2017年のシーズン開幕までは、まだ少し時間がある。しかし、各メーカーやチームの体制発表も続き、着々と準備が進んでいる。今年はGT500クラスの全車両が新型車に切り替わり、その変更に注目が集まっている。
同様にレギュレーション(競技規則)も毎年変更、見直しが図られている。レギュレーションは、SUPER GTに参戦する者にとって法律であり、ドライバーやメカニックはそれを遵守して競技をしなければならい。そしてエンジニアや監督はすべてを理解、解釈して作戦やセッティングを立案/実行する。ファンにおいてもレースを知る上で、知っていれば観戦がより楽しく、SUPER GTへの理解が深まるものだ。
そこで2017年のSUPER GT競技規則(スポーティングレギュレーション・SpR)をいち早くチェックしてみた。今回と次回の2回に渡って、主な変更点をご紹介したい。
【シリーズの最大参加登録台数】
これまでのSUPER GTでは、各サーキット毎に決勝レースの最大の出走台数を決めていただけで、シリーズとしての台数上限はなかった。これに対し、2017年はシリーズに参加登録できる最大台数が「48台」と明示された(参加規定 8.公式登録基準)。ただし、2017年のSUPER GT参加チーム数は今のところ(2月中旬現在)、この最大台数には達しない模様である。
なお、各サーキットの決勝レースの最大出走台数はこれまで通り事前に公表されるので、公知され次第、改めて本サイトでご紹介する。
【GT500クラスの燃料流量リストリクター】
ウェイトハンディ制はSUPER GTの特徴でもあるだけに、より公正になるよう常に考慮されている。各車両の状況も毎年のように変化するだけに、今年も細かな改定が行われることになった。
昨年のウェイトハンディ制では、上限を100kgとして実重量のオモリを車体の所定個所に搭載した。GT300クラスにおいては、これまで同様に変わらないが、GT500クラスは変更がある。ウェイトハンディ50kgまでは従来通りに所定個所にウェイト(オモリ)を搭載。50kg以上のウェイトハンディとなった場合、実際のウェイトではなく、燃料流量リストリクターの縮小によって制限されることになる(SpR 第23条2)。 過去にも51kg以上をリストリクターで制限した時期があったが、その時は51kg以上で一律の数値であった。今回の改定では51〜100kgを3段階に分け、リストリクターも細かく変えて対応する。より実情に合った、なおかつ車両の重量増によって生じる危険を避ける措置にもなっている。
なおウェイトハンディのステッカーは、これまで同様に課せられるウェイトの数値で貼られることになる。
※次回2月23日掲載予定です。
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