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2016.07.24
【GTA定例会見・第4戦】最終戦もてぎ大会での2レースに関する運用などを坂東代表が説明

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 7月24日午前、2016年のAUTOBACS SUPER GT第4戦が開催されたスポーツランドSUGOで、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の定例記者会見が実施された。この席上で、坂東正明GTA代表は日本モータースポーツ記者会(JMS)から11月のもてぎ大会で行われるオートポリス大会の代替戦を含めた2レースに関してと、そして第2戦富士でも話題になったセーフティカーの運用に関する質問を受け、これらに回答した。

 

 

■オートポリス戦の代替として、もてぎ大会を2レース開催にした経緯を教えてください。

 

 まずは、平成28年熊本地震でお亡くなりになられた方々に、謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に、心からのお見舞(みま)いを申し上げます。  最終戦を行うもてぎ大会を2レースとしたのは、各エントラントの意見を集約した結果、当初予定のシリーズ全8大会を維持してほしいとの要望が強かったためです。(10月の)タイ戦や国内レースカレンダーを考えると、独立して大会を開催する日程的な余裕はなく、
「シリーズチャンピオン争いの盛り上がり」や「タイヤの製造、供給のタイミング」も考えあわせ、もてぎ大会で2レースを開催することとしました。

 

 

 

 

■もてぎ大会で2レースを実施するにあたり、レーススケジュールやウェイトハンディなど運用はどう行うのでしょうか?

 

 もてぎ大会の日程は、金曜日に公式練習を2回実施し、土曜日に第3戦代替戦の予選と決勝を、日曜日に第8戦の予選と決勝を行います。決勝のレース距離は、2レースとも250㎞。
 ウェイトハンディは、この2レースで変えます。土曜日の第3戦代替戦は、タイ大会終了までに獲得したシリーズ得点の累積1ポイントを1kgに換算した重量のウエイトを積載する(本年参戦7戦目となるチームのみ)。日曜の最終戦は、本年参戦8戦目となるチームのウエイトハンディは撤回されます。

 

 

■セーフティカー(SC)導入や黄旗区間などの指示が、参加車両内のディスプレイに表示される伝達システムをGTAとして準備されていると聞きましたが、状況を教えてください。

 

 WECなどで実施されている「フルコースイエロー」を参考にしたシステムの導入を検討しています。すでに、公式テストでチームに協力してもらい、実際に車両に機材を搭載しテストしています。フルコースのイエロー以外にも、ポスト間のイエローに対応するシステムも検討中ですが、まだ研究段階です。電波を使用するシステムのため、40数台に同時に搭載して、スマートフォンなどを持った大勢の観客がいる中でちゃんと使えるかなどの課題もあります。また運用には各サーキットのオフィシャルとの連携も非常に大事になります。シリーズ全戦で同じように使える事を前提にしたいので、そこも調整しなければいけません。年内にテストを行い、早ければ来年には導入できるよう考えています。

 

 

■昨年のSUGO戦を契機に今季はSC運用が変わりましたが、その評価は?

 

 第2戦富士大会では新しいSC運用規定により、タイミング的に燃料が足りずピットインし、ペナルティを受けるチームがあり、上位争いに影響が出たため、改めて関係者で議論したが、チームのレース戦略にもかかわることであり、現時点で代わりとなる規定はないというのが結論です。ただ、このようなケースが起こり得ることを踏まえ、先ほどお話しした「フルコースイエロー」などの導入を検討しています。

 

 

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