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2016.12.11
NISMO FESTIVALに3万人の日産&NISMOファンが集結!来季のタイトル奪回を誓う

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 12月11日、冷え込みが厳しい時期ながら好天に恵まれた富士スピードウェイで、日産&NISMOの祭典「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2016 Supported by MOTUL」が開催された。今季のSUPER GTのGT500クラスでは惜しくもシリーズ3連覇を逃したものの、昨年と同様3万人ものファンが集い、今季活躍したドライバーやマシン、そして往年の名選手、名車と触れあい、大いに楽しみ、各選手そしてチームスタッフへ感謝の声援を送っていた。
※写真提供一部:NISMO FESTIVAL事務局




GT500クラスのGT-R体験乗車では、大人もOKだった。
 

【オープニング】

 イベント広場のメインステージは、朝一番の午前8時半から大いに盛り上がった。「オープニングセレモニー」では、参加のドライバー、監督、レジェンドドライバーらが勢ぞろい。選手らを代表してSUPER GTで日産系チームを統括する田中利和総監督が挨拶に立ち、今季の戦いをファンに報告。3連覇こそ逃したが、GT500の日産GT-R勢は8戦5勝と充分な活躍を示せたと語ると、ステージ前に詰めかけた大勢のファンから拍手が沸いた。
 


 

 

 

【サーキットサファリ、サーキットタクシー レーシングカー同乗】

 富士スピードウェイのレーシングコースでは、今回も様々なイベントが行われた。特に同時進行で行われた「サーキットサファリ」「サーキットタクシー」「レーシングカー同乗走行」は大人気。サーキットサファリ(写真左)は、SUPER GTでもお馴染みだが、このNISMO FESTIVALではバスと一緒に走るレーシングカーが種々様々。歴代のSUPER GT/JGTCマシンはもちろん、1980年代から90年代にかけて最速を誇ったグループCカー、さらには1960年代の日本グランプリを戦ったスポーツカーなど。一部のマシンには助手席が設けられ、トップドライバーが運転する迫力を味わうこともできた。またサーキットタクシー(写真右)では、NISMOがリリースするコンプリートカーを使用。日産&NISMOファンにはまさに夢のようなひとときだったことだろう。



 

 

 

【ステージトークショー】

 メインステージではいくつものトークショーやアトラクションが行われた。「NISSAN GT-R NISMO GT3 トークショー」では、GT300クラスやスーパー耐久シリーズのST-Xクラス、ヨーロッパを転戦するブランパンGTシリーズなど、NISMO GT3で戦ったドライバーやチーム監督が登壇。GT300からはNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの星野一樹/ヤン・マーデンボロー、長谷見昌弘監督、GAINERの田中哲也総監督らがトークに加わった。



 

 その後に行われた「SUPER GTトークショー」では、SUPER GTのGT500クラスに参戦していたTEAM IMPULの星野一義監督、KONDO RACINGの近藤真彦監督、そしてMOLAの大駅俊臣監督らが登壇(NISMOの鈴木豊監督は欠席)。いつものように星野監督が爆弾発言(ジョーク)を言えば、近藤監督が慌てるそぶりなど、ファンを驚かせ、笑わせていた。来シーズンの抱負について聞かれた星野監督は「今年は落としたレースが多かったから、来年は…って(まとまったら)、これホシノらしくないよね。来年もやはり全開でチャンピオンを目指します!」と宣言。会場からは割れんばかりの拍手が沸いていた。



 

 監督トークショーに続いてはドライバーによるトークショーだ(トップ写真)。「今年を振り返ってください」とまず指名された本山哲は「それでは佐々木大樹から(各チームの今年を)紹介してもらいます」と、大先輩らしく、活躍の目立った後輩へ無茶ぶり。佐々木は諸先輩を前に答えにくそうだったが、日産GT500各チームを採点。これに各ドライバーからは「変に納得したなぁ」とか「厳しい評価だなぁ」と反応。観客も大いに盛り上がったトークショーとなった。この後、ドライバーはステージ近くでサイン会&フォトセッションでファンとふれ合っていた。
 

 

 

【グリッドウォーク】

 レーシングコースではメインイベントである「NISMO GP」を前に、グリッドウォークが行われた。ここでは、最前列に収まっていたNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rを“教材”に、田中利和総監督がGT500のマシンを解説。2013年から2014年にかけてGT500の車両規定が大きく変わったが、その内容をあらためて解説するとともに、2017年からの新規定についても解説。「今回の改定は、前回、2014年の改定ほどには大幅な改定ではない」ことを紹介すると、周囲で聞いていたファンも納得顔だった。



 

 

【NISMO GP 2016

 NISMO FESTIVALのメインイベントはやはり「NISMO GP」。これは、今シーズンのSUPER GTに参戦したGT500の4台、GT300の4台に加え、スーパー耐久シリーズから4台、昨年のバサースト12時間で優勝した車両と今年のブランパンGTシリーズでチャンピオンに輝いた車両などの海外戦で成果を残した車両も合わせて11台のNISSAN GT-R NISMO GT3が勢ぞろい。さらにスーパー耐久に参戦した3台のフェアレディZも加わり、計18台の現役日産レーシングカーによる12周のエキシビションレースだ。ただし、GT500の4台にはハンディとしてドライバー交替とタイヤ交換(脱着のみ)が義務付けられた。



 

 レースでは、ポールから飛び出したNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rが、まずはリードを奪う。だが、これをNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが逆転。ピットインも無難にこなした12号車はそのまま独走で優勝となった。


 

 

【フィナーレ】

 NISMO FESTIVALの最後は、全ドライバー、そして走行プログラムに参加した全車両がメインスタンド前に勢ぞろいでの「フィナーレ」。スーパー耐久を初制覇したKONDO RACINGへの花束贈呈。そして今年で設立20周年となった日産応援団の黒澤団長には、NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社)の片桐隆夫代表取締役社長から感謝状が贈られた。



 

  最後に挨拶に立った片桐NISMO社長は、最後まで残ってくれた大勢のファンに「3連覇を期待して応援して下さったファンの皆さんには申し訳ない結果になってしまいました。でも来年は、現在開発中の新型車両でチャンピオンを奪い返し、この場(NISMO FESTIVAL)でシリーズ優勝を報告できるようがんばります!」と宣言。ファンからはその宣言を後押しするように大きな拍手と歓声、そして「ニッサン!」コールが巻き起こり、今年のNISMO FESTIVALが終了した。

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