Round 1
SUZUKA GT300km in SUZUKA Circuit

Race
Sunday, 30 March



sunday morning



No.51 池谷勝則(コブラポルシェ・フリー走行クラストップ)

「予選ではポルシェ勢の2番手だった。トップのポルシェ(No.26 タイサンスターカードRSR)は速すぎるよ。本番では金曜日のテストくらいのタイムでいけるでしょう。クルマもいいし、うまくいってます。去年のクルマは清水さんに売ったんです。今年はRSRのエンジンを積んでます。中速からのピックアップがいいですね。スタートは石原さんで、17周で交代する予定です」



No.34 STPタイサンポルシェGT-2

今回、土屋圭市・松田秀士のコンビでエントリーしていたが、直前になってエントリーを取り消した。千葉監督によれば「チームタイサンwithアドバンということで契約して、クルマも黒赤に塗り替えていたんですが、土屋選手の都合で出場しなくなりました。今後についてはまだ未定です。ドライバーを替えて出場することは考えていません」とのこと。



96年チャリティ募金贈呈式

GTC開催時のピットウォークで、チャリティ募金(1,000円以上)をすると、その場でドライバーやキャンギャルと一緒にポラロイド写真を撮ってもらえる通称"ポラロイド・チャリティ"は、今やGTCの名物となった感がある。昨年GTCが開催された寄せられた募金の総額を5つのサーキットで割った平均額は92万2,269円。この募金は鈴鹿サーキットランドを通じて、慈善団体に寄付されることとなった。30日の午後1時過ぎより表彰台にて、この昨年度募金の贈呈式が行われた。プレゼンテーターはGTCエントラントを代表して長谷見昌弘選手。なお、贈呈式は各サーキットで毎回行なわれる。



No.38 カストロール・セルモ・スープラ

絶好調のトムス勢に比べ、直前のテストで97モデルをクラッシュさせ、96モデルで臨んでいるセルモ陣営は、予選結果が芳しくなかった。それでも朝のフリー走行後、竹内浩典に話を聞いてみると、「(96の方は)テストをしていなかったんで、予選もずっとセッティングしていたようなもんなんです。でもようやく朝のフリー走行でセットが決まりましたから、決勝はかなりいけると思いますよ」とのことで、決勝では本来の実力を発揮してくれそうな雰囲気だった。一方今年から竹内とステアリングを握る金石勝智も、「決勝はガンガン行けると思います。ただね、亜久里さんがうるさいんですよ(笑)。さっきもわざわざ舘さん使って『路面が濡れてるから気をつけろ』って言うてきて、わかってるちゅうねん(笑)」と、表情は明るかった。気になる97モデルの投入に関しては、「クラッシュしたボディを修理して使うか、新品にするか、それとも96のボディに97のエンジンとミッションを載せるか今悩んでるんです」と佐藤代表。投入は早くて第2戦だが、第3戦になる可能性が高いとのことだった。



ランボルギーニ・ディアブロの現況

開幕戦には間に合わなかったディアブロだが、現在ニューマシンはフランスで製作中で、第2戦には間に合う予定になっている。マシンはセンターのチューブラーフレームを残して前後はカーボンで造り直し、外観もかなり変わっているという。マクラーレンF1のように、ノーマルがディアブロGT、レース仕様がディアブロGTRというネーミングになる。エンジンは6リッターで、ドライサンプ化されているため従来より15cmほど低く搭載できる。1号車は4月下旬にシェイクダウン予定で、そのクルマがそのまま日本に来る。2号車はFIA-GT選手権に出場し、鈴鹿1000kmにはやってくる予定。ドライバーは和田孝夫だけは決定しているがもう1人は未定。今年は本気で勝ちにいくつもりですと、チーム関係者は意欲満々である。



300クラスにニューカマー、インプレッサが

ラリー、ダートラ、ジムカーナで知られるキャロッセでは、かねてから残る1つのフィールドのレースに参戦したいという希望があった。当初は、'97年シーズンから投入したいという意向はあったが、他のカテゴリーとの兼ね合いもあり、デビューは第3戦のハイランドに予定されている。ドライバーは、昨年は500クラスのJUNスカイラインをドライブした小林且雄とキャロッセの加勢裕二代表の予定だ。マシンは、今年から全日本ジムカーナで投入したインプレッサだ。

小林且雄:「以前からレースをやりたいという構想はあった。ただ、人手はないようでメカニックもダートラと兼任なんで、シーズンが始まっちゃった。シャシーは7割ぐらい出来てるんだけど、マシン全体ではパーツをまだ作っているので、3割ぐらいの完成度です。シャシーバランスは良いし、水平対向エンジンは低重心で重量バランスも良い。ただ、セダンのボディは空力が今一歩なんですが、まあWRカーのようなイメージです。シャシーや足回りはキャロッセ製なんで、早く煮詰まるでしょう。チューナーとして信用できるし、現役のドライバーですからクルマのセッティング能力も高いんです。変わったクルマが出るのも可能性を秘めていて面白いでしょう。今年は、走らせてみて一回でも良いから結果を残したいですね」

加勢裕二代表:「エンジンは当面2リッターです。製作はあちこちに協力してもらっています。クルマはFRと4WDの両方のパーツを用意し、両方テストをします。ミッションはシーケンシャルの6速の予定です。今年、ジムカーナのCクラスのクルマで既にシーケンシャルは使っていますから」




condition

天気:曇り 気温:16度 湿度:51% 路面温度:17度 入場者数:3/30 42,000人(3/29 11,000人)

(決勝スタート直前 13時45分現在)


retire

■リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No.マシン原因周回数
21ダンロップ-BP-BMWエンジン3L
12カルソニック スカイライン駆動系3L
6ワイズ ダンロップBP MR-2ミッション10L
333カストロール ポルシェエンジン11L
20アイ・オートGABポルシェコース上でストップ16L
7RE雨宮SuperG RX7デフ・オイル漏れ23L
36カストロール・トムス・スープラギアボックス39L



penalty




No.26 タイサンスターカードRSR

黒旗提示:ピットロードでの速度違反:ペナルティ10秒



after race




No.26 新田守男(タイサンスターカードRSR)

「ピットインする前にNo.19 シルビアをスプーン入り口で抜くことが出来た。最初はずいぶん離されてしまって、心配でしたよ。でも何とか自分の仕事が出来たと思います」(ドライバー交代直後)



No.19 福山英朗(RS☆Rシルビア)

「満タン状態では、ウチの方が速かったけど、軽くなってからはNo.26 ポルシェの方がバランスが良いみたいだね。でも、あちらはペナルティがあるみたいだし、もう飛ばすことないじゃないかな」(残り10周時点)



No.37 関谷正徳(総合3位/カストロール・トムス・スープラ)

「セッティングを失敗したのか、よく分からないけど、なぜかオーバーステアだった。利男に悪いことしちゃったよ」



No.39 影山正美(総合2位/デンソースープラGT)

「兄貴抜くのに手こずっちゃった。いやぁ、面白かったですねぇ。ブロックが結構きつかったけど。大丈夫でしょ、レースだから。兄貴も分かってますよ。本当にチームがいいクルマを造ってくれたからできた走りです。ホントは1番がいいんでしょうけど、とりあえず表彰台に上がれてよかったです」



No.39 オリビエ・グルイヤール(総合2位/デンソースープラGT)

「マサミがよいポジションでクルマを渡してくれたんんで、とてもイージーだったよ。クルマはすごく快調だった。ただ、終盤ちょっと4速と5速が入り辛くて注意しながら走らなければならなかった。コースの一部で追いつかれてしまったのはそのためだ。タイヤもよかったし、開幕戦としてはたいへんよい結果が残せたと思う。このチームがそろって最初のレースでこの順位はとてもうれしい。スズキ(利男)選手と競り合ったが、彼は非常にフェアで、とても気分よく走れた。激しく競り合ってもフェアに走らなければならない。自分もそうしたし」



No.2 ZEXELスカイライン(総合優勝)

柿本監督:「長かったですね。クルマのほうはまったく問題ありませんでした。ピット作業で10秒は稼げましたよ。あれで勝てました。」(メカニックが「言われたとおりにやりましたよ。なんかください(笑)」)



No.556 KURE R33(総合5位)

影山正彦:「前を走っていた星野さんが急に遅くなって当たったんだ。きっとトラブルだろう。大きなダメージはなかったけど、エアジャッキの口がへこんでピットで時間をくった。正美はこれで運を使っちゃたから、もうないよ(笑)」

近藤真彦:「ここからひとつずつ順位を上げていきたい。4、3、2、1、1位でノルマOKですね」