News

News
2017.06.17
【公式テストSUGO・1日目】MOTUL MUGEN NSX-GTが初日トップ! GT300はB-MAX NDDP GT-Rがベストタイム

【公式テストSUGO・1日目】MOTUL MUGEN NSX-GTが初日トップ! GT300はB-MAX NDDP GT-Rがベストタイムの画像

公式テスト・スポーツランドSUGO 6月17日(土)

6月17日、スポーツランドSUGOでSUPER GT公式テストが始まった。5月末の第3戦オートポリス大会から第4戦スポーツランドSUGOまでのインターバルであり、第4戦を想定してのテストとなる。このテスト初日では、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)がGT500クラスの最速タイム、1分11秒787を記録。GT300クラスではNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)がトップタイムとなった。テストは明日18日まで実施される。

【公式テストSUGO】エントリーリスト/タイムスケジュール/ピット割

 

◎走行1回目 09:30-11:27(赤旗提示のため3分残して終了)
天気/曇り後晴れ 路面/ドライ 気温/20℃~24℃ 路面温度/26℃~35℃(開始時は20℃/26℃)

◎走行2回目 13:30-16:40(16:20-16:30はGT300専有走行、16:30-16:40はGT500専有走行)
天気/晴れ 路面/ドライ 気温/21℃~23℃ 路面温度/32℃~37℃(開始時は23℃/36℃)

 

 

午前の走行では3メーカーがトップ3に並ぶ結果に

 梅雨の最中ながら、まずまずの好天に恵まれた宮城県、スポーツランドSUGO。午前のセッション開始時点で気温は20℃、路面温度は26℃と平年並み。早朝こそ雲が空を覆っていたが、セッションが進むにつれて晴れ間が拡がり、気温と路面温度は最高値で24℃/35℃まで上昇した。7月23日開催の第4戦決勝レースではもっと暑くなるのか、気になるところではある。
 午前のセッションではNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)の野尻が、1分12秒066のトップタイムを記録。これにわずか0.079秒という僅差でNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)が続き、3番手はNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)と、3メーカーが上位を分け合うことになった。
 なお、このセッションでは5度の赤旗が提示(走行中断)されたが、最後の赤旗をもって残り時間3分でセッションを終了した。
 今シーズンはレクサスLC500勢が速く、開幕から3連勝となったが、先日行われた鈴鹿のタイヤメーカーテストではNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップタイムをマークするなどライバル陣営の巻き返しが目立ってきた。ただしNISMOの鈴木豊監督は「速くなったのはクルマよりもタイヤ。ミシュランさんががんばって良いタイヤを用意してくれたことが大きいです」と控えめにコメントしていた。
 今テストで、まずはHonda NSX-GTと日産GT-RがLC500と同等に走って見せた。ただし、トップ3の後方ではLC500勢が続き、全体的に見ればやはりLC500勢の優位は変わっていないようだ。

 

 

午後トップのMOTUL MUGEN NSX-GTがこの日の最速に

 午後のセッションは午後1時30分から。気温と路面温度は、それぞれ23℃/36℃。午前と同様、例年並みのコンディションで始まった。5度も走行が中断した午前に対し、午後の走行は一度も中断することはなく、各チームは、自らのテストメニューを精力的に消化して行った。なお、このセッションでもっとも多く周回したのはNo.36 au TOM'S LC500(ジェームス・ロシター)で、中嶋一貴の欠席もあって1人でなんと116周を走っていた。
 最後10分のGT500占有走行になるまでは、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)がトップにつけ、これにNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛)、No. 8 ARTA NSX-GTが続いていた。
 そして専有走行では、ここまで11番手に留まっていたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)の武藤が、最後にスーパーラップを決める。1分11秒787とこの日のベストタイムを叩き出してみせた。さらにNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮)が僅差で続き、LC500優勢と言われる中、Honda NSX-GTがワン・ツーを占めることになった。16号車、TEAM MUGENの手塚長孝監督は「(NSX-GTが速かったのは)LC500勢にウェイトハンディが効いているからでしょう。例年、SUGOあたりからは(シリーズ序盤に)速かったクルマがウェイトを積んで、その分、横並びになりますから」と分析していた。

 

 

 

 

GT300はB-MAX NDDP GT-Rが初日の最速となる

 高いコーナリング性能を武器に、スポーツランドSUGOとは相性が良いマザーシャシー勢を抑えて、今回はFIA GT3勢が好調だった。午前はNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)が1分18秒611でトップとなり、これにNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/柳田真孝)、No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)、No.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)が続き、FIA GT3車両がトップ4を独占した。
 午後もトップタイムこそNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)に譲ったものの、僅差の2~4番手は3号車はじめFIA GT3車両だった。初日の総合トップは、午前のタイムでNo. 3 B-MAX NDDP GT-Rとなった。
 午後の最速となったNo.25 VivaC 86 MCの土屋武士監督は「今のままでは決して優勝はできないですね。18号車(同じMCのNo.18 UPGARAGE BANDOH 86)にも敵わないと思います。ただ前回優勝したことで(ウェイトも載せたから勝つという意味の)シーズンは終わった。でも、表彰台も無理かと思っていましたが、今日走って1ランクはレベルが上がったことを確認できました。だから表彰台は行けるかな」と、ライバルとの相対的な力関係を読んでいた。

 

    

 

 

→ 【公式テストSUGO】走行1回目

→ 【公式テストSUGO】走行2回目/1日目総合

 

 

オープンピットなどイベントも楽しみな公式テストは明日も開催

 第4戦SUGOに向けての公式テストは、チームにとってはテストメニューが盛りだくさんだが、ファンにとってはピットを間近に見られるオープンピット、オフィシャルが詰めるコース各所のポストをバスに乗って訪ねフラッグを振ったりできるオフィシャル体感ツアーなど、ぜひ参加したいイベントもある。明日、6月18日(日曜)も午前9時からと午後1時から、2回の走行セッションが予定されているが、その合間の時間にはオープンピットとオフィシャル体感ツアーが予定されている。オフィシャル体感ツアーは午前10時から整理券が配布されることになっている。詳しくはスポーツランドSUGOのウェブサイトで確認して欲しい。

 

    

 

【公式テストSUGO】エントリーリスト/タイムスケジュール/ピット割

2017 SUPER GT公式テスト(スポーツランドSUGO公式サイト)

 

 

GT500クラス・トップタイム

武藤英紀(No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT)

昨年までのNSX CONCEPT-GTはブリヂストンを履いていて、クルマの基本セットもそれに合わせたものでした。今年からクルマはNSX-GTに一新されたけれど、やはり基本セットはブリヂストンになっていました。でも、ようやく僕たちが履いているヨコハマに合ったセットが見つかったというか、その方向性が確認できました。
今日は朝から、タイヤテストというよりも車体の(基本)セットをいろいろトライしながら、もちろんダメ出しも少なくなかったけれど、良い方向性が見つかった。ここからさらに高いレベルに持っていきたいのだけれど、タイヤの方のテストメニューが消化できてないので、明日はタイヤテストが主体のメニューになると思います。でもようやく、ここまで来ることができました

 

GT300クラス・トップタイム

高星明誠(No.3 B-MAX NDDP GT-R)

トップタイムをマークすることができましたが、全然安心はできません。僕たちはちゃんと予選のシミュレーションをしてこのタイムでしたが、マザーシャシー勢はガソリンをいっぱい積んだ状態でのタイムだったりするんじゃないかな。でも、自分たちではベストを尽くしてマークしたタイムで、ここから簡単にタイムを上げて行くのは難しいと思います。
でもマザーシャシー勢に勝つためには、もっともっとがんばって(1分)17秒台までタイムを詰める必要があると思います。その“何か”を見つけるために、明日もいろいろとトライして行きます

Page Top