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第1回:イントロダクション世界一の“ハコ”レース『SUPER GT』シリーズとは? |
2005-05-10
SUPER GTは市販車ベースの車両=“ハコ”のレースの究極形態。昨年まではJGTC(全日本GT選手権)と呼ばれていたが、今年から全日本の枠を飛び出し、国際シリーズとして生まれ変わった。
SUPER GTが究極の“ハコ”レースと言われるのはなぜか? 第一はその速さ。ラップタイムは他の“ハコ”を圧倒し、コーナリングスピードはフォーミュラカー並み。シャープな挙動は、従来の“ハコ”の概念を覆す迫力がある。
第二の理由は出場車種の豊富さ。全部で19車種もの車両が同時に走るレースはほかにない。トヨタ、日産、ホンダなど大メーカーが開発を支援する車両。フェラーリ、ポルシェ、マクラーレンなど頂点のGTカーを独自にチューンした車両。マツダRX7、スバル・インプレッサなど根強いファンを持つ車両。ASL Garaiya、Vemacなど小規模コンストラクターの車両。これらが一堂に並ぶグリッドは、まさに壮観だ。
| ■2005 AUTOBACS SUPER GT 参戦マシン(第2戦まで) | ||
| GT500クラス | GT300クラス | |
| 日産フェアレディZ トヨタ・スープラ ホンダNSX フェラーリ550GT マラネロ ランボルギーニ・ムルシエラゴR-GT マクラーレンF1 GTR |
ホンダNSX ASLガライヤGT300R フェラーリ360モデナ トヨタ・セリカ トヨタMR-S 日産フェアレディZ マツダRX-7 スバル・インプレッサ |
ヴィーマックRD320R ヴィーマックRD350R ポルシェ911GT3R ポルシェ968 ポルシェ・ボクスター モスラーMT900R シボレー・コルベット |
これだけのバラエティが確保されているのは、特定の車両だけが突出しないよう、性能を均衡させる規定が整えられているため。エンジンの形式や排気量、駆動方式などの違いによって最低重量とリストリクター(エンジン出力を制限するパーツ)が細かく区分されている。さらに予選、決勝の成績に応じて、速い車両にはウエイトハンデが加算されていく。この結果、どの車両にも勝つチャンスが生まれ、毎回僅差のレースが繰り広げられることになる。観る側にとっては緊迫した接戦こそレース観戦の醍醐味。SUPER GTでは、常にその接戦が存在するように考えられているのだ。
また、イベント形態そのものも「観客本位」をモットーに、親子連れ限定のピットウォークやグランドスタンド裏でのショーステージ等レース以外のイベントも充実させるなど、さまざまな工夫が凝らされている。サーキットを訪れた観客は、一日中飽きることなく「モータースポーツ・エンターテインメント」をエンジョイすることができるのだ。
海外からの注目度も高まっている。マレーシアではJGTC時代からシリーズ戦が開催されているほか、昨年は米国でも特別イベントが開催され、今後も中国・韓国等の環太平洋エリアでのイベント開催が検討されている。TVも日本以外にも、アジア、ヨーロッパを中心に世界各国で放映されている。
自動車レースには、ヨーロッパと米国を二大中心地として発達してきた歴史がある。SUPER GTは、ヨーロッパ型のレースと米国型のレース、それぞれのよいところを採り入れながら独自性を盛り込んだ究極の“ハコ”レースなのだ。
| What's SUPER GT | 第1回:イントロダクション |
| 第2回:マシン | |
| 第3回:レギュレーション | |
| 第4回:ドライバー | |
| 第5回:ヒストリー | |
| 第6回:イベント | |
| 第7回:SUPER GT in マレーシア |