自由民主党モータースポーツ振興議員連盟総会が3月26日、自由民主党本部(東京都千代田区)で開かれ、国内の主要モータースポーツの各代表や選手が出席し、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表らが活動及び会のテーマであるカーボンニュートラルへの取り組みについて発表した。
※トップ写真は、前列左から司会の山本左近事務局長、三原じゅん子幹事長、古屋圭司会長、
続いて順にJRCAの新井敏弘会長、山本尚貴選手、GT300クラスチャンピオンの吉田広樹選手、2輪JSB1000チャンピオンの中須賀克行選手。
古屋圭司会長
山本左近事務局長、三原じゅん子幹事長
司会進行をつとめたのは2005年から2年間、SUPER GTに参戦したのちF1ドライバーへと上り詰めた衆議院議員の山本左近事務局長。同議連の会長である古屋圭司衆議院議員の挨拶の後、各団体の発表が行われた。
2023 GT300チャンピオン 吉田広樹選手
SUPER GTではまず、昨年GT300クラスでチャンピオンを獲得し今年2連覇を目指す埼玉Green Braveの吉田広樹選手が「SUPER GTという自分が目標としていたカテゴリーで参戦を続け、自動車販売店のスタッフで組んだ珍しいチームで昨年チャンピオンを獲得できたことを嬉しく思います。反響も非常に大きく、そんな認知度の高いレースを開催してくれているGTAさんには感謝しています。今年、より環境のことを考えたルールが採用されている中で、僕たちもより魅力ある戦いができるようがんばります」とコメントした。
坂東正明GTA代表
続いてGTAの坂東代表が、カーボンニュートラルへの取り組みに関して報告。
「2022年まで300kmレースの場合6セットだった持ち込みタイヤのセット数を昨年は5セットに減らしましたが、今年はさらに4セットに減らし、それに応じて予選方式を変更します。1セットのタイヤで2人のドライバーがマークしたタイムの合算でグリッドが決定し、さらにそのタイヤでレースをスタートさせなければならず、チームの対応は難しくなると思いますが、その方式を採用することにより約35%、本数にして約3600本のタイヤを削減することができます(2019年比)。いろんな反響が出てきていますが、まずは今年1年間やってみて、より良い方法を見つけていきたいと思います」
さらに「燃料については、GT500クラスは昨年より海外から輸入したカーボンニュートラル燃料を使用していますが、GT300クラスは海外製のGT3車両でいくつか問題があり使用を見送っていました。今年は昨年暮れからテストしてきた“50%をカーボンニュートラル燃料にする”という方式を進めていきます」と、今季のカーボンニュートラル燃料への取り組みを説明した。
またSUPER GTでの今後の取り組みについては「将来的には二酸化炭素と水素から成る"eフューエル"を、国内で作ることを考えています。これを2030年までにSUPER GTに導入することで開発を進め、“音の出る”レースを継続する中で環境に貢献していきたい」と、予定するロードマップも説明した。
三原じゅん子幹事長
各団体の報告を終えると、出席したスポーツ庁、経済産業省、警察庁などの省庁関係者との質疑応答が行われた。
閉会の挨拶ではSUPER GTの前身である全日本GT選手権にも参戦したドライバーでもあった三原じゅん子幹事長が、GTAの取り組みに対し「いろんなアイデアの新しい取り組みに感謝し、今後も応援していきたい」と言葉を送った。
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