2024.08.03

Rd.4 予選GT500：ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が今季初ポール！予選トップ3はCIVIC TYPE R-GTが独占

第4戦 富士スピードウェイ：公式予選 GT500レビュー

2024 AUTOBACS SUPER GT第4戦『FUJI GT 350km RACE』の公式予選が8月3日（土）、静岡県の富士スピードウェイ（1周4,563m）で行われた。夏真っ盛りの8月初旬だけに、気温は予選開始前には33度にも達した。この中、GT500クラスではNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8（野尻智紀／松下信治）が今季初のポールポジション（予選1位）を獲得。またGT300クラスではNo.65 LEON PYRAMID AMG（蒲生尚弥／篠原拓朗／黒澤治樹）が開幕戦に続き今季2度目のクラスポールとなった。この2チームは、明日8月4日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

 

　公式予選の開始は、直前に行われたサポートレース、FIA-F4第5戦で発生したコース上へのオイル漏れを処理するため、当初予定より5分遅れで行われることになった。また、この路面状況変化の影響を考慮し、2組に分かれて行われるGT300クラスの予選ではWET宣言時の予選方式が採用されることになったが、GT500クラスは不公平がない全車が同時走行であるために従来通りのQ1とQ2のタイム合算で予選結果が決定される。

　午後3時3分よりGT500クラスのQ1は10分間で行われた。気温33度、路面温度は50度を超える厳しいコンディションの中、各車は入念なウォームアップを行い、4周目、あるいは5周目からタイムアタックを敢行する。

　まずは公式練習でトラブルに見舞われたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra（中山雄一）が4周目に1分28秒752といきなり1分28秒台を記録。その後も快調に周回を重ねて6周目には1分28秒567までタイムを削ってきた。続いてNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra（阪口晴南）が1分28秒664、その直後にNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT（牧野任祐）が1分28秒026を4周目に記録してトップに立った。

　公式練習トップのNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GTも大草りきが力走を見せるが、タイムは1分28秒133とわずかに及ばずに2位。3位にはNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8（松下信治）が1分28秒224で続き、Honda CIVIC TYPE R-GTがトップ3を占めた。

　Nissan Z GT500勢の最上位はNo.12 MARELLI IMPUL Z（平峰一貴）の4位。TOYOTA GR Supra GT500勢ではNo.38 KeePer CERUMO GR Supra（石浦宏明）が7位につけた。

 

 

 

 

 

 

 

　Q2は午後3時59分にコースオープン。走行はQ1と同じ10分間だ。ここではGR Supra勢が巻き返しを見せる。まず64号車の伊沢拓也が1分28秒673のトップタイムを記録するが、38号車の大湯都史樹が1分28秒529でこれを上回って見せた。No.14 ENEOS X PRIME GR Supra（福住仁嶺）も1分28秒566で38号車に次ぐタイムを記録する。

　しかし、この Q2でもトップタイムを記録したのはCIVIC TYPE R-GT。8号車の野尻智紀は1本目のアタックで1分28秒160、2本目では1分28秒135と、いずれもQ1における8号車ベストタイムを上回り、合算タイムでは2分56秒359でトップに立つ。64号車も2本目のアタックで1分28秒572までタイムを縮め、Q2順位は4番手と変わらないものの合算で2分56秒705とし、100号車の山本尚貴も6位ながらトップから0.516秒差の1分28秒651を記録したため、合算では2分56秒677となる。

　これにより、No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8（野尻智紀／松下信治）が今季初のポールポジションを確定。予選総合2、3位は100号車、64号車となってCIVIC TYPE R-GTのトップ3独占が確定した。

　GR Supra勢の上位は38号車が総合4位、14号車が同8位となった。またドライバーズランキングトップのNo.36 au TOM'S GR Supra（坪井翔／山下健太）は同14位。第3戦優勝のNo.37 Deloitte TOM'S GR Supra（笹原右京/ジュリアーノ・アレジ）は15位と今回は厳しい位置からのスタートとなった。

　一方、Nissan Z NISMO GT500勢はQ1で4位、Q2で8位のタイムを記録した12号車が総合6位に。続く同7位にはQ1が8位、Q2が5位のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z（松田次生／名取鉄平）がつけ、第2戦富士の勝者であるNo.3 Niterra MOTUL Z（高星明誠／三宅淳詞）は同12位に留まった。

 

 

 

 

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