2017.05.20

Rd.3 予選GT500：絶好調のRAYBRIG NSX-GTが予選日を完全制覇しポールポジション！

第3戦 オートポリス：公式予選 GT500レビュー

2017 AUTOBACS SUPER GT第3戦『SUPER GT in KYUSHU 300km」の公式予選が、5月20日午後、オートポリス（大分県）で行なわれた。GT500クラスではNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が自身初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは昨年のチャンピオン、No.25 VivaC 86 MCの松井孝允が今季初のクラスポールとなった。

 

 

　少し汗ばむほどの晴天に恵まれたSUPER GT第3戦、予選日のオートポリス。先に行われたGT300クラスのQ1で赤旗が出て中断したため、10分遅れの午後2時ちょうどからGT500のQ1がスタート。15台のうち、Q2へ進出できるのは8台だ。
　コースはオープンとなったものの、しばらくは1台もピットを出ていかない。15分間で行われるQ1だが、5分が経過してようやくピット前にマシンが現れ、6分を経過したところで、まず動き出したのは、ヨコハマタイヤを装着したNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT（武藤英紀）。続いてダンロップのNo.64 Epson Modulo NSX-GT（ベルトラン・バゲット）、ヨコハマのNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R（佐々木大樹）、ミシュランのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R（松田次生）、そして残り時間が半分を切ったところで、LC500勢が一斉に動き出し、各車がコースインしていく。
　残り3分を切って、1分39秒665をNo.100 RAYBRIG NSX-GT（伊沢拓也）が出してトップに立つと、No.6 WAKO'S 4CR LC500（大嶋和也）が1分35秒549でトップを入れ替え、さらに1分5秒310でNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500（平手晃平）がトップに上がり、そしてNo.36 au TOM'S LC500（ジェームス・ロシター）が1分34秒962でトップを奪う。

　ここで、15台の中で最後にコースに入り、アタックを開始したNo.17 KEIHIN NSX-GT（小暮卓史）が、4コーナーでクラッシュ。タイムアタックができなかった17号車は最下位となる。
　これに対し、100号車は1分34秒333で再びトップを奪還。No.38 ZENT CERUMO LC500（石浦宏明）が1分35秒084、1号車平手が1分35秒227で3、4番手に浮上した。これでNo.100 RAYBRIG NSX-GTが、午前の公式練習に続き、Q1でもトップを決めてQ2に進出。オートポリスでは好調のNSX-GT勢だったが、17号車の脱落もあってQ2進出は2台のみ。一方、LC500勢では5台がQ2に進出。GT-RでQ2に進出したのは46号車のみという結果となった。

 

 

　そして迎えた予選Q2。12分間のセッションでは、残り8分で各車がピットガレージからマシンを出してきた。ここで真っ先にコースインしたのがNo.6 WAKO'S 4CR LC500（アンドレア・カルダレッリ）。7分を切って、続々と全車がコースインし、2周のウォームアップを経て各車アタックラップへと入っていく。
　残り2分の段階で、No.100 RAYBRIG NSX-GT（山本尚貴）は1分36秒193で暫定トップを奪うと、さらにタイムを大きく削り、1分33秒740でそのポジションを盤石なものとしてアタックを終了。
　2番手には、Q2にGT-R勢で唯一進出していたNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R（本山 哲）が1分34秒331で続く。GT-Rは前戦富士の23号車に引き続き、2戦連続でフロントロウにマシンを並べる事となった。LC500勢の中では、No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500（ヘイキ・コバライネン／1分34秒749）が3番手、4番手には、No.38 ZENT CERUMO LC500（立川祐路／1分34秒841）が入り、5番手のNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT（中嶋大祐／1分34秒858）までが34秒台に入れた。

　これで山本が自身初となるポールポジションを獲得。NSX-GTにとっても開幕戦のARTA NSX-GTに続き、2戦ぶりシーズン2度目のポールだ。RAYBRIG NSX-GTとしては、2008年第6戦鈴鹿以来9年ぶりのポールポジション獲得となった。
　予選2位はNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rで、前戦に続き今季のGT-Rベストを記録。3位にはNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500と予選上位を3メーカーが分け合った。4番手タイムはNo.38 ZENT CERUMO LC500だったが、セッションのラストラップにNo.36 au TOM'S LC500（中嶋一貴）がコースアウトした際に出たイエローフラッグに対し、減速が不十分だったということで、そのタイムが抹消された。これでNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTが4位に繰り上がった。なお、同じ理由でNo.6 WAKO'S 4CR LC500もベストラップ抹消となったが、ポジションは変わらず6位だった。

 

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