オートポリス(大分県)は、九州唯一の国際サーキットだ。国内でも長い部類の約4.6kmのコースには、中高速の複合コーナーが多く、さらに阿蘇山外縁部という山間にあって高低差は52mとアップダウンが激しく、スピードも速いので「チャレンジングなコース」と多くのドライバーから好まれている。
またSUPER GT車両のようなハイパワーなレーシングカーでは、タイヤへの負担も大きいコースだと言われている。従って長距離・長時間のレースでは、タイヤのグリップをより持続させるテクニックや車両セッティングが重要とされ、これが勝負の鍵にもなることが多い。
お勧めの観戦ポイントだが、まずメインスレート終盤にあるグランドスタンド。決勝のスタートでは多くのGTマシンがアクセル全開で「ナカヤマ精密コーナー(1コーナー)」に飛びこむ迫力あるシーンが見られ、レースが進めば必ずパッシングシーンが見られるだろう。またスタンド裏には飲食屋台やイベントステージもあるので、オートポリス観戦の定番である。続いては日立Astemoコーナー(第1ヘアピン)だ。ここは車速が一気に落ちるので、レース写真の初心者には最適である。そしてコース終盤、上りのテクニカルセクションを抜けて最終コーナーまでの85Rを見渡せるファイナルコーナースタンドも定番ポイントの1つ。ここの高い位置からは85Rの向こうにある第2ヘアピンやストレート前半も見渡せる。
オートポリスへのアクセスは熊本市街から約70分、熊本空港から約50分、大分・湯布院インターからは70分ほど。サーキット周辺には牧場や温泉地、阿蘇山系を臨む景観地など、大分や熊本のグルメ&観光名所も多くあるので、足を延ばすこともお勧めだ。
コースデータ | ||
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コース全長 | 4,674m | |
コース幅 | 12〜15m | |
高低差 | 52m | |
コースレコード | ||
GT500 | ||
1'31.131 | 福住仁嶺/No.16 ARTA MUGEN NSX-GT | 2023年 第7戦予選Q2(10月14日) |
GT300 | ||
1'42.016 | 堤優威/No.2 muta Racing GR86 GT | 2023年 第7戦予選Q2(10月14日) |
2023年 優勝 | ||
GT500 | No.36 au TOM'S GR Supra | 坪井翔/宮田莉朋 |
GT300 | No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 吉田広樹/川合孝汰 |
2023年 ポールポジション | ||
GT500 | 福住仁嶺/No.16 ARTA MUGEN NSX-GT | 1'31.131 |
GT300 | 堤優威/No.2 muta Racing GR86 GT | 1'42.016 |
優勝回数 | |
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ドライバー (今大会参戦ドライバーのみ) |
GT500:松田次生、ロニー・クインタレッリ(3勝) |
GT300:吉田広樹、片岡龍也、吉本大樹(2勝) | |
GT500 メーカー別 | トヨタ/レクサス:7勝(スープラ:2勝、LC500:3勝、SC430:2勝) |
日 産:7勝(フェアレディZ*:2勝、GT-R:5勝) *現行のZは未勝利 |
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ホンダ:4勝(NSX:4勝) | |
GT300 最多勝車種 | トヨタ GR Supra、レクサス RC F GT3(2勝) |
ポールポジション回数 | |
ドライバー (今大会参戦ドライバーのみ) |
GT500:複数回なし。 参考)歴代最多:立川祐路(5回) |
GT300:高木真一、松井孝允(2回) | |
GT500 メーカー別 | ホンダ:7回(NSX:7回) |
トヨタ/レクサス:7回(スープラ:2回*、SC430:5回) *現行のGR Supraは未獲得 |
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日 産:4回(フェアレディZ:1回、GT-R:3回) | |
GT300 最多ポールポジション車種 | トヨタ 86MC(3回) |
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |