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Race Report
2017.05.04
Rd.2 決勝:優勝記者会見

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第2戦 富士スピードウェイ : 優勝記者会見

GT500 Class

No.38 ZENT CERUMO LC500

 

「富士で勝つことができて、ホッとしています」

立川 祐路

 久々に富士で優勝できて、本当に嬉しいです。僕たちは“富士で強い”と言われてきましたが、ここ3年間は(富士で)勝つことができず、“富士マイスター”と持て囃されると恥ずかしいくらいでした。こんなにいいクルマを開発してくれたTRDの開発陣と、仕上げてくれたチーム、そして今日2番目のスティントで素晴らしい走りを見せ、大きなギャップを作ってくれた石浦(宏明)に感謝です。本当に、今日は石浦のお陰で楽させてもらいました。またトラブルもミスもなくレースを走り終えさせてくれたチームには本当に感謝しています。
 スタートでは、トップから逃げたい気持ちはありましたが、周りのレクサス勢も速かったから、簡単には逃げ切れないだろうな、と覚悟していました。スタート直後には23号車(MOTUL AUTECH GT-R)が喰らいついてきましたが、(彼らが)速く走るのはスタートから数周だけだろうと思っていて、その後方のレクサス勢をマークしていました。バックマーカーが出てくるようになってからは、その処理に専念しました。
 最後のスティントでは石浦が10秒以上のマージンを作ってくれていて、走り始めてもそのギャップが保たれていたので「何もなければ今日は勝てるな」と思いました。最後、ギャップが大きくなったり小さくなったりしましたが、基本的には自分でコントロールしていました。
 このクルマを開発するにあたっては“勝てるクルマ”で“チャンピオンを獲れるクルマ”です。そして何よりも“富士で勝てるクルマ”を意識していました。だから(GT500仕様LC500の開発ドライバーとして)本当に富士で勝つことができて、ホッとしています。

 

「アウトラップでどれだけ速く走るかが勝負どころだった」

石浦 宏明

 優勝できてよかったです。今日は立川(祐路)さんが走った、スタートして最初のスティント、これが一番(条件的には)厳しかったと思うのです。それを立川さんが凌いでくれて。トップで自分に繋げてくれました。もう一つの勝負どころと思っていたのは2番目のスティントで自分が走る際に、アウトラップでどれだけ速く走ることができるか、でした。だから決勝前、20分間のフリー走行ではコールドタイヤで走る練習をさせてもらいました。そのこともあって自分のスティントではアウトラップから良いペースで走ることができ、これで手ごたえを感じることができました。その一方でブルーフラッグが出されているのに、進路を譲ってくれないクルマもあってそれでタイムをロスしたりして、やはり簡単ではなかったですね。
 富士でしばらく勝ててなかったので“ここで勝ちたい”と思いながらクルマを開発してきました(石浦もLC500開発ドライバー)。と同時に“(富士での優勝の)本命は自分たちだ”とも思ってました。それだけに周囲から期待されプレッシャーも大きかったけど、本当に優勝できて良かったです。前戦はチームで失敗したところもありましたが、その分、今回にかける意気込みは大きかった。GT300でも同じレクサスのRC F GT3が初優勝を飾っていますが、僕らCERUMOにとって最高の1日になりました(51号車もセルモと同系列の会社がメンテナンスをしている)。次回のオートポリスはウェイトハンディに加え、(50kgになるとかかる)燃料流量リストリクターの制限も加わりますが、すでにテストでも対策していて表彰台を狙うレースはできると思います。個人的には父親が熊本の出身で、オートポリスは応援に来てくれる人も多いので、がんばりたいですね。

 

 

 

GT300 Class

No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3

 

「ブリヂストンさんが素晴らしいタイヤを間に合わせてくれた」

中山 雄一

 レクサスにとってホームコースである富士で優勝することができ、すごく嬉しいです。岡山での開幕戦は予選で4位になりましたが、決勝では速さが足りなくて8位でレースを終えていました。このままだと富士でもきついだろうと思っていましたが、オートポリスでのタイヤメーカーテストで良いセットが見つかったし、タイヤも良いものを選ぶことができました。ただ、これが富士に間に合ったらいいけど「それは無理だろうな」と思っていたのですが、ブリヂストンさんが素晴らしいタイヤを開発して、間に合わせてくれました。
 昨日の公式予選は前回と同じ4位でしたが、チームの皆で勝ち獲った、レベルアップした結果の4位だと思う反面で、セクター3ではタイムを伸ばすことができず悔しい結果でもありました。でも今日は充分なパフォーマンスがあったし、坪井(翔)選手が長い距離を走って大きなマージンを作ってくれました。だから、最後のスティントではそのマージンを守るだけでした。
 富士スピードウェイはインタープロトのレースで誰よりも多く走って練習しているから、自信があったし、(RC F GT3の開発ドライバーの)立川(祐路)さんが良いクルマを開発してくれているので、本当に良いレースができました。

 

「自分自身に合格点をあげたいと思います」

坪井 翔

 優勝できて、本当に嬉しいです。僕は今年からSUPER GTにステップアップしたばかりで、僅か2レース目でこんなに良いレースができて、嬉しいというかホッとしている、というか…。僕は2番目のスティントを担当していて「最後のスティントを走る中山(雄一)さんに繋ぐのが仕事」と、それしか考えていませんでした。
 今シーズンはスーパー耐久にも出てますが、先週末のSUGOで勝てたことが自信に繋がりました。それでもこのレースでは長いスティントを担当して、タイヤがどのくらい持つのかも分からず、タイヤのマネージメントもどうしたらいいかも良く分かっていませんでした。最初からプッシュし続けましたが、それでもタイヤもクルマも最後までパフォーマンスが落ちることはなかった。それもあって良いペースを保って、ギャップを拡げて中山さんに繋ぐことができました。そうしたら中山さんがそのリードを守り切って優勝できました。本当に最高でしたし、今、自分にできることを最大限できた。自分自身に合格点をあげたいと思います。
 次回、オートポリス以降はウェイトハンディが増えたりして状況が変わっていくので、(未体験の)僕にはどうなるか分かりません。それでもクルマが良くて、中山さんとのコンビで戦っていけば「どんなライバルとも戦える」、そう思っています。

 

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