2024 AUTOBACS SUPER GTのシリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2024”が、12月19日夜に都内のホテルで開催され、今シーズンのチャンピオンたちが表彰された。
台風で延期となった第5戦鈴鹿グランドファイナルも無事終了し、今年も年間表彰式であるSUPER GT HEROESが盛大に開催されることになった。GT500クラスとGT300クラスのチャンピオン、参戦チームの主要スタッフ、さらにSUPER GTのシリーズタイトルスポンサーである株式会社オートバックスセブン(AUTOBACS)様をはじめ、スポンサー各社、自動車メーカーやタイヤメーカー、開催サーキット、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)、そして日本のモータースポーツを応援する国会議員、関係省庁の皆さまが一堂に集い、熱戦の2024シーズンを締めくくるにふさわしい式典となった。
このPart1では式典の模様を中心にレポートしていく。
※SUPER GT HEROES Part2「表彰式」の模様はこちらより
【主催あいさつ】
SUPER GT HEROESが開会されると、まず2024年の熱戦と感動が甦る映像が大型スクリーンで流れた。そして、SUPER GTの運営団体である株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表があいさつ。
「2024年シーズンは予選方式と合算タイムへの変更、タイヤ持込本数の制限など、環境に配慮した新たな施策を導入しました。また今季は雨が多く予期せぬ事態が頻発し、その対応にも追われる厳しい状況が続きました。その中でもドライバーたちとチームが強い意志でがんばり、自動車メーカー、タイヤメーカーをはじめ皆さまのお力添えをいただき、今年のSUPER GTが作り上げられました。本当にありがとうございました。
1994年にスタートしたSUPER GTは30周年を迎えましたが、シリーズは大きく成長し、私がGTAに関わった2007年での賞金の年間総額は約1,000万円で、翌年は会社建て直しで苦労もしましたが、本年2024年には年間シリーズ上位3チーム、ドライバーへのタイトル獲得賞金の合計が1億円を超えることができました。かなり掛かりましたが、やっとここまでこられました。これは、ここにお集まりの皆さまが協力してくれたお陰で今に至りました。今後も皆の憧れ、夢になるよう、確固たる地位を築けるようシリーズ発展に向けた様々な取り組みを日々進めた結果、実現できたものと考えております。
本日の“SUPER GT HEROES”はシリーズ表彰とともに、SUPER GTに関わる皆さまに感謝を伝える場です。ここにお集まりの皆さまこそHEROESの名に相応しい、私たちはそう考えております」と、SUPER GTの今季と30年の成長に尽力していただいた皆さまに感謝と、このSUPER GT HEROESの意義を表した。
【スポンサー/パートナー各社ご紹介】
SUPER GTが国際的にも評価が高いモータースポーツ・イベントとして運営できるのも多くのスポンサー企業による支援があってのことだ。壇上には今季SUPER GTのシリーズスポンサーとシリーズパートナーの27社(本日欠席の3社を含む)と、シリーズタイトルスポンサー1社が紹介され、皆さまには坂東代表から記念品が贈られた。
スポンサー各社を代表して、タイトルスポンサーである株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳 特別顧問があいさつ。
「この1年のレースは、予想を超える暑さ、想像を絶するような雨、予測できない台風と、まさに今年流行語大賞になった“ふてほど(人気TVドラマ)”そのもの。レースをするには不適切にも程がある環境の中で、1年間楽しませていただきました。今年サーキットに足を運んでくれた約40万人のお客様、そして30年の間に足を運んでくれた1千万を超えるお客様、本当に有難うございます。2025年は、昭和の初めから数えてちょうど100年。国内のモータリゼーションの基盤となった昭和から、クルマ好き、モースースポーツ好きの人たち育成してきたのは今日ここにいらっしゃる皆さんだと思います。来年も多くのモータースポーツファンが生まれるよう、皆さんと心をひとつにして活躍したいと思います」と小林特別顧問が乾杯の発声を行い、皆でグラスを傾けると会場は大きな拍手で包まれた。
このSUPER GT HEROESでは会食メニューにも意味がある。今季開催した6つのサーキットに敬意を込め、その地元である宮城県(スポーツランドSUGO)、栃木県(モビリティリゾートもてぎ)、静岡県(富士スピードウェイ)、三重県(鈴鹿サーキット)、岡山県(岡山国際サーキット)、大分県(オートポリス)の特産品や名物食材を活かした料理が振る舞われた。
【自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯の贈呈】
SUPER GT HEROESには、SUPER GTをはじめ日本のモータースポーツを支援する企業や各団体の来賓も方々も列席した。モータースポーツ振興に尽力する自由民主党モータースポーツ振興議員連盟からは、古屋圭司会長、宮崎政久副幹事長の国会議員お二方にご来場いただき、古屋会長が代表であいさつ。
「モータースポーツはやるのも見るのも大好きで、今年のSUPER GTも観戦させていただきました。やはり楽しいですね。最高でした。連盟としても、来年はさらに良いレースが行われることを願っています。また来年はセパン戦が復活するとのことですが、その先で台湾など他のアジアの国への発展にも期待しています。日本最高峰のレースカテゴリーとして今後とも、SUPER GTにはがんばってほしいと思います」と、これからもSUPER GTをはじめとするモータースポーツへの支援を約束してくれた。
続いて、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯の贈呈が執り行われ、チームチャンピオンであるGT500クラスのNo.36 TGR TEAM au TOM’S(伊藤大輔監督)、GT300クラスのNo.88 JLOC(則竹功雄監督)に、古屋会長と宮崎副幹事長から自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯のトロフィーと副賞のお米券が贈呈された。
【SUPER GT各戦の運営団体&役員ご紹介】
代表して、SUPER GTなど日本のモータースポーツを統括するJAF(日本自動車連盟)の野津真生 専務理事があいさつ。
「我々JAF公認のSUPER GTが今年も成功のうちに終えられ、お集まりの関係者の皆さんには大変感謝しています。今年1年を振り返ると、天候が大変厳しい状況の中で激しいバトルが繰り広げられた結果、予測困難な展開となり、最終戦までチャンピオン決定が持ち越されました。ファンにとっては、大変記憶に残ったシーズンだったと思います。来年はさらに多くのファンが、サーキットに足を運んでくれることを願っています」と、皆でSUPER GTと日本モータースポーツを盛り上げようと語られた。
会場のホテル玄関に現れたNo.36 au TOM’S GR Supra運送用のトランスポーター(大型トレーラー)
※SUPER GT HEROES Part2表彰式の模様はこちらより
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |