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Race Report
2017.05.03
Rd.2 予選GT300:前戦勝者のグッドスマイル 初音ミク AMGがクラスポールを掴み獲る!

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第2戦 富士スピードウェイ:公式予選 GT300レビュー

2017 AUTOBACS SUPER GTシリーズ第2戦『FUJI GT 500km RACE」の公式予選が、5月3日午後、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.38 ZENT CERUMO LC500の立川祐路が2年ぶりのポールポジションを獲得。自身が持つ最多獲得記録を22回と更新した。GT300クラスは開幕戦岡山で優勝したNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝がクラスポールとなった。

 

□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1(GT300)開始時18℃/30℃、Q2開始時19℃/29℃、Q2終了時17℃/24℃

 

■Q1は富士で好調のメルセデスAMGとポルシェが上位を占める

 晴天の午前と比べると、薄曇りとなった午後の富士スピードウェイ。午後2時40分からGT300クラスの予選Q1がスタート。15分間の走行で上位14位までがQ2に進出できる2段階のノックアウト方式だ。なお、午前の練習走行でクラッシュしたNo.360 RUNUP GT-Rは富士近隣のガレージに戻って、明日の決勝に間に合わせるべくマシン修復に入った。このため、予選は出走を見合わせることになった。

 Q1開始時の気温は18度、路面温度は30度と当初の予想よりやや低めと思われる。日射しもないだけに、ここから大きく上がることはなさそうだ。
 走行から7分、最初のアタックでNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が1分36秒835と最初に36秒台に入れる。それを書き換えたのもメルセデスAMG GT3で、No.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)で1分36秒651。それをまた4号車が1分36秒189と更新するも、次の周に11号車が1分35秒864でトップを奪い返す。3番手には富士で好調なポルシェ勢でNo.33 D'station Porsche(藤井誠暢)が1分36秒428で着けた。残り5分で昨年のチャンピオンNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允)、No.51 S P.MU LMcorsa RC F GT3( 坪井翔)、No.9 GULF NAC PORSCHE 911(峰尾恭輔)が相次いで3番手の名前を書き換えていく。
 上位にポジションを挙げていくマシンがいる中、ラスト2分でQ2進出ボーダーの15番手以下だった有力チームはNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹)、No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(富田竜一郎)、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学)。この3車は必死のラストアタックをするものの、14番手No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)には届かず。65号車にいたっては0.029秒差でQ2を逃すことになった。
 Q1でトップタイムを記録したのは、No.11 GAINER TANAX AMG GT3で1分35秒864。2番手はNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGとメルセデスAMG GT3が並んだ。3番手には前戦決勝で3位になっているNo.9 GULF NAC PORSCHE 911がつけた。4番手には今年新型で挑むNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が入り、ルーキーの坪井と共に手応えを得るQ1となった。

 

 

■グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口が激走で6年ぶりのポール獲得!

 Q2は定刻の午後3時25分から。12分間でポールポジションはじめ上位14位までの順位が決まる。ここでもNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)がセッション序盤からペースを上げる。開始から4分、タイヤが温まるとすぐに1分36秒156を記録しトップに。一時は、前戦岡山、そしてこの富士でも好調なNo.9 GULF NAC PORSCHE 911(ジョノ・レスター)に1分35秒930と先行されるが、すぐ次の周に4号車の谷口は1分35秒824を叩き出してトップを奪い返す。この富士ではポルシェ2台が元気が良い。もう1台のポルシェ911GT3 RのNo.33 D'station Porsche(スヴェン・ミュラー)も1分35秒986を記録して3番手に浮上する。この後ろ4番手にはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(ビヨン・ビルドハイム)が入り、Q2終了目前では、メルセデスAMG GT3とポルシェ911GT3 Rでトップ4を占める。5番手にはNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一)がつけた。
 結局、このままQ2は終了。No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口が2011年の第8戦もてぎ以来となる6回目のポールポジションを獲得した。この2011年、谷口は年間3勝を挙げて初のチャンピオンを獲得している。これで明日2連勝となれば、2度目のチャンピオンとなった2014年以来だけに、このポールは谷口、そして相棒の片岡龍也に大きい自信をもたらしたろう。
 2番手にはNo.9 GULF NAC PORSCHE 911。前戦は3位で終わっているだけに、このチャンスに勝利を挙げタイトル争いに加わりたいところだ。3番手タイムはNo.33 D'station Porscheが出したが、ミュラーが4輪脱輪をしてしまい、痛恨のベストタイム抹消。これで14番グリッドからの決勝スタートとなった。決勝での巻き返しに期待したい。代わって3番手にはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3。スターティンググリッド2列目最後の席はNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が入り、新型RC F GT3に初優勝のチャンスを得た。

 

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