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Race Report
2016.07.23
Rd.4 予選GT300:レコード大幅更新の快走でVivaC 86 MCの松井がGT初ポール獲得!

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第4戦 スポーツランドSUGO:公式予選 GT300レビュー

2016 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の公式予選が、7月23日午後、スポーツランドSUGO(宮城県)で行なわれた。GT500クラスではNo.6 WAKO'S 4CR RC Fの大嶋和也が、コースレコードを大幅に更新してポールポジションを獲得した。GT300クラスもレコードタイムでNo.25 VivaC 86 MCの松井孝允が、こちらも大きくレコードタイムを書き換えでSUPER GT初のクラスポールを手にした。

 

□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1(GT300)開始時21℃/26℃、Q2(GT300)開始時21℃/25℃、Q2終了時20℃/24℃

 

レコードラッシュのQ1。トップはTOYOTA PRIUS apr GTの中山

 14時30分からGT300クラスの予選Q1がスタート。15分間の走行で、上位14台までがQ2に進出できる。セッション開始と同時にNo.18 UPGARAGE BANDOH 86(山田真之亮)を先頭に全車がピットを後にして行く。午前の練習走行でクラッシュしたNo.61 SUBARI BRZ R&D SPORT(井口卓人)も無事修復を終え、コースへ出て行く。

 各車はまずタイヤを温めながら周回を続け、15分のセッションも残り3分の1、周回数にして3周目、4周目辺りからフルアタックに入るのが一般的だ。序盤はNo.51 JMS LMcorsa 488 GT3(新田守男)がこれまでのコースレコード(1分19秒076)を更新する1分18秒903をマーク。これが最初のターゲットタイムとなったが、直後にNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)が18秒736までターゲットタイムを引き上げた。それを大きく更新したのはNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(中山雄一)で、トップタイムを1分18秒170まで詰めてみせた。その後、18秒台に入れるマシンも出るが、18秒台前半には届かず。結果的に、中山がマークした18秒170がQ1のトップタイムとなった。
 2番手以降はセッション終盤に目まぐるしく順位が変動。公式練習ではミッショントラブルでほとんど走れなかったNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)が、そのハンデを感じさせない走りで1分18秒496を記録して2番手に。そして、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTも最後の最後で1分18秒610をマークして3番手に浮上。これで、終盤まで2番手に付けたNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士)が4番手にダウンした。

 この時期としては気温が上昇せず、エンジンにとってはうってつけのコンディションとなったこともあり、トップのNo. 31 TOYOTA PRIUS apr GTから12番手のNo.360 RUNUP Group&DOES GT-R(清原章太)までが従来のコースレコードを更新するペースアップぶりだった。
 Q2ボーダーラインの14番手にはNo.0 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎)を退けて、同じNissan GT-R NISMO GT3のNo.48 DIJON Racing GT-R(青木孝行)が入った。またNo.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹)とNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹)の第1戦、第2戦の勝者も、なんとQ1敗退となってしまった。

 

 

何と1分17秒台を連発!圧倒的な松井の初ポール獲得劇

 GT500クラスのQ1でアクシデントが発生したため、GT300クラスのQ2は当初の予定より遅れて15時27分に始まった。12分間とセッションが短いQ2は、15分間のQ1以上にタイヤを温めることにシビアになる。やはり出走する全車が開始早々からピットを後にしてタイヤを温めながら周回する。

 走行前から雨も心配され、実際パラパラとコースに落ちた瞬間もあったが、GT300のスピードアップはさらに拍車を掛ける。ラスト4分でNo.25 VivaC 86 MCの松井孝允が1分18秒169で最上位に立つが、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)が、ついに1分17秒台に、17秒995でトップを奪う。だが次の周にNo.25 VivaC 86 MCの松井は、なんと1分17秒499を叩き出して、再度トップを奪還。そして、その次の周もアタックを続け、1分17秒493と自らのトップタイムを削って見せる。この時点ですでに31号車はピットに戻っており、さらにファイナルラップにラストアタックを行っていたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)のタイムも18秒台に留まり、これで勝負あり。松井は2年目にして念願のSUPER GT初ポールポジションを掴み取った。
 4番手にはNo.18 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴)が入り、トップ4はマザーシャシー勢を含めたJAF-GT300車両が占める格好となった。5番手はNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)で、以下No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)の4台が、従来のコースレコードを更新した。

 結果だけ見るなら、JAF-GT300勢が有利なSUGOでのGT300クラス。だが、明日のレースはまた別物。チャレンジングなSUGOコースは“魔物が棲む”と常に言われるだけに、決して予断は許されない。何かが起こってセーフティカーが入れば、大きなリードもフイになることも…。SUGOでの決勝は、ハイスピードでスリリングなバトルとなることは必定だ。

 

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