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2017.04.26
SUPER GT公式アナウンサー・ピエール北川のサーキットガイド『富士編』

SUPER GT公式アナウンサー・ピエール北川のサーキットガイド『富士編』の画像

SUPER GT公式アナウンサーのピエール北川が開催コースをご紹介

「富士はSUPER GTらしいエキサイティングなバトルが見られるんだ!」

第2戦 富士スピードウェイ

 

コース紹介

 

 

 ボンジュール! 今回は第2戦の舞台、「富士スピードウェイ」を紹介するよ!
 富士スピードウェイは昨年、開業50周年を迎えた歴史の長いサーキットなんだ。SUPER GTで現在はチーム監督をしているレジェンドたちも、この富士を舞台に昔はドライバーとして数々の名勝負を見せてくれた人も多い。また、首都圏から1時間半ほどという好立地もあって、とても多くの人が観戦に訪れるサーキットでもある。ましてゴールデンウィーク中の第2戦は、2日間で例年約9万人のファンが集まるシリーズ屈指の大会でもあるんだ。

 さて、富士スピードウェイのレイアウトは約1.5kmの長いストレートと、平均スピードの高いコース前半区間、さらにテクニカルなコーナーが連続する後半区間と、いろいろな要素が巧みにミックスされているんだ。それだけにマシンのセットアップも、ドライバーのテクニックも、両方が試されるんだよね。名物のロングストレートでは、スリップストリームの応戦が何度も見られるし、SUPER GTらしいエキサイティングなバトルが多いサーキットなんだ。
 5月初旬は、未だ雪を頂いた美しい富士山が富士スピードウェイから綺麗に見えるはず。だからコース終盤のセクター3周辺、そのイン側からコース越しに見上げると「富士山×SUPER GT」というニッポン最高峰コラボが楽しめますぞ!(笑)

 では、まずは富士スピードウェイのデータをお教えしましょう。

 

 

富士スピードウェイ・レーシングコース

コースデータ
コース全長 4,653m
コース幅 15~25m
高低差 40m
コースレコード
GT500
1'27.366 千代勝正/S Road CRAFTSPORTS GT-R 2016年 第2戦予選Q1(5月3日)
GT300
1'35.707 小林崇志/ARTA BMW M6 GT3 2016年 第2戦予選Q2(5月3日)
2016年 優勝
GT500 No.1 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ
GT300 No.3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/ヤン・マーデンボロー
2016年 ポールポジション
GT500 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/
No.12 カルソニック IMPUL GT-R
1'27.453
GT300 小林崇志/No.55 ARTA BMW M6 GT3 1'35.707(コースレコード)

 

 

富士大会公式戦全44戦のデータ(シリーズ戦のみ。決勝中止の1戦含む)

優勝回数
最多勝ドライバー
(今季参戦予定ドライバーのみ)
GT500:立川祐路(7勝)
GT300:新田守男(7勝)
GT500 メーカー別 日産:16勝(GT-R:15勝、Z:1勝)
レクサス/トヨタ:15勝(RC F:0勝、SC430:7勝、スープラ:8勝)
ホンダ:9勝(HSV:0勝、NSX:9勝)
その他:3勝(ポルシェ:2勝、マクラーレン:1勝)
GT300 最多勝車種 ポルシェ GT3R(8勝)
ポールポジション回数
最多ポールポジションドライバー
(今季参戦予定ドライバーのみ)
GT500:立川祐路(9回)
GT300:青木孝行、高木真一(4回)
GT500 メーカー別 レクサス/トヨタ:21回(RC F:1回、SC430:6回、スープラ:14回)
ホンダ:11回(HSV:1回、NSX:10回)
日産:7回(GT-R:6回、Z:1回)
その他:5回(ポルシェ:2回、マクラーレン:2回、フェラーリ:1回)
GT300 最多ポールポジション車種 日産シルビア(5回)

 

 

 

観戦ポイント


ピエール北川の富士スピードウェイ・エア実況!

 

 

では、改めましてSUPER GT公式アナウンサー、ピエール北川です。第2戦の舞台、富士スピードウェイのコースレイアウトをご紹介するにあたり、今回も「もしも」「ひょっとしたら」という空想で、レース終盤を“エア実況”によってご紹介してみたいと思います。
先に言っておきますが、これは妄想、エアですからね! 選手やチームの皆さん、ご容赦を……。

 

編集部註:あくまでもピエールアナによる架空の“エア実況”ですので、予めご了承の上、お楽しみください!

 

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メインストレート
 

さあ、500kmの長距離レースも終盤を迎えメインスタンド前、約1.5kmの「メインストレート」にも、長距離レースらしくタイヤカスが広がってきました。
そんな中、GT300のマシンを豪快に抜き去っていくのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ! このまま表彰台圏内を守れるか!? 後ろからジワジワとNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が追い上げて来ている!! 新型になった今年のNSX-GTはストレートのスピードも延びているし、この長い直線は相手の空気の流れを使う“スリップストリーム”がよく効くから、グッと近づいていく!

 

 
TGRコーナー(第1コーナー)
 

ロングストレートを抜けて突っ込むのが「TGRコーナー」だ。

GT500マシンが時速300kmオーバーのスピードからフルブレーキング!! 過激なブレーキング合戦だ! 第1コーナースタンドのみんなは、この迫力を存分に味わってほしい。TGRコーナーでは、クインタレッリが、しっかりインを閉めて、山本に付け入る隙を与えない!

 

 

 

コカコーラコーナー
 

そして次に迎える「コカ・コーラ コーナー」は高速左コーナー。

おっと、クインタレッリのGT-Rが少しワイドに膨らんだぞ! ここで山本が、ミッドシップのNSX-GTの良さを活かした高速コーナリングで差を詰める!

 
トヨペット100Rコーナー
 

次に右に大きくカーブが続く「トヨペット100Rコーナー」は、超高速の緩い右コーナー。金網越しに超高速で駆け抜けていくGTマシンはド迫力! そう昨年は、劇的なトップ交替があった場所でもある。

MOTUL AUTECH GT-RもRAYBRIG NSX-GTも左のリアタイヤが悲鳴を上げながら、タイヤの限界とマシンの限界でコーナリングが続くっ!!

 
アドバンコーナー(ヘアピンコーナー)
 

トヨペット100Rコーナーを駆け抜け「アドバンコーナー」に2台の姿が見えた! いわゆる“ヘアピン”形状のコーナーだから、急減速&急加速が行われ、マシンをじっくり見られるし、撮影ポイントでもある。そして、ここアドバンコーナーはパッシングポイントである!!

おお、山本のRAYBRIG NSX-GTがハードブレーキングでグッと差を詰めている! すかさずクインタレッリが早めにインを閉めた! サイドミラーをこすったか? いやフェンダーが軽くヒット! どちらも譲らないっ! ここはRAYBRIG NSX-GTが前に出たぁ!! お互いマシンを揺らしながら急加速! 今度は山本が前のテール・トゥ・ノーズで高速の「300R」へと消えていく……。

 
300R
 

 

 

 

 

ダンロップコーナー
 

続くはパッシングポイントである「ダンロップコーナー」だ。お、RAYBRIG NSX-GTのインに、強引にクインタレッリがMOTUL AUTECH GT-Rをねじ込む!! GT-Rは安定したブレーキングだ。
山本は抜かれるもカウンターを当てて、体制を立て直し、RAYBRIG NSX-GTをMOTUL AUTECH GT-Rの真後ろにつけて、立ち上がる! うぉお! 追突寸前の2台はテール・トゥ・ノーズのまま、上り勾配でコーナーが連続するテクニカルな区間に入る。さあ、ここはNSX-GTがトラクションの良さを生かせるか?

 
第13コーナー 〜 レクサスコーナー
 


今年の4月より名称がレクサスコーナーになりました

おーっと! 「13コーナー」の立ち上がりでRAYBRIG NSX-GTが勝負に出たぞ! このワインディングロードのような上りの連続区間は、車種やドライバーによってライン取りがずいぶん違っておもしろいんだ。バトルシーンを撮りたいアマチュアカメラマンの望遠レンズが、GT-RとNSX-GTの走りを追いかけている!
あぁっ、MOTUL AUTECH GT-Rはアンダーステア気味か、マシンがわずかにスライド!! 次の「レクサスコーナー」で、今度はNSX-GT山本がインに飛び込んだー! そして前に出た!!

 
パナソニックコーナー(最終コーナー)
 

しかし、MOTUL AUTECH GT-Rのクインタレッリも諦めていないぞ! 最終コーナーである次の「パナソニック コーナー」も走行ラインが多い場所だ。クインタレッリのGT-Rは、RAYBRIG NSX-GTに対してクロスラインで仕掛けるっ!! 2台同時に立ち上がって、サイド・バイ・サイドで外側の縁石へ!
なんとっ!? ストレートには2台が並んで戻ってきたー! ここは、山本もクインタレッリも自慢の2リッター直4ターボエンジンを全開! ゴールラインではチェッカーフラッグが振り上げられている。さぁ、どっちだぁ? どっちが前に出る!? 表彰台を掴んだのはー!?

 
 
 

 

 

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みたいな、逆転に次ぐ逆転が、富士スピードウェイでは、きっときっと見られるはず(笑)。
皆さんもぜひ現地で興奮のレースをご観戦くださいね~!

 

 

 

 

サーキットアクセス

○所在地

〒410-1307 静岡県駿東郡小山町中日向694
TEL.0550-78-1234

 

○高速道

・東名高速道
 御殿場ICより約10km(20分)

 

・中央高速道
 河口湖IC−富士五湖道路・須走ICより約7km(15分)

 

○電車・バス

・JR御殿場線/高速バス

 御殿場駅下車 > タクシー(20分)
 or
 富士急バス・富士霊園下車

 

※SUPER GT開催時はサーキットへの臨時バスあり。

 

詳しく富士スピードウェイの公式ウェブサイトをご覧ください。

 

 ≫ 第2戦 富士:チケットのご案内 

 ≫ 第2戦 富士:エントリーリスト

 ≫ 第2戦 富士:レーススケジュール

 

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