2024.11.02

Rd.8 予選GT500：大草がQ1最速！合算でも最速でModulo CIVIC TYPE R-GTが3年ぶりのポールポジションを獲得！

第8戦 モビリティリゾートもてぎ：公式予選 GT500レビュー

　2024 AUTOBACS SUPER GT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE』の公式予選が11月2日（土）に、栃木県のモビリティリゾートもてぎ（1周4,801m）で行われた。かなりの雨量で難しい予選となった。この中でGT500クラスはNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT（伊沢拓也／大草りき）が今季初のポールポジション（予選1位）を獲得。GT300クラスは、No.31 apr LC500h GT（小高一斗／中村仁）がLC500hの初となるクラス・ポールポジションとなった。2チームは、明日11月3日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

 

 

 

　第6戦、第7戦と雨に見舞われた公式予選日だが、第8戦もてぎの予選日も雨となった。午前の公式練習は度重なる赤旗中断やGT500クラスの専有走行のキャンセルなど、GT500各チームにとってはセットアップやタイヤの選定などに不安の残る状況であった。

　午後の公式予選もまた終始ウェット路面となった。GT300クラスは2組での走行もあるため、Q2順位での予選順位決定という規定だが、全車同時にQ1とQ2を走るGT500クラスは今季、Q1とQ2のタイムの合算で行われる。先に行われたGT300クラスのQ1で赤旗中断があった影響もあり、予選Q1は25分遅れの午後2時53分にコースオープン、10分間の走行となった。

　序盤トップに立ったのはNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT（牧野任祐）で1分50秒445。これをNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra（福住仁嶺）が1分49秒984とこの日初めて1分50秒の壁を破って上回る。

　しかしその14号車を上回る圧巻の速さを見せたのがNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GTの大草りきだった。公式練習でもトップタイムを記録したGT500ルーキーの大草は、終了間際の5周目にセクター1、2、3をいずれも全体ベストで駆け抜け、1分49秒255と、後続を0.335秒も突き放すタイムを叩き出してQ1トップを奪取。Q2でのポールポジション獲得に向け、好結果を残した。

　14号車も1分49秒590までタイムを縮めたが、Q1は2位に。No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8の野尻智紀が1分50秒215で3位となった。

 

 

 

 

 

 

　続いて午後3時49分より行われた予選Q2においても、64号車の伊沢拓也が最初の計測で1分49秒994を記録してトップに立つ。この時点の合算タイムは3分39秒249だ。これを100号車の山本が1分49秒932で上回り、合算でも3分40秒377で2位につけ、No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16の大津弘樹が1分49秒218と100号車を上回るタイムを記録して、合算でも3分39秒945で2番手に浮上してきた。

　すると64号車の伊沢は4周目に1分48秒656までタイムを縮め、この時点でQ2のトップに立つと共に、合算タイムでは3分37秒911と2位以下に大差をつける。終盤に入ると、8号車の松下信治が5周目に1分48秒077を記録し、この予選Q2のトップタイムを叩き出すが、タイム合算では3分38秒292と64号車にあと一歩及ばず。

　結局、このままQ2は終了。No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT、伊沢／大草のポールポジションが確定。64号車のModulo Nakajima Racingと伊沢にとっては2021年第3戦鈴鹿以来、そして大草にとっては嬉しいGT500での初ポールポジションとなった。予選2位はNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8（野尻智紀／松下信治）と、Hondaのホームコースであるもてぎで、CIVIC TYPE R-GTが予選ワン・ツーを獲得してみせた。

　そしてドライバーランキングでポイントリーダーで、昨季のGT500王者であるNo.36 au TOM'S GR Supra（坪井翔／山下健太）は、坪井はQ1で8位の1分50秒910、Q2を担当した山下が53kgものサクセスウェイトをものともせず、1分48秒178とQ2で2位のタイムを記録して合算タイムを3分39秒088とし、予選3位から3日の決勝に臨むこととなった。

　一方、ランキング2位のNo.37 Deloitte TOM'S GR Supraはジュリアーノ・アレジがQ1で9位、笹原右京はQ2で8位に終わり、合算でも8位という結果となった。またNissan Z NISMO GT500勢はNo.12 MARELLI IMPUL Z（平峰一貴／ベルトラン・バゲット）がQ1、Q2共に10位、合算でも10位に終わった。

 

 

 

Page Top