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Race Report
2016.07.24
Rd.4 決勝:優勝記者会見

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第4戦 スポーツランドSUGO : 優勝記者会見

GT500 Class

No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R

 

「タイヤ無交換はギャンブルではありません」

佐々木 大樹

1年ぶりに勝つことができました。タイヤ無交換作戦が活きてきました。タイヤを持たせながら速く走るのがドライバーの役目です。それにはドライバーだけじゃなく、ちゃんとグリップしながら最後まで垂れることのないタイヤと、タイヤに優しいクルマが必要です。ヨコハマさんも良いタイヤを用意してくれましたし、僕たちのチームにはそれが揃っていたので、今回の(タイヤ無交換)作戦は、決してギャンブルなんかではありません。自分たちでストラテジー(作戦)を決めて、自分たちの力を出し切って勝った。作戦に則ったレースでした。
ただ、タイヤ無交換作戦で行ったので、さすがに最後はタイヤが少し厳しくなりました。(背後に迫られて)残り10周近くありましたが、もしも赤旗が出されなかったとしても、SUGOは抜き難い(抜かれ難い)コースで、もし抜かれるとしたら馬の背か最終コーナーで、そのあとにある最終コーナーは僕の方が速かったし、最後まで逃げ切れたと思っています。
次回の富士は去年も勝っているレースで、その前のレースで勝てていい流れで臨むことができます。でも「今回はたまたま勝てただけ」と気を引き締めて、富士と鈴鹿で大きくポイントを稼ぎたいと思います。

 

「グラベルで止まっていたらと思うとラッキーだった」

柳田 真孝

(ピットで見守っていた)後半のスティントは、本当に長かった。だから自分のスティントはよく覚えていませんよ(苦笑)。タイヤ無交換作戦は、レースの前から考えていたから、序盤はタイヤを労わりながら走りました。でも、ドライバーだから先に行きたい気持ちもあって、そのジレンマに悩んでいました。
早々のスピンで遅れたのはハイポイントコーナーで、インを突いてきた8号車と接触してしまったから。インを狙ってきているのは分かっていたし、1台分空けていれば当たることもないだろう、と思っていたら完全に入って来られて当たってしまいました。でも僕はスピンしたけど再スタートできたから、今こうしてここ(優勝者会見)に来ることができていたけど(8号車のように)グラベルで止まってしまったら、その場でレースは終わりになっていたでしょうね。それを考えるとラッキーだったんだ、と思います。
タイヤについては、セーフティカーの間にピットと無線で交信しながら(タイヤ無交換作戦を)決めました。もし(佐々木)大樹に(タイヤを交換しなかったことで)何かあったら僕のせいになるんじゃないか(苦笑)と心配もしましたが、大樹は速く走りながらもタイヤを労わることができるので、安心してはいました。でも本当に優勝できてホッとしました。

 

 

 

GT300 Class

No.31 TOYOTA PRIUS apr GT

 

「今回は背水の陣を敷いてレースに臨みました」

嵯峨 宏紀

開幕戦と前回の富士、2戦続けてノーポイントに終わっていたので、今回は背水の陣を敷いてレースに臨みました。そのストラテジー(作戦)が見事に的中しました。最後は赤旗でレースが打ち切りとなりましたが、それより(No.18)山田(真之亮)君が無事だったということでホッとしています。
SUGOは予選が大事ということは分かっていたので柔らか目のタイヤを選んだんですが、決勝では少し厳しかった。SC(セーフティカー)の後は11号車に追いつかれてしまいました。だから)雄一には少し硬めのタイヤで出て行ってもらったのですが、実はこのタイヤ、ロング(ラン)でチェックができていなくて、データもなかったんです。それでも雄一なら、2位か3位には行くんじゃないか、思っていました。彼ががんばって抜いてきてくれた。鈴鹿のテストではクラッシュして、あのままでは今日のレースに出ることも敵わなかったのですが、チームが徹夜とは言わないまでも、寝る時間を惜しんでマシンを仕上げてくれた。そんなチームに良い恩返しができました。
ここで優勝したことで、チャンピオン獲得に向けいい結果になりました。GT300クラスはポイントがバラけていて、今回の優勝で、どうやらランキング3位に進出したようです。この後、富士と鈴鹿、短い間隔でレースが続きますが、2戦でともに大きなポイントを獲って、2レース開催となった最終戦もてぎにランキング上位で臨めるようにしたいですね。

 

「みんなががんばり100%の力を出し切ることができました」

中山 雄一

今シーズンはここまで結果を残せていなかったのですが、夏の3連戦…今回と第5戦の富士、第6戦の鈴鹿に向けて良い流れをつくることができました。僕たちはSUGOとの相性も良かったし、鈴鹿(テスト)でクラッシュしたマシンを2週間で修復してくれたチームには感謝しています。
SC中の短い時間の中、ブリヂストンさんや金曽監督、そして前半のスティントを担当した嵯峨さんが相談して、硬めのタイヤで後半のスティントを走ることになりました。4本交換したメリットを活かせたし、GT500との(追い越される)タイミングも良くてチャンスに恵まれました。メカさんたちもがんばってくれたし、ドライバーの嵯峨さんと僕もがんばって100%の力を出し切ることができました。それがチームワークをより強めることになり、このレースウィークではネガティブな要素はまったくありませんでした。このいい流れを、富士、鈴鹿に繋げて上位入賞を続けて、目標のチャンピオンに繋げたいですね。

 

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