10月26日、オートポリスでSUPER GTメーカーテスト最終日が行われる予定だったが、朝からコースに立ちこめた霧で視界不良となり、残念ながらこの日の走行は中止となった。
■熱心なファンのためにピットロードを解放
朝から雲の中にいるような状態のオートポリス。この日はHonda NSX-GTが前日までと同様にブリヂストンタイヤで。またレクサスLC500と日産GT-Rはヨコハマタイヤを使用して走行の予定となっていた。
しかし、コースの視界は30mほどしかなく、午前9時にスタートする予定だった午前のセッション開始は天候回復を待ち、正午まで延期されることとなった。
このような天候にもかかわらず、ぜひSUPER GTの新型GT500車両を一目見ようと、大分県のオートポリスに駆けつけた熱心なファンも多かった。そこでオートポリスとメーカーの好意により、10時から30分間のピットロード解放が行われた。ピットロードにはテストで走行する来年型のレクサスLC500、日産GT-Rが出され展示。ファンはまさかの近距離からの撮影や見学を思い思いに楽しんだ。
また、この日ドライブをする予定だったLEXUS GAZOO Racingの関口雄飛、国本雄資、日産の佐々木大樹、柳田真孝もピットロードへ出て来て、ファンとの記念写真に応じていた。なおNSX-GTは車両の整備があったため、ガレージの中で作業となった。
■残念ながら午後になっても天候は回復せず
正午からのセッションは天候の回復を待ち、午後0時6分にスタート。路面はウエット、気温は18度だが冷たい西風が強く吹き、体感温度は低いと感じられた。ピットビルから第1コーナーは確認できるものの、第1ヘアピンは確認できない。
日産GT-R(佐々木大樹)はコースインし、1周でチェックのためにピットイン。再びコースインしてストレートを通過後、次の周にはピットイン。LC500、NSX-GTはコースの霧が晴れるのを待っていたが、また霧が濃くなって天候不良で赤旗中断となった。
午後1時前には、各陣営およびタイヤメーカーの首脳陣が集まり協議が始まる。その結果、この日のテストは残念ながらキャンセルとなった。
テストの3日間、オートポリスに通った塚越広大は「Hondaの中では僕が一番多く走ったのかもしれませんね。初日からメニューをこなして走りました。昨日は雨もありましたが、まずまず順調なテストで収穫も多かったです。(来年からの)新規定となった車両の動きは確認できましたが、まだまだこれからです。新しいコクピットは少し設計が変更されていて少し戸惑いましたね。Hondaとしては、来年こそ巻き返さないといけないと思います」と、2017年車両の手応えを得て活躍を誓った。
NISMOの鈴木豊監督は「今日は天候に恵まれず残念です。初日にメニューをある程度こなせましたし、昨日はウエットでも走れましたから良いテストになったと思います。まだ課題は残っていますので、富士のテストまでやることも見えてきましたので、うまく調整していきたいと思います」と、オートポリスでの収穫に手応えを感じているようだった。
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Postponed | Round5 SUZUKA | |
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