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Race Report
2016.07.24
第4戦 SUGO:タイヤ情報

第4戦 SUGO:タイヤ情報の画像

 

ブリヂストン

「第2戦富士のあとから、公式テスト2回、タイヤメーカーテスト2回の合計4回のテストがありました。ここで方向性を決めて今回のSUGOに持ち込んでいます。ただ、今回は天気としても涼しいし、気温も富士のときよりも低いので、それに対応できるレンジのタイヤも用意しています。ドライタイヤとして持ち込んだのは3種類。ソフト、ミディアム、ハードという区分です。予選でミディアムを選んだのは、15、17、37、38、39号車。他(6、8、12、36号車)はソフトです。ただし、17と100号車はQ1でソフト、Q2ではミディアムでした。レースを考えると、ミディアムで3番手につけた38号車はがんばったと言えますね。一方、今朝装着することになったレインタイヤですが、区分はソフト、ミディアム、ハードの3種類。溝の深さはすべて同じです。セッションの序盤はコースの一部が乾いていたし、水量もさほど多くなかったので、ミディアム、ハードよりを装着したようです。どれを選択するかは、気温と水量次第ですね。
決勝は、天候次第。レースも今朝のフリー走行の走り始めのようなコンディションで、降雨の可能性も低いのであれば、スリックを選ぶことも考えられます。この天候ですから、ピットインでのタイヤ交換でどれを選ぶかはそのタイミングによることが多いでしょう。ちょうど半分の距離で入るのであれば、ソフトでも大丈夫ですが、SCなどで早めのピットインになれば、スタートでソフトをつけていても、次にミディアムを選ぶチームも出てくるでしょう。
GT300の持ち込みも、ドライ、レインともにGT500と基本変わりません。31号車はQ1、Q2ともにソフト。55号車はQ1、Q2ともミディアムでした。55号車は、今季からの車両なので引き続き見合うタイヤ作りを続けています。ルーティンの交換では、各車予選で装着したタイプのものを継続することになると思います」

 

ヨコハマ

「GT500用にはドライもウエットもソフトとミディアム、ハードの3種類を持ち込んでいます。今回のドライタイヤはソフトとミディアムのレンジが近付いていて作動する(路面の)温度域で言うならソフトは30~40℃、ドライは45℃をピークに±5℃を想定しています。今シーズン、SUGOではタイヤメーカーのテストと公式テスト、2回のテストを実施していますが、メーカーテストが雨で、公式テストは2日ともドライで路温が初日は30℃、2日目が確か45℃で、それらのデータから今回の持ち込みタイヤを選んでいます。ハードは言ってみれば“保険”で、まず使うことはないと思っていました。
一方GT300ではドライがミディアムとハード、ウエットがソフト・ミディアム・ハードの3種類を持ち込んでいます。いつものことですが、一口にミディアムと言っても車種よって変わって来るので、必ずしもミディアムならすべて同じ、と言う訳ではありません。例えばマザーシャシー(MC)用は車重が軽いので、例えばFIA GT3用に比べて全般的にソフト方向にシフトしています。予選ではGT500の2車はともにソフトを選んでいます。またGT300では上位陣でソフトを選んだのは2号車のみで、他はハードを選んでいます。 GT500のウエットは、今シーズンから新しいトレッドパターンを投入しています。これまでは、なかなか使用する機会がありませんでしたが今回は、日曜朝のフリー走行でチェックすることができました。ウエット路面とは言ってもウエットパッチが残るハーフウエットだったし、走行距離/時間も充分ではなかったのですが、ドライバーの反応はポジティブで、もし今日のレース、本番でウエットになった時に使用するセットも選んでいます。GT500クラスではここまで未勝利でしたが、今回は我々もチームも、優勝を狙える好機、と気合が入っていました。公式練習でもそのパフォーマンスを発揮でき充分な手応えをつかんでいただけに、予選が思わぬ展開になり、グリッド下位に沈みこんでしまったのは残念ですが、がんばって追い上げてほしいですね」

 

ミシュラン

「不安定な天気になりましたが、準備はできています。第2戦富士以降のテストでは、このSUGO、そして夏のこのあとのレースに向けて作り込んでいます。(気温の上昇等による)安全性も含め、また重量(ハンディウェイト)の影響もあるので、その辺の検証も行ないました。コンパウンドの対応レンジもそうですが、シーズン序盤に対して、各車両の重量が異なる分、タイヤへの負荷は変えてきました。持ち込んだのは、ミディアムソフト、ミディアム、ハードの3種類です。
今回、1号車は予選日朝の公式練習の時点からかなり手応えがあったようです。それだけに(Q1でアタックした)ロニー(クインタレッリ)も自信を持って行ったんでしょう。ミディアムを選んでいましたが、ただウェイトが重いので一度飛び出すと修正も効かないですからね。あれは単純に道が足りなかった。つまり、あそこまで攻められるくらいクルマのパッケージが良かったということですね。結果、フロント右1輪だけタイヤ交換をしていますが、(土曜の公式練習での)ロングランでもかなり速いタイムで安定して走っていたので、決勝は楽しみですね。一方、46号車はハードを選びました。
今回のレインタイヤですが、開発は進めているもののまだまだ課題がありますね。フルウエット、スタンダードウエット、ドライングの3種類を用意しています。溝の深さは変わりません。雨量、気温、路面温度によって求められるタイヤの要求値が異なるわけですが、今朝のフリー走行ではいい感触でした。ただ天候次第なので、もしウエットになればどれを選ぶかはグリッドにつくまでわかりませんね」

 

ダンロップ

「第2戦富士からここまでの間に何度かテストをする機会はあったんですけど、64号車(GT500)は鈴鹿のタイヤメーカーテストでクラッシュしてしまってSUGOでの公式テストには来られず、その分、タイヤ選択がうまくいっていない部分があったり、クルマのセットアップも含めて、なかなか合わせ込みができていない状況ですね。予選ではあと1周あればタイムが上がったはずなんですけど、それはみなさんも同じですからね。GT300は今年になって21号車が増えたり、11号車が新車になったりしている中で、0号車、61号車を含めて、どのチームもタイヤに合わせたクルマ作りをしてくれています。公式テストではJAF-GT300勢やマザーシャシーが速かったんですけど、その次に位置するぐらいにはいられましたし、今回の予選でも11号車がFIA GT3勢のトップにいますのでうまく合わせ込みができてきているんじゃないかなと思います。
今回持ち込んだタイヤはドライが、GT500はこれまで使ってきたソフトとミディアムを基準にするとしたら、ハードとスーパーハードというイメージのものになります。GT300はソフトとミディアムを持ち込んでいて、チームによってどちらかを選んでいます。決勝後半もそれぞれ同じものでいく予定ですが、ソフト側を選んでいるチームは状況によって換える可能性も考えています」

 

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