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2024.12.01
最終戦でSUPER GTラストレースのクインタレッリが来場のNISSANファンに挨拶!NISMO FESTIVALが富士で開催

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 12月1日、富士スピードウェイでNISMOが所属する日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社が主催する恒例の「NISMO FESTIVAL 2024」が開催された。早朝こそ肌寒い気温だったものの、晴天となったことで午後に向かうにつれ暖かくなり、昨年を上回る2万8,500人の来場者は心地よい1日を過ごすこととなった。今回は台風の影響でSUPER GT第5戦鈴鹿が12月7、8日に延期となったことで最終戦前の開催となった為、鈴鹿大会に参戦するSUPER GT車両はパレード走行程度となってしまったが、NISMOの40周年を記念したコンテンツが加わったことで、これまで同様充実した内容となった。

 

 

【GT500クラスドライバーズトークショー】

 

 SUPER GT関連のコンテンツで最初に行われたのがGT500クラス参戦ドライバーによるトークショーで、No.3 Niterra MOTUL Zの高星明誠/三宅淳詞、No.12 MARELLI IMPUL Zの平峰一貴/ベルトラン・バゲット、No.23 MOTUL AUTECH Zの千代勝正/ロニー・クインタレッリ、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの松田次生/名取鉄平の8人が登壇。今回はシーズン中の開催だったことに加え、クインタレッリが今シーズン限りでのSUPER GT活動終了を発表したことで、例年とトーク内容は大きく異なった。最初のトークテーマは“今シーズンを振り返って”だったが、笑えるエピソードを披露しながらも最後は「NISSANファンの期待に応え、最後は好成績で終えたい」といった意気込みを全員が語った。
 続いてのテーマ“クインタレッリとの思い出”では「23号車とのバトルで接触してしまったレースの後、グッジョブと声をかけてくれ、本当に尊敬できるドライバーだと思った」(平峰)、「まだ自分がカート少年だった頃、ロニーさんはカートのトップドライバーで憧れの存在だった。一番良い時代を次生さんにとられてしまったけど(笑)今年組むことができて嬉しかった」(千代)、「カートの指導をしてもらった子どもの頃、ロニーさんがプロのドライバーだとは知らなかった」(名取)、「2014年に同じチームで戦うことなり、絶対にチャンピオンを獲ろうとロニーを見習ってトレーニングに励んだ結果、タイトルを獲得できた」(松田)など、知られざるエピソードが語られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

【NISMOブランド40周年思い出トークショー レース編】

 

 今回は、NISMOの40周年を記念したトークショーがレース編、商品編の2ブロックに分けて行われた。レース編ではNISMOの指揮を執ってきた日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社の田中利和常務執行役員、No.23 MOTUL AUTECH Zの中島健監督、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの近藤真彦監督、JGTC時代にスカイラインGT-Rを駆ったレジェンドドライバーの鈴木利男さんの4人が登壇し、デイトナ24hから始まったNISMOの戦いのストーリーを熱く語った。

 

 

  

 

 

 

【サーキットサファリ】

 

 疾走するレーシングマシンと一緒に走るバスからファンが見学する“サーキットサファリ”。レーシングカーの迫力を間近に感じられるアトラクションは、NISMO FESTIVALでも来場者に大人気だ。SUPER GTのレースウィークに実施されるサーキットサファリとは異なり、様々なカテゴリーのNISSAN/NISMO歴代マシンが走るとあってNISSANファンには格別だった。
 3台のバスにはそれぞれ、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの近藤真彦監督、No.3 Niterra MOTUL Zの島田次郎監督、No.23 MOTUL AUTECH Zの中島健監督の3人がガイドとして同乗し、コースの攻め方や富士のレースでのNISSAN車両の戦いのエピソードなどを解説した。近藤真彦監督のバスには柿元邦彦NISMOアンバサダーも同乗し、よりマニアックな解説が披露され参加したファンは大喜びだった。

 

 

 

 

 

 

【ウェルカムセレモニー】

 

 NISMO FESTIVALに参加したニッサンドライバーや監督がホームストレート上に整列し、スタンドのファンに挨拶するウェルカムセレモニーでは、4月に就任した木賀新一NISMO総監督が挨拶。「チャンピオン奪回を目指して戦ってきた今シーズン、ドライバーズタイトルは残念ながら可能性がなくなってしまいました。皆さんの声援に応えることができず申し訳ありません。しかし、チームタイトルの方は3号車にまだ可能性が残っています。来週の最終戦ではNISMO Zの本来の速さをライバルに見せつけられるよう全力でがんばりますので、皆さん応援よろしくお願いします」。
 続いてNISSANドライバーを代表し、千代が「僕らドライバーやスタッフだけではなく、ファンあってこその40年の歴史だと思います。これからもドライバー一同、強いNISMO、勝つNISMOを継承していけるようがんばります」と挨拶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ピットウォーク】

 

 今回、NISMO FESTIVALでは初となるピットウォークが実施された。SUPER GTをはじめとする様々なカテゴリーの車両が現役車両だけでなく歴代車両も含めピット前に勢ぞろい。ドライバー、監督、レジェンドドライバーらによりサイン会も大人気となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【NISMO HERITAGE RUN】

 

 NISMO 40周年の歴史を振り返るデモ走行イベント「NISMO HERITAGE RUN」には、2004年のXANAVI NISMO Z、2008年のXANAVI NISMO GT-RのGT500クラスチャンピオンカー2台も参加。Zは柳田真孝さん、GT-Rは本山哲さんがドライブし、懐かしいサウンドが富士スピードウェイに鳴り響いた。本山氏も「しっかりと整備されていて、乗りやすさは当時と変わらない。デビューイヤーチャンピオンを獲得した2008年シーズンが蘇った」と、感慨深かったようだ。

 

 

 

 

 

 

【フィナーレ】

 

 今年のフィナーレの主役はやはり、今季限りでSUPER GT引退を表明したロニー・クインタレッリだ。現役SUPER GT車両の走行はこれが唯一で、GT500クラス、GT300クラス計7台は2周を走行した後にホームストレート上に整列する。
 最後にクインタレッリが23号車に乗って現れると、歴代GTパートナーである千代勝正、松田次生、柳田真孝の3人が出迎えた。そして松田と来場したクインタレッリの家族からそれぞれ花束を受け取り、ファンに挨拶。
「2004年にはじめてSUPER GTのレースを見て、そのとき優勝したのがミハエル・クルム選手と影山正美選手が乗った赤いクルマ。その年のオートポリスでNISSANの応援団を生で見て、僕もこの素晴らしい応援団にいつかサポートしてもらいたいという夢を抱きました。その夢がかなってNISSANドライバーをつとめた17年間は僕にとって、本当に幸せな17年間でした。来週(最終戦鈴鹿)はその夢のクルマだった23号車に最後に乗って、全身全霊で走ります。皆さん応援してください!」と最後のメッセージを送り、スタンドに向かって深々と頭を下げた。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 最後はNISMOを運営する日産モータースポーツ & カスタマイズ株式会社の片桐隆夫社長がNISSAN全ドライバー、全スタッフを代表して「本日はたくさんの人に来場いただき、ありがとうございます。これからも皆さんをワクワクさせるようなレース活動と商品を通じてNISMOブランドを進化させ、50年、60年とさらに歴史を積み重ねていきたいと思います」と感謝の言葉を送った。

 

 

  

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