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Race Report
2016.07.29
【第5戦プレビュー】真夏のスピード決戦!ホットな富士を見逃すな!!

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第5戦 富士スピードウェイ : プレビュー

激戦の第4戦SUGOの興奮も冷めやらないところだが、“SUPER GT 夏の3連戦”の第2弾である第5戦「FUJI GT 300km RACE」が早くも8月6日(土/予選)、7日(日/決勝)に迫ってきた。舞台は第2戦と同じ富士スピードウェイだがレース距離は第2戦が500kmのセミ耐久戦なのに対し、今回は300kmの通常戦。それもあって高速コースでのスピード勝負が楽しめるだろう。
シーズンも折り返しを迎え、ここからのレースは各チームにとってより重要となる。終盤の逆転劇が巻き起こった昨年のように、今年も真夏の富士でホットなレースが見られるはずだ。

 

GT-Rの4連勝はどうなる!? 雪辱を期したいカルソニックIMPUL GT-R

 前戦SUGOではNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)が見事な逆転優勝を決め、開幕から日産GT-Rの3連勝となった(第3戦に予定されていたオートポリスは中止)。そして第5戦富士はこのところGT-R勢が得意とするコースだけに、手堅くいくなら、やはり優勝候補はGT-R勢となるだろう。ただ、ランキングトップのNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)はさすがに84kgものウェイトハンディを背負っているだけに、優勝を狙うよりも上位を目指すレースとなるだろう。
 この第5戦富士で“雪辱”に挑むのは、第2戦の勝利を残り4周で逸したNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)だ。今季は第2戦以外もツキがないが、反面ウェイトハンディは14kgと軽い。ここで勝ってチャンピオンシップでも存在感を取り戻したい。そしてNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)も、決して調子は悪くないだけに“勝ち”という結果が欲しい。また、前戦優勝のNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、昨年の「FUJI GT 300km RACE」で優勝している。佐々木自身もSUGOの勝利後に「昨年勝った富士に挑むにあたり、いい流れが来ている」と、連勝、高ポイント獲得に期待を持っているようだ。

 

 

ホームコースで意地を見せたいRC F、上り調子のNSX CONCEPT-GT

 富士スピードウェイと言えば、トヨタ系列のサーキットであり、レクサスRC F勢にとってはホームコースだ。だがRC F参戦の3年間において、悔しいことに富士では未勝利。先の第2戦ではNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明)がポールポジションを獲得して期待を感じさせたが、レースではGT-R勢に遅れを取った。富士での今年最後のレース、RC F勢の奮戦が予想される。 この38号車に加え、ウェイトハンディの少ないNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資)、No.36 au TOM'S RC F(伊藤大輔/ニック・キャシディ)が注目か。また、前戦で勢いがあったNo.6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)とNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)にも期待が掛かる。

 

 

 第2戦の富士ではマシン本来の力を発揮できず、厳しい結果に終わったのがHonda NSX CONCEPT-GT勢。だが6、7月のテストを経て、その戦闘力は大幅に向上。前戦も決勝の結果には残らなかったが、予選や決勝レース中のパフォーマンスでNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/小暮卓史)やNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀/オリバー・ターベイ)が活躍を見せた。この富士でNSX CONCEPT-GT完全復活を見せつけ、シーズン後半戦は大暴れといきたい。

 

 

 

GT300はパワー勝負でBMWやGT-RなどFIA GT3勢が盛り返す!?

 最近のGT300クラスは、テクニカル系サーキットではJAF-GT300やマザーシャシー勢が優位で、パワー系サーキットはFIA GT3勢が優位とかなりはっきりしている。第5戦の舞台である富士スピードウェイは長い直線を持つパワー系だけに、エンジンパワーや最高速が自慢のマシンが活躍しそうだ。

 

 

 第2戦で優勝したNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーテンボロー)、2位となったNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/小林崇志)はやはりトップを争ってきそう。さらに昨年のチャンピオンチームNo.0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎)、No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)、No.51 JMS LMcorsa 488 GT3(都筑晶裕/新田守男)も、富士が得意でウェイトハンディが少ないだけに優勝、上位に食い込んできそうだ。
 JAF-GT300勢ではハイブリッドのパワーと前戦優勝の勢いを持っているNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)が気になる存在に。一方、ポイントランキングでトップを走るNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允)は、第2戦富士でポール&決勝3位と活躍したが、このパワー系コースで66kgのウェイトハンディは少々厳しい。ここは1ポイントでも多く稼ぐため、上位を目指す作戦となるだろう。

 

   

 

 

 多くの方が夏休みとなる8月。SUPER GTのチャンピオンシップも佳境を迎える。“SUPER GT 夏の3連戦”の第2弾、第5戦の舞台である富士は、首都圏や中京圏からのアクセスも良い。ぜひサーキットを訪れて、臨場感を味わってほしい。『残念だが行けない…』という方、行くけど『もう一度じっくりと見たい』という方は、J SPORTSの中継、テレビ東京系の「SUPER GT+」、パブリックビューイングでお楽しみください!

 

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