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2017.04.27
【第2戦プレビュー】高速コースで激闘の500kmレース! 第2戦富士は必見!!

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第2戦 富士 : プレビュー

波乱の展開となった開幕戦岡山に続き、5月の連休の3日(水/祝日、予選)、4日(木/祝日、決勝)には第2戦「FUJI GT 500km RACE」が、富士スピードウェイで開催される。この大会の決勝レースは距離が500kmと、通常の300kmより長い。それだけに高速コースの富士には、いつも以上に波乱の種が多いだろう。LC500の好調は続くのか? NSX-GTやGT-Rの巻き返しはいかに? GT300クラスでも前戦とはキャラクターが違うコースだけに、また新たな車種の台頭もありそうだ。

 

 

 

■ホームコースでの勝利を狙うLC500勢

 GT500クラスの開幕戦は、No.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)の優勝をはじめ、レクサスLC500が6位までを独占してみせた。今季、全車が新型になったGT500クラスにおいて、開幕戦ではLC500はHonda NSX-GTや日産GT-Rに対してアドバンテージを得ていたようだ。だが、岡山はSC430、RC Fの時代からレクサス勢が得意としていたコース。一方、第2戦の富士スピードウェイはどちらかと言えば苦手だった。トヨタ系のサーキットである富士はレクサス勢にとっては“ホームコース”。ドライバーたちも「富士で勝ちたい」と常々口にしており、「今年こそは」と意気も揚がり、LC500勢内での「我々が富士で勝つ」という競争意識も高くなっている。
 注目は、開幕戦で惜しくも勝利を逃したNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、そして富士を得意とするNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)か。また、No.19 WedsSport ADVAN LC500は国本雄資が、No.36 au TOM'S LC500は中嶋一貴が欠場となる。代わって19号車には通常はGT300のNo.25 VivaC 86 MCを駆る山下健太が、36号車には監督の伊藤大輔が自らステアリングを握ることになる。

 

 

■開幕戦の雪辱を誓うNSX-GTとGT-R勢

 今年の開幕戦岡山は、苦い結果となったNSX-GTとGT-R勢。だがNSX-GTは電気系のパーツトラブルだっただけに、今後の対策は万全にされてくるだろう。富士では間違いなくLC500勢を脅かす存在になる。またGT-Rにとって富士は得意なコースであり、500kmと長い決勝では、最低2回のドライバー交替が義務付けられているためメカニックの技量も問われる。つまりチームの総合力を活かせるだけに、最後には前にいるレースを見せてくれるだろう。さらにNSX-GT勢、GT-R勢ともにウェイトハンディはほぼない状況だけに、巻き返しのチャンスは十分あるだろう。
 NSX-GT勢では開幕戦で好走を見せたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)、オフのテストで好調だったNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が気になる存在。GT-R勢では昨年の富士2戦でどちらもトップを争い第5戦で優勝を飾っているNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)、ピットワークに定評があり第2戦で優勝しているNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が活躍しそうだ。

 

 

 

■富士のGT300ではパワー自慢のFIA GT3車両に注目

 今季も15車種が参戦するGT300クラス。近年は車種ごとに得意不得意のサーキットがはっきりしてきている。テクニカルな岡山では、今年昨年と勝ったメルセデスAMG GT3勢、そしてマザーシャシー勢が速さを見せた。一方、高速コースの富士では昨年の状況から見ると、BMW M6 GT3、日産GT-R、Audi R8 LMSといったパワフルなFIA GT3車両が得意としており、そしてターボエンジンのスバルBRZやハイブリッドのプリウスも侮れない。

 

 

 では、今年の富士はどうなるか? 岡山では不運もあったが、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)とNo.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミュラー/荒聖治)が決勝で速さを見せていた。パワフルで速いM6 GT3だけに、今年の富士でも上位に来そうだ。そして、要注意なのがNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/柳田真孝)。昨年の第5戦富士ではBMW M6 GT3の55号車と壮絶なバトルを繰り広げており、しかも今年は昨年GT500で2勝している柳田が加入してライアンとGT500王者コンビを組むという強力な布陣となった。

 この他にも、昨年の第2戦勝者No.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴)もトップを争う可能性があるだろう。
 なお、第2戦富士は500kmレースであるため、第3ドライバーが追加できるので、GT300では起用するチームもある。また、No.25 VivaC 86 MCは、レギュラードライバーの山下健太がGT500クラスの19号車をスポットでドライブするため、今回は松井孝允のパートナーには昨年のポルシェカレラカップ王者の28歳、近藤翼が抜擢された。

 

   

 

 

 毎年、ゴールデンウィーク中に開催される第2戦富士は、観客も非常に多いだけにドライバーやチームも大いに奮起し、いつも以上に“勝ちたいレース”である。今年も夏を先取りするような、“熱い”バトルがそこかしこで展開されるだろう。5月3、4日はぜひ富士スピードウェイへ足を運んで欲しい。それが難しいなら、J SPORTS中継や「GTプラス」で、存分に楽しんでいただければと思う。

 

 

 

 

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