11月3日午前、SUPER GT第8戦の決勝レースに先立ちGTアソシエイション(GTA)による定例会見が行なわれた。この席で坂東正明GTA代表は2025年に鈴鹿サーキット(三重県)で開催予定の鈴鹿1000kmレースにおいて、SUPER GTのGT300クラスに出場している車両の参戦を認めることを明らかにした。
来年9月12~14日、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)のシリーズ戦のひとつとして復活することになった鈴鹿1000km。かつてはSUPER GTのシリーズ戦としても開催された歴史あるイベントとしても知られる。2018年からはIGTCのシリーズ戦として鈴鹿10時間レースとして開催したが、新型コロナウイルス禍を機に開催が見送られていた。それが2025年に新たな鈴鹿1000kmレースとして復活することがすでに発表されている。
現状、SUPER GTのGT300クラスに参戦している車両は、同一車体を用いて他のカテゴリーに参戦する事は認められていない。坂東代表によると、エントラントからも出場の意向があり、GT300クラス参戦車両での参加を認めることでIGTCを主催するSROモータースポーツ・グループと合意。「今までは、GT300クラスのチームが出てもいいけれど車両はダメという状態だった。我々のSUPER GTが8月23~24日に(第5戦)鈴鹿があり、(鈴鹿1000kmレースは)3週間後だが、その車両を使ってそのまま参戦できるように合意した」と語った。折しも「FIA MOTORSPORT GAMES」が開催されたバレンシアの場で、SROのステファン・ラテル氏との会談が持たれたという。
新たな取り決めによって参加が可能となるGT300クラス参戦車両だが、当然ながら鈴鹿1000kmではSROが定めるルールに則って戦うことになる。来年の参加実現に対し、参加を希望するチームの声も耳にしているとした上で、今後SROが定めるレギュレーションに沿い、まずは車両を参加させることに合意したという流れを語った。また、2027年ごろには各メーカーが新しいGT3車両つくり(開発)という話しもあることも念頭に、「どういう形でレース作り(開催フォーマット制作)をしていくのか、今後もSROと密にコミュニケーションを取っていきたい」とした。来年の鈴鹿1000kmへの基本合意により、更なる将来へ向けての話し合いの”ファーストステップ”となるだろう。
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