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Race Report
2024.08.04
Rd.4 決勝:優勝記者会見

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第4戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8

 

野尻智紀

「CIVICの初優勝を我々が達成できたので非常にうれしく思う」

 僕のスティントは、J SPORTSでの放送でもお話ししたとおり、ARTAっていうと、途中でどこか歯車が噛み合わなくなるという過去のレースがいくつかあるんですが、そういうものを寄せ付けないくらい、ギャップもそうですし、8号車がこのレースに勝つんだという雰囲気も作りたいなと思っていたので、終始フルプッシュで後続の牧野選手(任祐/100号車)を離すために走っていました。結果、無事というか思ったとおりにギャップも広げられたので、自分のスティントとしてはやれることは最大限やれたのかなというところです。

 松下選手の初めてのポール(ポジション)、初めての優勝と、こんなに素晴らしい週末はないのかなというところです。僕たちふたりはかなり昔からの知り合いで、ほんとにチームワークも信頼関係も抜群だと思っているので、この先ふたりでさらなる勝ち星だったり、いいレースを経験していきたいなというふうに思います。

 チームもトラブルがあったりしましたけど、すごくしっかりと前を向いて今日のためにクルマを作ってきてくれたので、そういう意味でもチームに感謝ですし、HRCにも感謝。CIVICの初優勝というところでは少しお待たせしたと思いますが、我々が達成できたので非常にうれしく思います。

 次の鈴鹿は“燃リス組(燃料流量リストリクター調整がある車両)”になると思うんですが、同じようなクルマは結構たくさんいるとも思っています。半数くらいがそうなるんじゃないかという気がするので、そういった意味では、これからも全然ビッグポイントを狙えると思いますので、がんばっていきたいなと思います。(先に松下が富士は苦手で、鈴鹿は得意とコメントしたが)僕は残念ながら鈴鹿がちょっと苦手なので、今回は僕が松下選手をフォローしながら……というところがあったと思うので、次は松下選手の力を借りて、なんとか彼の走りに近づけるように自分のポテンシャルを上げていくことが、まず結果に繋がると思うのでがんばります。

 

 

 

松下信治

「優勝したが1回だけで終わりたくない」

“初優勝は1回しかない”という言葉を(チーム監督の鈴木)亜久里さんが言ってくれてたんですが、やっぱり勝てそうで勝てない……、表彰台に載れそうで載れなかったレースが何度か続いて、倍返しというか、優勝できたのですごくありがたいと思っています。

 レースについて話すと、ファーストスティントの(野尻)智紀選手のペースが良くて、2位とも安パイ(安全な)レベルまで……ピットストップで何かあっても大丈夫だろうという位まで(差を)開いてくれたのが一番大きかったと思います。僕のスティントは、周回数が長いし暑く、タイヤの摩耗度合いもわからなかったので、最初はちょっと落ち着いていこうという感じでした。ペースも(2番手の)100号車と比べるとだいぶ遅かったみたいですが、100号車が一気に(バック)ミラーに現れたくらいからは、このままではイカンということで自分もペースを上げ始めて……。そうしたらクルマも素直にペースを上げてくれたので、そのあとはコントロールしながらレースができました。(サクセスウェイトが)軽いということもあるので、ここで絶対落とせないという思いもありながら走ってました。最終的に優勝できたことで、さっき智紀選手も言ってましたが、信頼関係ってすごく大事だなと、このチームに移籍して余計に思うようになりました。ドライバー同士で、若干ドライビングスタイルだったり好みだったりが若干違うので、そういうところをお互い一歩譲り、合わせていくことで、レースペースが最終的により速くなるのを今回見た気がしたんで……。富士は正直言うと苦手ですが、鈴鹿に対しては少し得意な意識があるので、優勝しましたけど1回だけで終わりたくないし、次回に向けてがんばりたいと思います。

 僕らがこれ(優勝)で(車重が)重くなったわけではないと思うので、僕たちと同じ/もっと重い人たちがいるっていう意味では、鈴鹿って結構(サクセス)ウェイトの影響が大きいと思うし、予選で強いシビックの(特長を)最大限を活かして(サクセスウェイトが)重い人たちよりなんとか予選で前に行って、強いレースをもう1、2回しなきゃだめだなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.65 LEON PYRAMID AMG

 

蒲生尚弥

「やっと勝てたので本当にホッとした」

まずは嬉しいですし、本当にホッとしているのが本音です。やっと勝てたので本当にホッとしました。
 自分のスティントを振り返ると、FCYのピットのタイミングでかなりギャップを作れた(65号車のピットイン直後にFCYが発動された)ので、後半はタイヤと燃料をセーブしながら、あとは何も起きないように気を付けて淡々と走っていたんですけど、結構、長かったですね。無事に終わって良かったと思います。
 鈴鹿は富士ほどMercedes AMG GT3との相性はあまり良くないかもしれないですけど、毎戦同じで、自分たちのできることをひとつずつ着実にやっていくのがチャンピオン獲るためにはすごく大事なことだと思いますので、焦らず、自分たちのできるレースをやっていきたいと思います。

 

 

 

篠原拓朗

「待望の優勝でとても嬉しい」

 本当に嬉しいのひと言です。LEON RACINGに加入させていただいてからポールポジションを複数回、2位という順位も何回か獲得できたんですけど、優勝はなかなかできていなくて、そういう意味では今回待望の優勝でとても嬉しいです。  自分のスティントに関しては、スタートして1周目からペースも良かったですし、後続のバトルも見ながら走れました。ブリヂストンタイヤのパフォーマンスとチームのみんなが作ってくれたクルマが良かったおかげで、僕のスティントは気持ち良く走ることができましたし、ピットインのタイミングも本当に運がいいカタチだったので、そういう意味では昨日「少しでも(チームの)力になれたら」と言っていたことが多少はできたかなと思います。
(ピットインの判断について)Bコーナーに入る手前でイエロー(黄旗)が出ていて、Bコーナーに入った時に25号車が止まっているのが確認できたんですけど、監督からのGTA無線での案内がなかったので、先に僕の方からそれを伝えました。そうしたら、「入れるなら、入りましょう」という返答だったので、FCYのモニターとかピット入口の信号と“にらめっこ”しながら、多分、本当にギリギリだったと思うんですけど(ピットに)入れたので、そこは運が良かったですね。
 前回の鈴鹿もポイントは獲れているので次回もポイントを獲りたいですけど、なにはともあれ、自分には自分の課題がまだまだたくさんありますし、チームと力を合わせて、少しでもいいレースができれば、また結果がついてくると思っていますので、気を引き締めて、自分たちの戦いができればと思っています。

 

 

 

黒澤治樹

「燃料がもつのか、エンジニアに300回ぐらい確認しました(笑)」

 今回は第3ドライバーという立場ではありますけど、個人的なことを言うと、実は3年前に工場を買って、メカニックを揃えて、スタッフに働いてもらって、自分がその“長”でもあり、普段監督としてやらせていただいているので、彼らを勝たせてやりたいという気持ちが大きかったんです。これまでトラブルが出たこともあったんですけど、今日ふたりを勝たせてやって、チーム的には初ポール・トゥ・ウインなんですね。だから、それも達成できて本当に良かったと思います。本当にみなさんのおかげだと思っています。
 (ピットインのタイミングについて)事前にドライバーにはピットに入れるタイヤの周回数だとか、燃料的にここで入ればもつとか、ウインドウが開くところは言ってありました。そのなかで「何かあった時には無線で言ってくれ」と伝えてあったので、篠原選手に「ここで入れても燃料は大丈夫か?」と聞いたら「大丈夫です」と言うから、(ピットに)入れるという判断をしました。
 燃料がもつのか、エンジニアに300回ぐらい確認しました(笑)。「大丈夫なんだろうな?」と。(実際には)カツカツだったんですけど、(燃料が)もつという計算で入れたので大丈夫でした。でも、僕の気持ち的には(エンジニアから)「言ったじゃないですか!!」と言われるくらい(しつこく)聞いていました。そういうこともあったので蒲生選手には少し(燃料を)セーブしてもらいましたけど、タイヤ的には心配ありませんでした。
 2018年にチャンピオンを獲った時は蒲生選手と(自分の)ふたりでしたけど、全戦でポイントを獲ってチャンピオンになりました。やっぱり辛いレースでもポイントを獲ることが大切だと思うので、今後もそういったレースをきっちりしていけたらいいなと思います。

 

 

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