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2016.08.28
【GTA定例会見】タイ戦のワイルドカードや最終戦の予定等に答える

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8月28日午前、AUTOBACS SUPER GT第6戦が開催された鈴鹿サーキットで、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の定例記者会見が実施された。この会見では日本モータースポーツ記者会(JMS)からの代表質問がなされ、坂東正明GTA代表がそれぞれに回答した。
記者からの質問の前にあいさつした坂東代表は「あいにくのお天気にもかかわらず、ピットウォークに並ぶ多くのお客様を目にしました。パドックや最終コーナー側に本当に多数の熱心なファンの皆様が来てくださっている。その期待に応えられるようなレースと、その運営をしなければいけないと実感しております」と、この日鈴鹿に訪れた来場者に対し、感謝の弁と責務を改めて語っていた。

 

 

 

■金曜日にレクサスの2017年GT500車両の発表がありましたが、改めて2017年規定の狙いと、その規定を受けて製作された実際の車両を見ての感想などをお聞かせください。

2017年の技術規定では「安全性のさらなる向上」を第一に立案した。現行の2014年規則の導入以降、GT500クラスは各サーキットのコースレコードを更新し続けており、予選Q1でコースレコードを記録しても、Q2に進出できない車両が出るほどで、コーナリングスピードを抑える必要があると考えた。車両の対応箇所では、フロントスプリッターおよびリアディフューザー、リアウイングに関する規則を見直し、現行車両と比較してダウンフォースを約25%削減することになった。加えて安全対策として、コックピット内に「後部隔壁」を設置することを義務付けることにした。これ関しては、2019年の技術規則統合(クラス1)に向けたものとして、ITR側とも話し合って進めている。
SUPER GTは、スピードや出力アップと燃費性能を両立させたエンジン、より長い距離を走ることができ、かつ、より速く走ることができる高性能タイヤなど、最新の環境技術を駆使した「地球に優しいレース」でありながら、「世界最速のGTレース」を今後も目指していく。ファンの皆さんが(クルマの)将来図を描けるモータースポーツであるためには、この方向性でより進化したエンジンやタイヤで最速であることを目指さないと意味がないと思っています。
金曜日に発表されたレクサスLC500に関してですが、年初のデトロイト・モーターショーで発表されたクルマがベースで、2ドアのスポーツタイプと、GTの原点と言えるもの。今回GT500車両だけでなく、市販されるベース車両も一緒に持ってきていただいたことには、LEXUS GAZOO Racingの皆さんに感謝します。また、この鈴鹿にGT500車両を間に合わせてくれたTRDのスタッフにもお礼を言いたいです。
Honda、日産に関しても2017年車両の製作が進んでおり、最終戦のもてぎには3メーカー揃って皆さんに新型車をお見せできると思っています。

 

 

■次のブリーラムでのタイ大会ですが、ワイルドカード(地元参加)で出場するチームがあれば教えてください。また、タイでのプロモーションなどはいかがですか?

ワイルドカード(地元参加枠)での参加予定は2台です。新しく製作する86のマザーシャシーで参加するTOYOTA TEAM THAILAND。2014年にもマザーシャシーで参加したチームです。もう1台は、昨年ランボルギーニで参戦したVATTANA MOTOR SPORTで、BMW M6で参加します。日本から行くのは39台で、計41台です。
プロモーションですが、タイでのSUPER GTの認知度をさらに高めるため、大会1週間前にバンコクの大型ショッピングセンターでプロモーションイベントを実施します。またミニオートサロン風のイベントでSUPER GT車両の展示やレースクイーンによる大会告知等を予定しており、モータースポーツファンのみならず、モータースポーツをまだ知らない方にも認知してもらえるよう積極的に活動します。

 

 

■最終戦もてぎ大会での2レース実施に関して、予選の実施方法や進行など、決まっていることなど教えてください。

金曜日の午前と午後に各1時間の公式練習を行い、土曜日と日曜日にそれぞれ第3戦と第8戦の予選および決勝を行う予定です。時間的にQ1、Q2のノックアウト方式はできませんので、予選は各戦とも15分の1回のみです。案として、土曜には1人のドライバーが予選を行い、土曜のレースのスターティンググリッドとする。日曜はもう1人のドライバーが予選を行って、その後のグリッドとすることも考えています。レースはそれぞれ250kmで行います。
土曜と日曜とウェイトハンディが変わるので、金曜の練習走行では午前はウェイトを載せ、午後はウェイトを降ろして、翌日からの予選、決勝に臨む。チームは少々大変かと思いますが、見ている方は楽しいかも知れませんね。

 

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