News

News
2017.06.18
【公式テストSUGO・2日目】GT500はWedsSport ADVAN LC500、GT300はグッドスマイル 初音ミク AMGが2日間の最速を記録

【公式テストSUGO・2日目】GT500はWedsSport ADVAN LC500、GT300はグッドスマイル 初音ミク AMGが2日間の最速を記録の画像

公式テスト・スポーツランドSUGO 6月18日(日)

前日とは一転、厚い雲に覆われた6月18日(日)、スポーツランドSUGOではSUPER GT公式テストの2日目が行われた。午前には2時間、午後は3時間10分(内10分はセーフティカー訓練)と計5時間の走行セッションが行われ、各チームは第4戦SUGO(7月22、23日)やシリーズ中盤戦に向けてのテスト走行を続けた。この日の午前には、No.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛)が1分11秒424と、このテストの最速となるタイムを記録。またGT300クラスでもNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が、午前に2日間総合のクラストップタイムを記録した。

 

◎走行1回目 09:00-10:49(赤旗提示のため残り11分で終了)
 天気/曇り 路面/ドライ 気温/16℃~18℃ 路面温度/19℃~23℃(開始時は17℃/20℃)

◎走行2回目 13:00-16:10(13:04-13:16はセーフティカー訓練)
 天気/曇り 路面/ドライ 気温/17℃~18℃ 路面温度/23℃~25℃(開始時は18℃/25℃)

(入場者数:6/18(土) 3,000人/6/18(日) 3,800人)

 

 

この日も午前のセッションは3メーカーがトップ3を分ける

 公式テスト2日目を迎えたスポーツランドSUGOの上空は、前日とは打って変わり一面の曇となった。セッション中盤には小雨がぱらついたが、コースを濡らすには至らず、午前と午後を通じてコースはドライコンディションとなった。 午前のセッション開始早々に、バックストレッチに“カモシカが侵入”したことで、赤旗が提示されて走行は中断。オフィシャルがコース外に追い出して、セッション再開となった。電光掲示板には「マモノも けものも よく出るよ」とユーモアの効いたメッセージが表示され、走行中断のひとときを和ませた。

 昨日はNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)がトップタイムをマークして注目されていたが、2日目午前のセッションでは序盤にNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が1分11秒台に入れてトップに。さらにNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)とNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山 哲/千代勝正)が続き、日産GT-R勢がトップ3を独占していた。
 だがセッション中盤には、国本雄資が欠席のため関口雄飛が1人で走るNo.19 WedsSport ADVAN LC500が1分11秒424と、ここまで3セッションのトップタイムを記録。2番手にはNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rが好タイムをマークし、前日に続いて、ヨコハマタイヤ装着車が目立つ結果となった。
 横浜ゴムでSUPER GTのタイヤ開発を担当する藤代秀一エンジニアは「今回はゴムも構造も、新しいタイヤを何種類か用意しています。7月の第4戦SUGOはドライコンディションで非常に暑いか、雨が降って寒くなるか、(両極端になる)との印象が強いですが、実は昨年は今日と同じようにドライだけど寒いコンディションでした。だからこそ(タイヤ無交換の)作戦が的中して勝つことができたのですが、今年はどうなるか…。だから寒いコンディションでもしっかりとテストメニューはこなせると思います」とコメントした。
 このセッションは、このまま19号車と24号車がワン・ツー、そして3番手にはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)となり、この日も3メーカーでトップ3を分けあった。

 

 

午後はレース想定の走行でS Road CRAFTSPORTS GT-Rがトップタイム

 午後のセッションは13時から。開始直後にセーフティカー導入の訓練が約10分間行われ、その後に3時間の走行が行われた。昨日も午後は3時間と、通常の公式テストの2時間より長いセッションとなった。これは3月の公式テスト富士2日目が雪の影響でキャンセルされたので、その分が追加された為だ。
 午後も午前とコンディションは変わらず。その中、セッション開始から2時間近くが経過したところでNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)のカルダレッリがSPアウトコーナーでクラッシュ。このために赤旗が出た以外は、走行が中断することもなく、ほとんどのチームは第4戦の決勝レースを想定したタイヤのロングランテストを行ったようだ。これもあって、午前の19号車のトップタイムが書き換わることはなかった。
 このセッションのトップタイムは、ミシュランタイヤを履くNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの1分11秒906。これに、ヨコハマを履くNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R、ダンロップのNo.64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮)、そしてブリヂストンのNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が僅差でトップ4を形成。第4戦SUGOでのタイヤウォーズが注目されるとともに、今シーズン序盤で好調のレクサスLC500勢での最上位が5番手、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)となったことで、3メーカー入り乱れての戦いを予感させることになった。

 

 

 

 

GT300の2日間最速はグッドスマイル初音ミクAMGが獲得

 スポーツランドSUGOは、マザーシャシーやJAF-GT300車両との相性が良いと言われているが、このテストではFIA GT3車両の好走が目立った。
 午前のセッションではNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が1分18秒379のトップタイムを記録。これは最終的に2日間総合のトップタイムとなった。午前、これに続いたのはNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸 学/平峰一貴/高橋翼)、No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)、そしてNo.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)が続き、トップ7までをFIA GT3車両が占めた。

 午後のセッションでは、昨日のトップタイムであるNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)が1分18秒524で最速となった。ここでもトップ6はFIA GT3車両で、7番手にNo.18 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴/川端伸太朗)が入った。
 7月22、23日にここスポーツランドSUGOで行われる第4戦では、このテストのようにFIA GT3車両が中心となって展開するのか? それともマザーシャシーを含むJAF-GT300勢が目立つのか? 予断を許さない状況だ。

 

    

 

 

→ 【公式テストSUGO】走行3回目

→ 【公式テストSUGO】走行4回目/2日目総合

 

 

オープンピットでは松田次生のバースデーパーティも

 セッションの合間、お昼に行われたオープンピットでは多くのファンが参加。この時、NISMOのピットでは、この日に38歳のバースデーを迎えた松田次生の誕生会が行われていた。もちろん日産のドライバーたちやチーム関係者が参加し、23号車を模したバースデーケーキも登場して松田を祝った。

 



 

 

GT500クラス・トップタイム

関口雄飛(No.19 WedsSport ADVAN LC500)

今回は(国本雄資の欠席で)2日間を1人で走りましたが、涼しかったこともあって体力的には全然問題なかった。むしろ、いいトレーニングになりましたね。内容的にも良いテストになりました。
(自分たち以外にも)ヨコハマユーザーが好調で、勢力図が変わってきている感じです。一発のタイムだけでなくロングランもOKでしたね。ただヨコハマはコンディション(の変化)に敏感なところがあるので、(第4戦も)今日と同じようなコンディションになることを願っています。でも、(天候、気温は分からないから)7月のレースに今日の結果がそのまま反映されるとは思えないから、安心はしてはいません

 

GT300クラス・トップタイム

片岡龍也(No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG`)

クルマのバランスは良かったですね。(テストした)タイヤも、マッチしていたタイヤだけでなく、マッチしていないタイヤもありましたが、結果的には良いタイヤを見つけることができました。
ただ、トップタイムとは言ってもマザーシャシー車両やJAF-GT300車両が、なぜ(今回のテストで)タイムが出てないのか分からないのが不安ですね。自分たちも、今日のコンディションではタイヤが上手く発動し切れてなかったのですが、(より車重の軽い)マザーシャシーはタイヤが厳しかったのか、それともウェイトハンディが効いているのか…。ともかく(自分たちもハンディがきついので)FIA GT3車両の中でトップに立つことを目標に、7月のレースではがんばります

Page Top