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Race Report
2024.08.03
Rd.4 公式練習:CIVICが1-2!最速はModulo CIVIC TYPE R-GTに。GT300は富士得意のリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがトップ

Rd.4 公式練習:CIVICが1-2!最速はModulo CIVIC TYPE R-GTに。GT300は富士得意のリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがトップの画像

第4戦 富士:公式練習レビュー

□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ | 気温/路面温度:開始時29℃/38℃(9:00)、中盤30℃/43℃(10:00)、終盤32℃/48℃(10:30)、終了32℃/51℃(11:00)

 

 

GT500 Class
■混走は伊沢、専有はGT500ルーキーの大草と64号車CIVIC TYPE R-GTが最速を独占

 

 2024シリーズの前半戦を締めくくる第4戦富士。今大会も朝早くから多くの観客が富士スピードウェイに訪れた中、公式練習が始まった。午前9時から両クラスの混走は85分間、その後GT300とGT500それぞれの専有走行が10分間行われた。

 天候は晴れ、路面はドライだ。混走時間では各チームともピットイン・ピットアウトを繰り返しながら周回を重ね、30度を超える気温、40度を超える路面温度の中での戦いに備え、車両とタイヤのセッティング調整とデータ収集に取り組んでいく。

 そうした中、開始15分でNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)の伊沢が、5周目に1分29秒144を記録してトップに浮上する。混走時間では、結局このタイムを上回るチームはその後も現れなかったため、64号車がそのままトップで混走を終了した。

 

 

 

 

 第2戦富士のポールポジションであるNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が1分29秒269で2番手と続き、第2戦の決勝で2位のNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が1分29秒278で3番手となった。TOYOTA GR Supra GT500勢最上位はNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)の5番手だった。

 なお開始から44分が経過したところで、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)がダンロップコーナーの先でストップ。この車両を回収するための赤旗中断があり、7分ほどでセッションは再開された。39号車はエンジンの警告灯が点灯したために自らクルマを停めたとのことだが、トラブルの確認を終えて混走時間の終盤には走行を再開した。

 午前10時35分からGT500クラスの専有走行が始まると、まずはNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)の松下が1分29秒017を記録。混走時に64号車が記録したタイムを上回ってトップに立つ。だが、その直後にNo.12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)のバゲットが1分28秒839と、この日最初の1分28秒台を叩き出してトップに躍り出る。さらにNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野が1分28秒836で12号車を上回った。

 

 

 

 

 予選さながらのアタック合戦はまだ終わらず。最後に64号車の大草が1分28秒691を記録。混走時間に続いて、専有走行でもトップを決めた。この結果、公式練習トップは64号車。100号車が2番手とHonda CIVIC TYPE R-GTがワン・ツー、Nissan Z GT500の12号車が3番手となった。一方でGR Supra勢は19号車の8番手が最上位だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GT300 Class

 

 

■GT300は第2戦富士で2位の56号車がトップも同優勝の88号車が2番手で続く

 

 GT300クラスは、エントリー全車の27台が走行を開始。開始10分ではNo.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)のコッツォリーノがトップに浮上し、この1分30秒567が最初のターゲットタイムとなった。これにNo.62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平手晃平/平木湧也/平木玲次)やNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)などが続いていく。

 開始17分過ぎには、No.7 Studie BMW M4(荒聖治/ニクラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー)の荒が1分38秒551で、45号車に代わって最上位に。しかし、すぐに前回の富士、第2戦でポール・トゥ・ウインを決めたNo.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の元嶋が1分38秒159でトップを奪った。直後には前戦の鈴鹿で決勝3位のNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が2番手に上がってくる。

 そして間もない25分過ぎにはNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)のデ・オリベイラが、37秒台に入る1分37秒984を記録してタイムモニターの最上段に名前を刻んだ。56号車は先の第2戦富士では予選3位、決勝は2位。昨年も第2戦富士で優勝と、富士では速さを示しているだけに、この第4戦に向けて良い準備が進んでいる。

 56号車がトップに立ってからGT300クラス専有走行になるまでは、上位10台の順位変動はなく進む。結局、混走時間ではトップは56号車GT-R、2~5番手は88号車ランボルギーニ、6号車フェラーリ、7号車BMWとなっていた。

 GT300専有走行でも上位7台はそのままで、公式練習を終了。結局、トップタイムはNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rとなった。また、専有走行では、この第4戦から88号車と同じ新型のウラカンGT3 EVO2に車両を変更したNo.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)が自己タイムを更新して8番手に入った。

 

 

   

 

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

大草 りき(No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT)

「着実に一歩一歩、歩んできた結果だと思う」

 

(第3戦後の)オフの間にテストを何回か重ねたんですけど、そのときの印象が結構良かったんです。そのままのセットで行ったら、うまくいくんじゃないかっていう感じの雰囲気でした。持ち込みのタイヤも気温、路面温度にばっちりと合って、このセッションではテスト同等のパフォーマンスが出てるかなと思います。グリップの感覚と1周走ってきたタイムがいつもより合っていると感じたんですが、こういうのは今までになかったので、予選に向けてちょっと楽しみなところではあります。これまでのレースやテストで積み重ねてきたことがうまくいっているのは、着実に一歩一歩、歩んできた結果だと思います。なので、自信を持って戦いたいですね。

 先に走った伊沢さんの自己ベストが、他車に引っかかってのタイムだったんです。なので、僕が専有でアタックシミュレーションをしたときも、あれくらいは出るだろうという手応えもありました。とはいえ、僕自身の走りはまだ100パーセントではないし、伸び代はあると思っています。(僕の)担当するQ1に向けて、ちょっと集中してアタックを決めたいと思います。

 

 

GT300クラス・トップタイム

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)

「ニュータイヤとクルマのバランスが非常に良い」

 

 昨年までに比べたら第4戦でのサクセスウェイトの搭載量が多少軽いので、クルマは速いです。ニュータイヤとクルマのバランスも非常に良くて、フィーリングも良いけど、ユーズドタイヤでのバランスにはまだ改善の余地があって、レースに向けてしっかり仕上げていく必要があると思っています。午後はコンディションも変わってくるだろうし、予選になればJAF-GT(GT300規定車両)が速さを見せてくるんじゃないかと思っています。

 いつも(僕たちのクルマは)富士では速くて、第2戦は予選3位/決勝2位だったから、今回も予選でトップ10に入りたいし、(レースは)優勝したい。シーズンを考えると今回は非常に重要なレースになると思っています。ポールポジションを獲れるかは分からないけど、クルマのポテンシャルを100%引き出せれば予選は2位でも、3位でもいい。とにかく100%で走りたいですね。

 

 

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