Round 3
JAPAN SPECIAL GT Cup in FUJI Speedway




Race Day Report

Sunday, 10 Aug 97


18 avex 童夢無限 NSX

朝のフリー走行中、ヘアピンでマシンを止めた。ピットまで牽引されて戻って来た後、すぐにチェックが開始された。どうやらエンジン・トラブルらしいが、エンジンは昨夜積み替えたばかり。だが調べてみると、案の定エンジン。黒澤琢弥によれば、「イッっちゃいました!」とのことで、ふたたび交換することになった。だがNSXは、その構造上エンジン交換に時間がかかる。これまでの最短記録は6時間といわれる(未確認情報)が、決勝スタートまでは5時間弱しかない。これからスタッフはエンジン交換の最短記録に挑むことになる。


7 RE雨宮SuperG RX7(フリー走行GT300クラス1位)

松本晴彦「満タンで昨日皮ムキしたカットスリックでいったら路面とのマッチングがよかった。(こんな路面なら)スタートはボクの予定」

山路慎一「スリックで行ったら、誰かがガソリンをコース上に撒いちゃってて、みんな(アタックを)やめちゃったみたいだね」


GT500最高速チェック

計測位置:メインストレート・エンド 単位:km/h
No.マシン予選1回目練習日総合
2 ZEXELスカイライン 284.5 285.0
3 ユニシアジェックススカイライン 282.6 282.8
8 POWER CRAFT SUPRA 289.6 286.8
12 カルソニックスカイライン 282.3 281.3
13 エンドレスアドバンGTR 282.6
18 avex童夢無限NSX 282.9 280.8
30 綜合警備PORSCHE 283.4 286.3
36 カストロール・トムス・スープラ 288.1 286.8
37 カストロール・トムス・スープラ 286.0 285.4
38 カストロール・セルモ・スープラ 287.6 284.7
39 デンソーサードスープラGT 286.8 284.9
100 RAYBRIG NSX 283.4 277.9
510 RH CERUMO SUPRA 285.0
556 KURE R33 282.6 282.4
*追風強く参考数値
*データ提供:トヨタテクノクラフト株式会社・TRD





○決勝スタート直前(13時50分現在)

天気:くもり/気温:24度/湿度:80%/路面温度:30度
入場者数:8/10 50,300人(8/9:12,000人 曇り時々雨)


○ ピットスタートはなし





36 カストロール・トムス・スープラ(総合2位)

ペドロ・デ・ラ・ロサ「ポールポジションもとったし、悪くはないが、2位だったのでいいレースだったとは言えない。選手権ポイントではNo.39のドライバーがトップに立って、しかもかなりの差をつけられてしまった。このレースではセーフティカーが入ったときの我々の作戦はよくなかった」

ミハエル・クルム「No.39が優勝したことはボクらにとってはあまりハッピーな出来事とは言えない。ポイントでは2位のままで、No.39のドライバーがトップに立ったと思う。敗因はまずピットで彼(ペドロ)のシートベルトを締めるのに手間取ったこと。これは大きなミステイクだった。それとセーフティカーの導入時のピットストップが…。セーフティカーが導入されるまではチームの計画はよかった。ボクが竹内選手にうしろに続いて走っていて、勝利に向かっていたのだが…。ピットストップが少し長すぎてしまったし、作戦がよくなかった」


37 カストロール・トムス・スープラ(総合3位)

関谷正徳「まあ、3位くらいには入れるんじゃないかとは思っていたんだけどね。チームとしては順調にやってたんだけど、ペースカーが入ったり、思いがけないことがことが起こったからね。なんだかおかしな感じだなあ…。ケムにつつまれたみたいな感じ」




27 TEAM FCJ フェラーリ(GT300クラス2位)

太田哲也「クルマがまだまだ予選3位のポジションを走れるような状態ではなく、スタートから後続に抜かれた。自分のパートはポジションキープと思い、1コーナーで2位まで上げた。オロフソンにセフティーカーランでつなげた。最後の最後に燃圧が落ちちゃうというトラブルで2位から3位(最終的には2位)。富士での2回目の入賞は、前面投影面積の小さいクルマなんで、ストレートはパワーがなくても意外に伸びる。ダウンフォースのないレスダウンフォース仕様で2人とも予選タイムに近い目一杯の走りをしました。鈴鹿の第1戦の最後尾だったフェラーリがここまで来れた」


12 カルソニックスカイライン(総合4位)

本山 哲「満足のいく結果ではありませんでしたが、現状を考えればしかたのないところでしょうね。スープラのほうがゼンゼン速いですから。次につながるレースということで納得するしかないでしょう」


510 RH CERUMO SUPRA(総合5位)

ベルトラン・ガショー「最初の数ラップはよかったが、そのあとブレーキバランスが悪化した。スピンしたのは、セーフティカーが入っているときに蛇行してタイヤを温めることをしなかったために、タイヤが冷えていたから。その後はプッシュした。セーフティカーの導入が適切かどうかということについては、1回目のセーフティカーの走行が長すぎたと思う。クルマはよく走ったが、97仕様のエアロパーツがほしいね」

ポール・ベルモンド「クルマはまったく問題なく、よく走った。ペースカーの導入にはちょっと疑問ある。それにしても、なんでNo.39が優勝したんだろう?」


100 RAYBRIG NSX

飯田 章「ペナルティがなければもう少し上にいけたと思うんですけど…。まあオレのミスだからしょうがないですね。クルマはまったく問題がなかったわけではないんです。ちょっとまだ課題が残ってますね。でも、まあまあでした。でも、あんなにペースが遅かったクルマが勝っちゃうなんて、なんだか納得いかないなあ…」