種類のタイヤを持ち込んでいて、0号車がミディアムとハードで予選はミディアムでいきました。11号車と61号車がソフトとミディアムで予選はミディアム。21号車はソフトとミディアムで予選はソフトを履いています。決勝については最初のスティントを見てからになりますが、温度が上がると思うので固い側でいくことになるんじゃないかなと思います」

 

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