CP MINE GT RACE in CP MINE Circuit

| 10.5 sun | Wether: Fine | Course: Dry |Temp: 23.6℃ | Start: 14:03/Finish: 16:01 |
| Central Park MINE Circuit : 3.2389Km / 78Laps |



逆転!逆転、また逆転!
No.36 カストロール・トムス・スープラが2勝目を挙げる!
2位にはRYBRIG NSXが初入賞。サードは痛恨のノーポイントに

Round 5 CP MINE GT RACE
5 Oct. '97
Race Report

 10月5日、山口県・MINEサーキットで全日本GT選手権第5戦「CP MINE GT RACE」の決勝レースが行われた。
 予選、決勝を通じてホンダNSXの2台が抜きん出た速さを見せていたが、1台はトラブルで、もう1台はピットワークで差を付けられ、総合力がものを言ったのか最後に1番となったのは36 カストロール・トムス・スープラだった。今季2勝を挙げランキング・トップに立っていた39 デンソーサードスープラGTは堅実に入賞圏内を走っていたが、他車と接触し完走はしたもののポイントを挙げることは出来ず、ランキングトップの座を36 カストロール・トムス・スープラに明け渡すこととなった。


GT500

 決勝レースのスタートは、ポールの18 avex童夢無限NSX黒澤琢弥とセカンドグリッドの8 POWERCRAFT SUPRAT.クリステンセン、そして100 RAYBRIG NSX飯田章が共に好スタートし、第1コーナーに並んで進入。わずかに頭ひとつ18 NSXが先となり2コーナーを出た時点で18 NSX8 スープラ100 NSXの予選の順となる。だが、100 NSX8 スープラのテールにぴたりとつけ、3周目の第2ヘアピンでパッシング。これで早くも、NSXのワン・ツー体制を確立。しかも2台とも1分27秒近いハイペースで後続を引き離していく。

 だが、この編隊走行も長くは続かなかった。5周を過ぎた時点で18 NSXのペースがやや落ちたところで100 NSXがストレートで抜き、トップに立った。明らかにスピードダウンが見える18 NSXは次々と後続に抜かれ、7、8番手にまで落ちてしまう。これで、100 NSX8383637の3台のカストロール・スープラ勢が追う展開となった。だが、100はコンスタントに28秒台を記録し、29〜30秒台の後続をじわじわと引き離していった。

 シリーズ・チャンピオンを実質上ランキング2位(47ポイント)の36 カストロール・トムス・スープラは序盤4番手で優勝を狙える位置に付けていたが、ランキング・トップ(63ポイント)の39 デンソーサードスープラGT影山正美は12周終了時点で7番手、その後ろに同ランキング3位(46ポイント)の2 ZEXELスカイライン鈴木亜久里がつける。ところが、亜久里は周回遅れをパスする際に接触し、フロント部分を破損、修復のためにピットに戻ることになり上位入賞の可能性はなくなってしまった。


 この後、周回遅れも増えてきて、トップを行く100 NSXと後続の差もそれほど大きく変化しない。その中で、36 カストロール・トムス・スープラが、周回遅れに行く手を阻まれ、思うラインを取れなかった38 カストロール・セルモ・スープラの隙を突いて3番手に上がる。

 コース幅の狭いテクニカルなコースであるMINEでは抜くチャンスが少ないだけに、次のターニングポイントはルーティン(予定)のピットインとなる。ここで明暗が分れることになった。
 まず、早めに動いたのはその時点で6番手の39 デンソーサードスープラGTだった。37周でピットインし、36秒ほどのタイムロスでコースに戻る。次の周に38 カストロール・セルモ・スープラがピットインするが、周回遅れと接触した際にエアジャッキのコックを破損してしまい作業に手間取り、順位を下げてしまう。続いて、3番手の36 カストロール・トムス・スープラが41周目にピットイン。こちらは35秒ほどで問題なくコースに復帰。そして、トップを行く100 RAYBRIG NSXと2番手8 POWERCRAFT SUPRAが42周目に同時にピットイン。100はピット作業に手間取り、50秒近くを要してしまう。かろうじて8の前でコースに戻るが、トップは36 カストロール・トムス・スープラに奪われてしまった。



No.100 NSX 高橋国光、激走およばず!!
ラスト12周での落とし穴。サード、MINEの女神に嫌われる

 トップ36 M.クルム100 高橋国光との差は4秒弱。ここで、100 高橋国光が時には27秒台を出す追い上げでじわりと36との差を詰め、わずか2秒差まで迫った。だが、36 クルムも負けじと27秒台にペースアップし、その差は3秒台で膠着。61周目に100がダートにタイヤを落として、その差が一気に10秒以上と開いたところで勝負が付いた。3番手には37 カストロール・トムス・スープラが周回遅れに躓いた838をかわして入った。

 一方、39 デンソーサードスープラGT谷川達也は、着実な入賞狙いに切り替え6位をキープしていたのだが、66周目に1コーナーで他車と接触しコースアウト。再スタートは切れたものの、5分近くをロスして結局13位。選手権ポイントをまったく加算することが出来きずにレースを終えることとなった。2 鈴木亜久里は9位となり2ポイントを追加した。

 これによってシリーズ・ポイントは逆転して36 クルム/ロサ組が67ポイントでトップ。2位に63ポイントの39 影山正美。3位に37 関谷/利男組が54ポイント、4位には48ポイントの2 亜久里となり、ここまでが最終戦SUGOの結果次第ではチャンピオンとなれる。だが、その差からして、争いはシリーズ2勝を挙げている36 カストロール・トムス39 デンソーサードの2台のスープラに絞られたと言っていいだろう。




GT300

GT300は波乱をくぐり抜けたRS☆Rシルビアが優勝!
No.26 タイサンスターカードRSRもしぶとく3位に入賞



 GT300のスタートでは、ポールの6 ワイズダンロップBP MR2が順当にトップに立った。2番手は71 シグマテックポルシェが。3番手は81 ダイシンシルビア910 ナインテンポルシェが争うが両者勢い余って接触。81 シルビアはラジエターを壊してリタイア、910 ポルシェはピットで修復したものの、もはや上位進出は不可能の遅れとなった。さらに、シリーズポイント・リーダーの26 タイサンスターカードRSR鈴木恵一もGT500クラスと絡んでスピン。コースには復帰するが大きく順位を落とした。そして、トップを行く6 MR2もターボのトラブルが発生し、あえなくリタイア。

 これでトップに立ったのは、なんと19 RS☆Rシルビア織戸学。予選では、26 タイサンスターカードRSRと同ポイントでシリーズトップを争う代償のハンデ80kgを積んでいたためかクラス7番手と不調だった。だが、今日の天候に合ったセッティングを見つけられたことと、上位陣の自滅で一気に順位を上げてきた。

 福山英朗にドライバー交代後も19はコンスタントなスピードを見せ、危なげなく走りきって今季2勝目を挙げた。2位には71。そして、序盤スピンした26が驚異的な追い上げを見せて、3位までリカバリーした。これで、ポイントは19 織戸/福山組が82ポイントでトップに。26 恵一/新田組が74ポイントと2番手。そして共に2勝ずつとなり、こちらも最終戦SUGOでの一騎打ちの決戦となる。










No.36 CASTROL TOM'S SUPRA
Michael Krumm & Pedro De la Rosa

ペドロ・デ・ラ・ロサ 「すごく嬉しいです。だって、ウエイトハンデがあっんで、勝てると思ってなかった。それに、勝ったことでポイント・リーダーにもなれたからね。チャンピオンにはとてもなりたいです。2つのタイトルを取れるチャンスなんて滅多にないんだから。とにかく勝ちたい。フォーミュラニッポンではノバが、そしてGTではトムスがいい仕事をしてくれているという証明にもなるし。さらにGTは1人で走るわけではないので、マイケル(クルム)とのチームワークの良さを、そう彼は今年他のカテゴリーでいい成績を残していないけど、ここでタイトルを取れば彼の実力も証明できるのだから。そして、彼とSUGOで勝利の味を分かち合いたいです」

ミハエル・クルム 「ボクも勝てたことに非常にびっくりしました。ピットインまでにペドロがいい仕事をしてくれて、ボクがピット・サインを見たときに『P1』と出ていたんで驚いたんだ。でも、後ろから国光さんが2秒差まで追いついてきて、どうなるかと思って。それで、すごくプッシュしてなんとか離すことが出来たんで、あとは楽になりました。次は90kgのウエイトハンデを背負うことになるけど、僕らはちゃんと持って帰れるものを持って帰ろうと思ってます。それだけです」





No.19 RS☆R SILVIA
Manabu Orido & Hideo Fukuyama

福山英朗「これだけのウエイトハンデを積んで、勝てるとは思ってませんでした。夏の間に、そしてこちらに来ても毎晩遅くまでメカニック達が努力してくれてました。でも、ターボカーには気温の上昇が不利に働いて成果が上がらなかった。ですが、ここに来て気温が下がってきて、彼らの努力が報われたと思います。次の100kgのハンデは、あんまり考えないようにしています。考えたからって降ろせるもんじゃないし。そんこと考えないでとにかくチャンピオンを取りたいね。そうそう(隣を見て)、ペドロにも、ミハエルにも、章(飯田)にも早くF1に行ってもらって、それで(反対を見て)織戸にもチャンスをあげてください(笑)」

織戸 学「とにかく嬉しいです。勝てたのは、車を作ってくれたメカの人やスタッフ、スポンサーのみなさんのおかげだし、それに応えられて嬉しいです。とにかく最終戦に向けて、チャンピオンに向けて一歩近づけたし、活気づいてきたし、チャンピオン取れるようにがんばります。今年のはじめに冗談で『ウエイト100kg積もう』なんて言って、それが実現したんで、その後のことはなんとかなるでしょう。(隣から、飯田章が『織戸が10kg減量する!』)うっさいなぁ(笑)。全日本のタイトル、それどころか出るのも今年初めてだったんですが。でも、タイトル取る自信はあります。(またも飯田が『全日本ドリコンは取っただろう』。福山が『ロリコンだろう(笑)』。飯田『そう、好きなんですよ。こいつ』)。まったくもう! そういうこというと、いろいろとバラずぞ。***のこととか(笑)」