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2016.05.04
【GTA定例会見】オートポリス大会は中止に。ただし年間8レースの開催を検討

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 5月4日午前、2016年のAUTOBACS SUPER GT第2戦が開催された富士スピードウェイで、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の定例記者会見が実施された。この席上で、坂東正明GTA代表は日本モータースポーツ記者会(JMS)から、延期となっている第3戦オートポリスの状況と対応について、そして開幕戦岡山を振り返って、という代表質問を受け、個別質問では5月11日に行われるステアリングコミッティについて回答した。
 

 

 

■延期となったオートポリス大会は、今後どうなるのか、その状況と対応策は? また、熊本地震の被災者等に対してGTAは、どのようなサポート活動をするのか?

 

 オートポリス大会に関しては、これまでGTエントラント協会を通して各エントラント(参戦チーム)の意見を集約し、同時にオートポリス側に対して施設、周辺道路など環境について状況確認を行ってきた。
 また、タイ大会(10月8、9日)のため車両や資材の移動、そして他の国内レース開催日を考えると日程的には余裕がない。そして、オートポリス側からも本年度のSUPER GT開催を断念したいと申し出があった(オートポリスからもリリースで発表)
 これを受け一昨日に臨時のGTA取締役会で協議し、オートポリス大会の中止を決断した。 併せて、オートポリス大会の代替案も検討を始めた。ただし新規の大会開催は難しいため、今後の大会での2レースも含め模索している。候補としては、8月の富士、最終戦のもてぎを検討している。遅くとも5月末までには結論を出す予定だ。

 熊本地震の被災者支援活動だが、4月21日に御殿場から熊本県の合志(こうし)市に向けて横浜ゴムのトランスポーターを借りて支援物資、御殿場市が備蓄していた水(2リッターのペットボトル)を1200本届けた。これは御殿場市が合志市と災害時の相互応援の合意を取り交わしていることから、お手伝いをしたもの。今後も要請があれば、行政と協力をしながら支援をしていきたい。
 今回の富士大会からSUPER GTはもちろん、FIA-F4、ポルシェカレラカップ・ジャパンの全参加車両に被災された方々に向けた応援・お見舞いメッセージとして作成したくまモンのステッカーを貼ることにした。また、決勝レースのスタート前に、今回の震災の犠牲になられた方々に哀悼の意を表し、黙祷を捧げることにした。加えて、富士スピードウェイと協力して義援金の募金活動も実施している。

 

 

 

 

■開幕戦決勝を振り返っての感想

 

 開幕戦岡山の決勝では競技運営で大きなトラブルもなく、イエローフラッグが1度もないレースだった。これは初めてのことではないかと思う。プロゆえにバチバチとやりあうのは歓迎だが、だからこそドライバーはマナーを守ってやらなければならい。その意味ではとても良かった。
 開催日はこれまでの4月第1週から、岡山国際サーキットの要望と来場者のためにと、気象データから晴れの確率が高い第2週に移した。その狙い通りに好天に恵まれた。ちなみに第1週末はやはり雨。プロモーターとしては、やはり天候は大きな役割を果たすと考えを新たにした。天気が良かった分、多くの来場者があり、駐車スペース不足が深刻化した。岡山側も今季は駐車場を増設した。今後も敷地内に新たな駐車スペースを作る予定という報告を受けている。

 

 

■5月11日のステアリングコミッティを前にしての状況は? また、どういう内容を話し合うのか?

 

 現在、2017年からGT500車両とDTM車両とで使用する共通部品の点数などを協議している。例えばサスペンションでは、GT500はタイヤメーカーが複数あるため、ワンメイクタイヤのDTMのようには共通化をできない。空力の規制についても、我々は2017年車両をもう進めている。そのため、2019年に向かってどうやっていくかを合意したい。
 我々は2019年に向けてきちっと歩んでいる。DTM側も追いかけてきてくださいと、そこを確認して、5月のステアリングコミッティでは書面にする。  一緒にやることでコストを軽減し、グローバル化することは我々も歓迎しているし、きちっと作り上げましょう。それを粛々とやっていく。そして夢としては、ワールドチャンピオンシップという方向性に向かっていきたいと思う。

 

 

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