2016.07.23

Rd.4 予選GT500：WAKO'S 4CR RC Fの大嶋和也が驚異のタイムでポールを獲得！

第4戦 スポーツランドSUGO：公式予選 GT500レビュー

2016 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の公式予選が、7月23日午後、スポーツランドSUGO（宮城県）で行なわれた。GT500クラスではNo.6 WAKO'S 4CR RC Fの大嶋和也が、コースレコードを大幅に更新してポールポジションを獲得した。GT300クラスもレコードタイムでNo.25 VivaC 86 MCの松井孝允が、こちらも大きくレコードタイムを書き換えでSUPER GT初のクラスポールを手にした。

 

 

　第4戦の予選日、GT500クラスの公式予選、Q1は14時50分からスタート。午前に続き天候は曇天。気温は21度とほとんど上昇しておらず、路面温度とタイヤとのマッチングが重要なポイントと言えた。 　GT500クラスのQ1コースオープンはオンタイムとなったが、各車両は走行の準備を整え、ピット内でステイ（待機）。残り8分50秒というところで、No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT（武藤英紀）が先陣を切ってまずはコースイン。続いてNo.37 KeePer TOM'S RC F（平川亮）が続いていった。

　さらに、残り7分30秒を切って各車が続々とコースイン。各車3周をウォームアップに費やし、続々とアタックラップに入っていく。まずはNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R（柳田真孝）からアタック開始。No.38 ZENT CERUMO RC F（石浦宏明）が1分11秒000というレコードタイム（1分11秒607）を更新すると、各車がそれに迫るタイムをマークしていく。2番手にはNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT（山本尚貴）が1分11秒024で続いていった。
　しかしその直後、Q1チェッカーまで残り1分10秒ほどのタイミングで、SPコーナーのアウト側で、開幕2連勝中のNo.1 MOTUL AUTECH GT-R（ロニー・クインタレッリ）がスポンジバリアに激しくクラッシュしてしまう。クインタレッリは車両から降りることができたが、即座に赤旗提示。そして、赤旗のままGT500クラスのQ1終了となった。
　クインタレッリは「フルプッシュでアタックして、結構いい感じで走っていたんです。SPは出口が狭くて、ちょっとだけガンバりすぎました。80kgのウェイトの影響はなくはないけど、Q1を通るためには100%以上のプッシュをしないといけなかったんです。明日に向けて気持ちをリセットして、なんとかポイントを獲れるようにしたい」と、その状況を振り返った。

　これで、赤旗提示後にコントロールラインを通過したマシンをはじめ、まだアタック中だったマシンなど、タイムをマークしていない車両がQ1脱落となってしまった。特にQ1突破ができなかった車両のなかで、No.8 ARTA NSX CONCEPT-GT（野尻智紀）、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R（千代勝正）、No.12 カルソニックIMPUL GT-R（ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）、No.19 WedsSport ADVAN RC F（関口雄飛）は赤旗の影響を受けてしまう形となった。

　最終的に、Q1をトップで通過したのはNo.38 ZENT CERUMO RC F。次いでNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、3番手にはNo.6 WAKO'S 4CR RC Fがつけた。アタックタイミングの影響を受け、ニッサンGT-R NISMO GT500勢はQ2に1台も進出できないまさかの展開となった。

 

 

　No.1 MOTUL AUTECH GT-Rのクラッシュ処理のため、GT300クラスのQ2は15時27分から15時39分へ、GT500クラスのQ2は15時47分〜15時59分というスケジュールに変更された。GT300のQ2を終えた後にスタートしたGT500クラスのQ2では、序盤はQ1同様各チームともピットでステイ。残り4分45秒というところで、Q1同様No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT（オリバー・ターベイ）がまずはコースインし、各車が続いていく。

　まずはターベイからアタックを行い、続々各車がタイムをマークしていくが、このなかで素晴らしいアタックを展開したのはNo.6 WAKO'S 4CR RC F（大嶋和也）。一気に1分10秒516をマークすると、No.38 ZENT CERUMO RC F（立川祐路）の渾身のアタックも届かず。さらに、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT（塚越広大）も1分10秒705というタイムをマークするが、大嶋のタイムには届かなかった。
　結局大嶋のタイムは誰も破ることができず、No.6 WAKO'S 4CR RC Fが2014年の開幕戦岡山以来のポールポジションを獲得。SUGOを得意とするLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sがその実力を発揮してみせ、「ひさびさに緊張しました」という大嶋はピットでアンドレア・カルダレッリ、脇阪寿一監督と笑顔で握手を交わした。

　2番手はNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTで、今季最高位グリッドを獲得。3番手はNo.38 ZENT CERUMO RC F、4番手にNo.36 au TOM'S RC F、5番手にNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTと、レクサスRC F勢とHonda NSX CONCEPT- GT勢が上位グリッドを占める結果となった。
　注目の決勝レースは、7月24日（日）14時にスタートが切られる。

 

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