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2016.06.19
石巻の小学校2校でSUPER GT特別授業『キッズ☆ドリームエクスペリエンス』を実施

石巻の小学校2校でSUPER GT特別授業『キッズ☆ドリームエクスペリエンス』を実施の画像

 SUGO公式テストに先立つ6月14日と15日、宮城県石巻市の小学校2校でSUPER GTの特別授業『キッズ☆ドリームエクスペリエンス』が行なわれた。これは「ニッポンを元気に!」をスローガンにSUPER GTが続けている東日本大震災の復興支援活動の一環で、GTアソシエイションとスポーツランドSUGOが主催し、一般社団法人Wheels(ウィールズ)が協力する形で行われている。第1回目の『キッズ☆ドリームエクスペリエンス』は2014年に仙台市立中野栄小学校で、昨年は岩沼市立玉浦小学校で行われた。震災から5年の節目となった今回は、石巻市の市立小学校2校で開催されることになった。
※トップ写真は鹿妻小学校での記念写真

 

 14日に授業が行われた石巻市立鹿妻小学校は、今回参加したメンバーが震災直後に訪れて炊き出しを行った、言わば復興支援活動の原点。また15日の石巻市立北上小学校も、平中克幸が所属するチームが訪れた地区の小学校で、ともにメンバーから「この2校に行こう!」と声が上がった学校だった。

 

 


参加メンバーを代表して吉田選手があいさつ(北上小学校)

 

 今回の『キッズ☆ドリームエクスペリエンス』にやってきたのは星野一樹選手(No.3 B-MAX NDDP GT-R)、片岡龍也選手(No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG)、吉田広樹選手(No.9 GULF NAC PORSCHE 911)、平中克幸選手(No.11 GAINER TANAX AMG GT3)、吉本大樹選手(No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)、山内英輝選手(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)の6選手とNo.51/60 LM corsaの小林敬一監督、No.61 R&D SPORTの土岐文二エンジニアと宍戸克幸チーフメカニック、さらにFIA-F4にドライバーとして参戦すると共にNo.4 GOODSMILE RACING & TeamUKYOでメカニックも務める河野駿佑選手も講師として参加。また両校には、今季実戦に参戦しているNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTと、昨年のNo.0 グッドスマイル 初音ミク SLSが持ち込まれ、さらにはスポーツランドSUGOで使用されているオフィシャルカーも登場。本物のレーシングGTカーを前に、児童たちは目を輝かせて歓声を上げていた。

 

 

 


GTマシンのエンジン始動に驚いたり、耳を塞いだり大はしゃぎの児童(上:鹿妻小学校、下:北上小学校)

 

 この特別授業に参加したのは、鹿妻小学校は6年生と5年生の2学年で計4クラス。一方、北上小学校では6年生から1年生まで全校児童。両校の授業ともプログラムは同じで、まずは体育館で講師陣の紹介からスタート。続いて、レーシングカーなど3台のクルマが駐車している校庭に移動し、体験授業となる。その第1弾は、レーシングカーのエンジン始動だ。エンジンが掛かると野太いSLSと高音のBRZ、2種類のエキゾーストが響き渡った。はじめは耳を押さえていた子供たちも、その音に驚きと満足の表情が浮かび、エンジンが止まると大きな拍手を贈った。

 

 

 


GTマシンのタイヤ交換に挑戦する児童たち。
意外と上手い児童もいてメカニックもビックリ(上:鹿妻小学校、下:北上小学校)

 

 続いてはタイヤ交換の体験。最初にメカニックがデモンストレーションを行うが、インパクトレンチの大きな音に歓声が、プロの見事な手さばきには拍手が自然とわき起こる。そして、今度は児童たちが実際に行う番となるが、ある程度の力も必要とあって5、6年生のみが体験。もちろんプロのメカニックやドライバーたちに手助けされながらの作業で、最初は恐々とインパクトレンチを手にしていたものの、慣れてくるとしっかりした手つきを見せたり、大きく重いタイヤをよろめかず持ち上げたりする児童もいて、これにはプロのメカニックも感心することしきりだった。

 

 

 


コックピット搭乗体験には児童たち皆が笑顔になっていた。
ただ低学年は前が見えなかったようだ(上:鹿妻小学校、下:北上小学校)

 

 最後の体験授業はコクピット搭乗だ。タイヤ交換においては見学だった北上小学校の4年生以下も、この体験には参加。ダッシュボードに隠れてしまうようなちびっこにとっても、ステアリングを握って様々な計器やボタンを目の前に感動の瞬間だったようだ。さらにスポーツランドSUGOのオフィシャルカーを使ってレーシングフラッグの説明など現役ドライバーが、レース進行の仕組みなどを解説もしていた。

 

 

 


夢を語る授業では、6選手と監督、メカニックらが
「自らが叶えた夢」を語っていた(上:鹿妻小学校、下:北上小学校)

 

 車両を使っての体験プログラムを終えると、場所を再び体育館に移して座学となる。片岡選手がMCを担当し、6人のレーシングドライバーと小林監督、そしてエンジニアやメカニックが、いかにして自分の夢を実現してきたかを児童の前で語った。「夢は絶対にあきらめない!」とか「自分を信じて努力を続けていれば、必ず夢は実現する!」と、自らの経験を踏まえながら語った。

 

 


児童にSUGO大会の招待券とサイン入りの記念ポスターが贈られた(鹿妻小学校)

 


この日の特別授業に児童代表から、選手らに感謝の言葉が贈られた(北上小学校)

 

 最後に児童代表が今回の授業へのお礼の言葉を述べると、Wheelsの理事長を務める吉田選手からはスポーツランドSUGOで行われるSUPER GT第4戦(7月24日・決勝)の招待券(目録)と、ポスターに選手らサインを入れたパネルを児童たちにプレゼントした。その後、もう一度レーシングカーのところに戻って全員で記念撮影。最後にドライバーから児童に記念品が手渡された。
 そして、ドライバーと監督、エンジニア、メカニックはいくつかの教室に分かれ、児童たちと給食時間をすごし、今回の『キッズ☆ドリームエクスペリエンス』のプログラムは笑顔の内に終了となった。

 

 


最後は退場する児童たちを選手らがハイタッチで見送った(上:鹿妻小学校、下:北上小学校)

 

 

 

児童達と給食を楽しんだ(上:鹿妻小学校、下:北上小学校)

 

 


北上小学校での記念写真

 

 

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