逆転!逆転、また逆転! No.36 カストロール・トムス・スープラが2勝目を挙げる! 2位にはRYBRIG NSXが初入賞。サードは痛恨のノーポイントに
Round 5 CP MINE GT RACE 予選、決勝を通じてホンダNSXの2台が抜きん出た速さを見せていたが、1台はトラブルで、もう1台はピットワークで差を付けられ、総合力がものを言ったのか最後に1番となったのは36 カストロール・トムス・スープラだった。今季2勝を挙げランキング・トップに立っていた39 デンソーサードスープラGTは堅実に入賞圏内を走っていたが、他車と接触し完走はしたもののポイントを挙げることは出来ず、ランキングトップの座を36 カストロール・トムス・スープラに明け渡すこととなった。 ![]() だが、この編隊走行も長くは続かなかった。5周を過ぎた時点で18 NSXのペースがやや落ちたところで100 NSXがストレートで抜き、トップに立った。明らかにスピードダウンが見える18 NSXは次々と後続に抜かれ、7、8番手にまで落ちてしまう。これで、100 NSXを8と38、36、37の3台のカストロール・スープラ勢が追う展開となった。だが、100はコンスタントに28秒台を記録し、29〜30秒台の後続をじわじわと引き離していった。
No.100 NSX 高橋国光、激走およばず!! ラスト12周での落とし穴。サード、MINEの女神に嫌われる トップ36 M.クルムと100 高橋国光との差は4秒弱。ここで、100 高橋国光が時には27秒台を出す追い上げでじわりと36との差を詰め、わずか2秒差まで迫った。だが、36 クルムも負けじと27秒台にペースアップし、その差は3秒台で膠着。61周目に100がダートにタイヤを落として、その差が一気に10秒以上と開いたところで勝負が付いた。3番手には37 カストロール・トムス・スープラが周回遅れに躓いた8,38をかわして入った。
これによってシリーズ・ポイントは逆転して36 クルム/ロサ組が67ポイントでトップ。2位に63ポイントの39 影山正美。3位に37 関谷/利男組が54ポイント、4位には48ポイントの2 亜久里となり、ここまでが最終戦SUGOの結果次第ではチャンピオンとなれる。だが、その差からして、争いはシリーズ2勝を挙げている36 カストロール・トムスと39 デンソーサードの2台のスープラに絞られたと言っていいだろう。
![]() GT300は波乱をくぐり抜けたRS☆Rシルビアが優勝! No.26 タイサンスターカードRSRもしぶとく3位に入賞 これでトップに立ったのは、なんと19 RS☆Rシルビアの織戸学。予選では、26 タイサンスターカードRSRと同ポイントでシリーズトップを争う代償のハンデ80kgを積んでいたためかクラス7番手と不調だった。だが、今日の天候に合ったセッティングを見つけられたことと、上位陣の自滅で一気に順位を上げてきた。
![]() No.36 CASTROL TOM'S SUPRA Michael Krumm & Pedro De la Rosa ■ ペドロ・デ・ラ・ロサ 「すごく嬉しいです。だって、ウエイトハンデがあっんで、勝てると思ってなかった。それに、勝ったことでポイント・リーダーにもなれたからね。チャンピオンにはとてもなりたいです。2つのタイトルを取れるチャンスなんて滅多にないんだから。とにかく勝ちたい。フォーミュラニッポンではノバが、そしてGTではトムスがいい仕事をしてくれているという証明にもなるし。さらにGTは1人で走るわけではないので、マイケル(クルム)とのチームワークの良さを、そう彼は今年他のカテゴリーでいい成績を残していないけど、ここでタイトルを取れば彼の実力も証明できるのだから。そして、彼とSUGOで勝利の味を分かち合いたいです」 ■ミハエル・クルム 「ボクも勝てたことに非常にびっくりしました。ピットインまでにペドロがいい仕事をしてくれて、ボクがピット・サインを見たときに『P1』と出ていたんで驚いたんだ。でも、後ろから国光さんが2秒差まで追いついてきて、どうなるかと思って。それで、すごくプッシュしてなんとか離すことが出来たんで、あとは楽になりました。次は90kgのウエイトハンデを背負うことになるけど、僕らはちゃんと持って帰れるものを持って帰ろうと思ってます。それだけです」 ![]() No.19 RS☆R SILVIA Manabu Orido & Hideo Fukuyama ■福山英朗「これだけのウエイトハンデを積んで、勝てるとは思ってませんでした。夏の間に、そしてこちらに来ても毎晩遅くまでメカニック達が努力してくれてました。でも、ターボカーには気温の上昇が不利に働いて成果が上がらなかった。ですが、ここに来て気温が下がってきて、彼らの努力が報われたと思います。次の100kgのハンデは、あんまり考えないようにしています。考えたからって降ろせるもんじゃないし。そんこと考えないでとにかくチャンピオンを取りたいね。そうそう(隣を見て)、ペドロにも、ミハエルにも、章(飯田)にも早くF1に行ってもらって、それで(反対を見て)織戸にもチャンスをあげてください(笑)」 ■織戸 学「とにかく嬉しいです。勝てたのは、車を作ってくれたメカの人やスタッフ、スポンサーのみなさんのおかげだし、それに応えられて嬉しいです。とにかく最終戦に向けて、チャンピオンに向けて一歩近づけたし、活気づいてきたし、チャンピオン取れるようにがんばります。今年のはじめに冗談で『ウエイト100kg積もう』なんて言って、それが実現したんで、その後のことはなんとかなるでしょう。(隣から、飯田章が『織戸が10kg減量する!』)うっさいなぁ(笑)。全日本のタイトル、それどころか出るのも今年初めてだったんですが。でも、タイトル取る自信はあります。(またも飯田が『全日本ドリコンは取っただろう』。福山が『ロリコンだろう(笑)』。飯田『そう、好きなんですよ。こいつ』)。まったくもう! そういうこというと、いろいろとバラずぞ。***のこととか(笑)」 |