News

News
2024.10.25
【第8戦プレビュー】今年はタイトルへのサバイバル戦!最終戦を前に激戦必至のもてぎ

【第8戦プレビュー】今年はタイトルへのサバイバル戦!最終戦を前に激戦必至のもてぎの画像

第8戦 モビリティリゾートもてぎ : プレビュー

11月2日(土)、3日(日)に迫った2024 AUTOBACS SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」は、モビリティリゾートもてぎ(栃木県)を舞台に開催される。今年は第5戦鈴鹿が第8戦後の12月7、8日に延期されたため、シリーズとしては7戦目となりサクセスウェイト(SW)が適用される(参戦7戦目のドライバーは獲得ポイント×1kg)。ゆえに、まだ今季勝利がないチームはSWが影響しチャンスのある一戦で優勝を狙ってくるだろう。ランキング上位チームはライバルより多くのポイントを獲り、最終戦で少しでも優位に立ちたいはず。最終戦の1つ前、タイトル争いのサバイバルとなった第8戦もてぎは、昨年のもてぎとはまた違ったレースが見られるだろう。

※上の写真は2023年の最終戦もてぎ

 

 

■36号車と37号車は一足早い決戦になる!? SWの少ない19号車は必勝を狙う

 開幕戦に勝った以降も連覇に向けポイントを重ね、ここまでドライバーランキングトップをキープするNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)。ランキングで2ポイント差に迫るのは、同じTOM'SのNo.37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)だ。TOM'S首脳にとっては嬉しい悲鳴だろう。特にこの第8戦が最終戦ではなくなったため、同じTOM'Sであっても基本データの共有以外は“ガチのレース”をしてくるだろう。前戦オートポリスをみてもSWも同程度で、作戦こそ違ったが結果は7、8位と並んでいた。この2台は、最終戦を前にしたデッドヒートという予感がする。
 優勝争いをみれば、前戦にNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が勝ったことで、TOYOTA GR Supra GT500勢で今季未勝利なのはNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)とNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也福住仁嶺)、そしてNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の3台。SWを考えれば、19号車は勝つチャンスが高いはず。2022年は予選2位、2021年はポールポジションから100号車NSX-GTと激闘を繰り広げて決勝2位。このような実績と記憶があるもてぎだけに、予選から19号車には注目したい。

 

   

 

 

■もてぎに強い100号車、昨年3位の17号車。栃木出身同士の対決を期待!

 初代のNSXそして二代目NSX-GTともにもてぎでは速く、NSX総合の通算勝利は15勝(シリーズ29戦)とライバル車種を圧倒している。今年はCIVIC TYPE R-GTにベース車両が替わり、その武器もコーナリングから直線スピードに重きが変わった印象が強い。このCIVIC TYPE R-GTがもてぎをどう攻略するか、まずは公式練習から注目したい。
 そしてもてぎで強いと言えば、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)だ。昨年はエース山本尚貴がケガで欠場したこともあり精彩を欠いたが、もてぎでは一昨年の優勝も含め4勝、表彰台8回という好成績だ。ただ、今回のもてぎ戦では100号車はSWが51kgで、燃料流量リストリクターの規制もあるため、厳しい面もある。となれば昨年のもてぎで予選2位/決勝3位、もてぎでは2020年の1勝を含め表彰台5回のNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)も優勝候補か。前戦オートポリスでは予選4位から上位を争うも、序盤に他車に接触されてリタイア。その悔しさを、もてぎで晴らしてほしい。また、100号車の山本と17号車の塚越は共に栃木県出身で、もてぎでは非常に声援が多い。2人の直接対決も是非とも見たいところだ。

 

   

 

 

■Z勢はタイトルへのサバイバル!3号車はもちろん、23号車と24号車にも要注目

 昨年の第8戦もてぎは、3号車がタイトル候補として臨みポールポジションを獲得。しかし決勝では序盤にペナルティもあって5位と、タイトルを逃した。この悔しさがあるだけにNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)は表彰台だけでなく、勝ちたいレースであろう。SWは46kgで燃料流量リストリクター制限は無いので、ポイントで先行する36号車など3チームとの差を詰め、可能ならば抜いて最終戦を迎えたい。
 この3号車をアシストしたいのが、No.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)。千代は昨年3号車に乗っており、その意識は強いだろう。もちろん、23号車も優勝すればタイトルの可能性をもって臨めるので、当然自らの勝利も狙ってくるはずだ。また、SWの少ないNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)も優勝のチャンスはある。前戦オートポリスではポールポジションを獲りながら、決勝は精彩を欠いてしまったので、雪辱の思いはひとしおのはずだ。

 

   

 

 

■GT300はランキング3強のもてぎ決戦は必見!割って入るダークホースは?

 GT300クラスにおいても第8戦もてぎは、タイトルへのサバイバルという位置付けは変わらない。現在、ドライバーランキング1位のNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)と2位のNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)のポイント差はわずか5ポイント。この2チームは昨年のもてぎで、2号車はポールシッターであり、65号車は予選決勝共に2位となっており、もてぎを得意としている。だが今年は、まずは互いの前でゴールすることが第一だろう。そしてチャンスがあれば、表彰台という戦略になりそうだ。

 

   

 

 そしてランキング3位のNo.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)にとっては、前戦オートポリスに続き、勝ちたいレースだろう。SWは上位2チームと同じ上限の50kgと同条件で、もてぎは昨年の最終戦で予選2位から両選手にとっての初優勝を飾った思い出の地であり、ウラカンGT3との相性も良いコースだ。ならば、表彰台を目標に上位2台の前で、あわよくば今季3勝目というレースを期待したい。そうすれば、JLOC念願の初タイトルも見えてくるはずだ。
 対してランキング4位No.777 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)など50〜20ポイントのチームは、もてぎで勝たないとタイトルの可能性が極めて少なくなる。同9位のNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)にとっては勝たないと、連覇の望みはなくなってしまう。また、昨年のもてぎで4位になったSUPER GT唯一のハイブリッド車両、No.31 apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)、そして今季はかなかな上位入賞ができていないNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も今季初の表彰台、初優勝が叶うか注目したい。

 

   

 

 

 

第8戦 もてぎ:チケットのご案内

第8戦 もてぎ:エントリーリスト

 

Page Top