GT Championship 1996

JAPAN SPECIAL GT-CUP
8.10sat at Fuji Speedway

辛うじてマクラーレンがポールをゲット。
１秒差に８台がひしめく大激戦

8月10日、静岡県・富士スピードウェイで全日本GT選手権第4戦「JAPAN SPECIAL GT-CUP」の予選が行われた。決勝は11日午後14時スタートの予定。
午前10時40分、気温32℃、路面温度45℃のコンディションの中予選１回目が開始された開始早々いきなり素晴らしいタイムをマークしたのがNo.37カストロール・セルモ・スープラのエリック・コマスで、タイムは１分30秒457。ところがそのコマスが開始から30分程経った頃ダンロップ・カーブでコースアウトしクラッシュ、予選は赤旗で中断された。この後再開された予選で、デビッド・ブラバムのNo.61ラーク・マクラーレンF1GTRが1分30秒592を出しNo.37スープラに迫ったが、結局コマスのタイムを上回るマシンはなく暫定ポールポジションはコマスのものとなった。

一方午後1時からの予選2回目は、気温も僅かに下がりコンディションは良くなったが、予選開始から暫くしてもタイムが伸びない。No.37スープラはマシンの修復を終え、相変わらずハイペースで走行するが午前中のタイムは上回れない。これに対し4戦連続のポール獲得を狙うマクラーレン勢は、No.60、61とも積極的に走行を繰り返していたが、なかなかタイムが伸びなかった。しかし予選終了5分前になって、ようやくマクラーレン勢がペースアップし、まずNo.60の服部尚貴が1分30秒803をマーク。その直後No.61のブラバムが満を持して1分30秒260を叩き出し、逆転でポールポジションを獲得したのだった。

6位にはスカイライン勢トップのNo.556 KURE R33がつけ、新車のポテンシャルの高さを窺わせた。なお今回は予選トップから8位までが1秒以内に入る大接戦であった。GT300クラスは、予選2回目終了残り15分でNo.910 ナインテンポルシェが逆転した。

D.ブラバム（#61ラーク・マクラーレンF1GTR）のコメント

「前回の富士では優勝、今回ポールポジションをとれて気分がいいですね。昨日から今朝にかけていい感じは得ていました。決勝レースはタイヤと暑さ対策がポイントとなるでしょう。スープラも速いしタイムが接近しているので、きっとエキサイティングなレースになるでしょう。もちろん、僕らは勝つつもりでがんばりますよ」

Po	No.	C.	C.pos	Driver	Driver	Machine	Time	W.H.
1	61	500	1	*D.ブラバム	J.ニールセン	ラーク･マクラーレンF1GTR	1'30.260	40kg
2	37	500	2	*E.コマス	竹内浩典	カストロール･セルモ･スープラ	1'30.457	30kg
3	60	500	3	服部尚貴	*R.ｼｭｰﾏｯﾊ	ラーク･マクラーレンF1GTR	1'30.803	10kg
4	36	500	4	関谷正徳	*P.デ･ラ･ロサ	カストロール･トムス･スープラ	1'30.876	30kg
5	8	500	5	*T.ｸﾘｽﾃﾝｾﾝ	B.ガショー	FET SPORTS SUPRA	1'31.108
6	556	500	6	*鈴木利男	近藤真彦	KURE R33	1'31.114
7	1	500	7	*星野一義	影山正彦	カルソニックスカイライン(R33)	1'31.128
8	39	500	8	*W.ガードナー	A.フェルテ	サードスープラGT	1'31.195
9	3	500	9	*長谷見昌弘	田中哲也	ユニシアジェックススカイライン	1'31.677	20kg
10	2	500	10	*鈴木亜久里	福山英朗	ZEXELスカイライン(R33)	1'31.742
11	55	500	11	都平健二	*河合博之	WISE スカイライン GTR(R33/4WD)	1'32.197
12	30	500	12	山田洋二	*田嶋栄一	綜合警備 PORSCHE	1'32.831
13	88	500	13	*和田孝夫	池沢さとし	タムラディアブロイオタ	1'32.922
14	34	500	14	*松田秀士	中子　修	STP タイサンポルシェGT2	1'32.959
15	100	500	15	高橋国光	*土屋圭市	ADVAN BP NSX	1'33.666
16	5	500	16	飯田　薫	*M.クルム	シャトレーゼ･ポルシェGT2	1'33.906
17	43	500	17	岡本幸夫	*桧井保孝	BMB ミニジュークポルシェ	1'35.527
18	16	500	18	戸田哲史	*光野太郎	プローバ993GT-2 3.8	1'37.279
19	910	300	1	*袖山誠一	長坂尚樹	ナインテンポルシェ	1'37.931	20kg
20	6	300	2	*川崎哲哉	脇田一輝	imuraya BP MR-2	1'37.961	30kg
21	18	300	3	*小林正吾	榎本広行	GOLDENBEARポルシェ	1'37.964
22	31	300	4	池谷勝則	*茂木和男	カルテックスポルシェ	1'38.015
23	15	500	19	*関根基司	伊藤隆宏	プローバ964ツインターボ	1'38.076
24	26	300	5	*鈴木恵一	新田守男	タイサンスターカード RSR	1'38.308	40kg
25	12	300	6	本山　哲	*水野文則	パーソンズシルビア(S14)	1'38.469
26	20	300	7	*高橋健二	須賀宏明	アイ･オート GAB ポルシェ	1'38.980
27	21	300	8	一ツ山康	*山本健詞	BP-ダンロップ-M3	1'39.187
28	7	300	9	山路慎一	*松本晴彦	RE雨宮SuperG RX7(FD3S)	1'39.723	10kg
29	57	300	10	*深沢寿裕	長島正明	ｶｽﾄﾛｰﾙSFｱﾝﾌｨﾆRX7(FD3S)	1'40.083
30	91	300	11	*松永雅博	三原じゅん子	パーティークラブ･MR-2	1'40.106
31	51	300	12	石原将光	*野地広行	コブラポルシェ	1'40.178
32	70	300	13	石橋義三	*星野　薫	外国屋アドバンドリブポルシェ	1'40.182
33	38	300	14	A.H.フー	*長嶋正興	タイサンFUSPEED ポルシェ	1'41.098
34	72	300	15	牧口規雄	*木下隆之	WAKO'S BMW M3	1'41.194	30kg
35	95	300	16	大八木信行	*萬雲恒明	ダイシンシルビア(S13)	1'41.601
36	27	300	18	*金森敏一	鈴木　守	浅井家具NAC WASTシルビア	1'43.518
37	17	300	19	*野上敏彦	輿水敏明	東京科学芸術専門学校:RX-7(FC3S)	1'44.663
38	*24	300	20	*平野敏行	鈴木康之	ヒラノモータースポーツGTST	1'58.025
39	*11	300		石森浩元	斎藤益生	ムラウチカメイGTS-R(HR31)

	19	500		小林且雄	織戸　学	JUN-トラストスカイライン(R32)	出走せず
	35	500		O.ララウリ	土屋武士	タイサンポルシェGT2	出走せず
	50	300		中田雅久	桂　伸一	Rank Up PORSCHE	出走せず

予選通過基準タイム(130% )1'57.659
参加台数 : 42　／　出走台数 : 39

* CarNo.11は1996全日本GT選手権統一規則第3章第18条違反により全セクションのタイム削除およびH項違反により罰金50,000円を課された。
# CarNo.24,11の決勝レース出場を1996全日本GT選手権統一規則第3章第25条k)により 38,39番グリットを条件に認める。