SUGO GT Championship in SPORTSLAND SUGO


RAYBRIG NSXが初ポールをゲット!
つちやMR2がまたも圧倒的速さでGT300を制覇

Round 6 SUGO GT Championship
25 Oct. '97
Qualify Report

 10月25日、全日本GT選手権第6戦「SUGO GT選手権レース」の予選が宮城県・スポーツランドSUGOで行われた。前戦MINE決勝レースで2位に入賞したNo.100 RAYBRIG NSXが、昨年のコースレコードを更新するタイムで初のポールポジションを獲得した。また、このレースは今季最終戦となるため、総合およびGT300クラスのチャンピオン争いもクライマックスを迎えている。


GT500

パーフェクト・ラン!RAYBRIG NSX&アキラ

 金曜日に行われた練習走行でもNSXの速さは抜けていた。特にNo.100 RAYBRIG NSXはこの時点で昨年マクラーレンF1GTR(ラルフ・シューマッハ)が記録したコースレコード1分23秒260を更新する1分22秒425を記録していた。

 そして本番の予選1回目が午前10時30分から始まった。天候は若干の雲はかかるものの雨の心配はまったくなかった。そして予選開始10分。早くもNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が1分21秒959の新レコードを出し、リーディング・ボードのトップに名前を刻んだ。そしてNo.18 avex童夢無限NSXの黒澤琢弥が22秒301で2番手に。この2台に続いたのはNo.8 POWERCRAFT SUPRAのワイン・ガードナーが22秒426だった。

 そして18分経過時点で、No.100 RAYBRIG NSX飯田が、1分21秒805の驚異的なさらにタイムを叩き出す。No.18 avex童夢無限、黒澤も22秒275まで詰めるが届かない。そして、No.38カストロール・セルモ・スープラの竹内浩典が1分22秒378を記録し、3番手へと飛び込んだ。予選後半になるとコースが混み合い、各車タイムを上げることが出来なかった。


スープラ勢届かず。決勝に雪辱を期す

 午後に入り、やや気温が下がった午後2時30分、予選2回目が開始された。10分を過ぎた時点で、まずNo.37カストロール・トムス・スープラ、関谷正徳が1分22秒288と午前のタイムを更新して3番手へ。そして関谷は次のラップでさらに22秒244までタイムアップし、No.18 avex童夢無限NSXを抜き2番手へと上がった。だが1分後、そのNo.18 avex童夢無限NSX黒澤が22秒127を出し、2番手を奪い返した。そして、No.38カストロール・セルモ・スープラ竹内もアタックを掛け1分22秒341とわずかにタイムを詰めるが、順位を上げることができなかった。終盤になってNo.100も飯田が乗りコースに出たが、トップタイムを更新するクルマが出なかったため、アタックすることなくピットに戻った。

 一方、今季2勝ずつを挙げチャンピンを争うNo.36カストロール・トムス・スープラとNo.39デンソーサードスープラGTはウエイトハンデ重量を90kg、60kgとかなり積むために、アップダウンの激しいSUGOに苦戦。また、金曜日の走行でクラッシュし、マシンを壊したNo.556 KURE R33は急遽昨年型のマシンを使うこととなった。このため、一からのセッティングとなった。





GT300


ブッちぎりポールのつちやMR2

 GT300クラスでは、前戦MINEを欠場したNo.25つちやMR2が再登場。土屋武士のドライブで他を圧倒したパフォーマンスを見せた。1回目の予選では1分27秒651とただ1台27秒台に入れる。2回目の予選ではNo.81ダイシンシルビアの木下隆之が27秒932と迫ったものの、土屋は1分26秒916とあっさり午前のタイムを更新してみせた。予選クラス3位には、ランキング2位に付けチャンピオンを争うNo.26タイサンスターカードRSRが、4番手には第4戦富士で2位に入ったNo.27シェル・フェラーリF355が入った。ランキング・トップのNo.19RS☆Rシルビアはウエイトハンデの100kgが響いたのか、9位と苦しいポジションからのスタートとなった。

 また、予選クラス3番手のタイムを出したNo.910ナインテンポルシェは、予選後の車検でリアウイングの高さが規定よりわずかに高かったため、違反とみなされ予選のタイムを抹消された。なお、No.910は再車検で合格することで、決勝レースの最後尾スタートが許される。










飯田 章 Akira Iida
Time - 1'21.805 (Course Record)
No.100 RAYBRIG NSX


「たまたまというか、ポールポジションが取れてすごく嬉しいです。クルマの方もチームの方もすごくいい雰囲気で、シーズンの後半どんどんいい方向で来ていますので、最後に勝って気持ちよくオールスター戦に出場したいと思います。で、クルムとペドロ(フォーミュラニッポンでチームメイト)がチャンピオンとってウチが優勝なら一番いいですね。明日はできたらオープニングラップから逃げて、国さんに渡して、若い走りで(笑)頑張ってもらいたいです。国さん、金曜日から凄くコンスタント・タイムも速いんで、僕もレースが凄く楽しみです。ただ真っ直ぐだけは、ターボ付きや大排気量のマシンの方がやはり速いです。だからとにかくスタートで前に出ることを重々心得て……。童夢のNSXと2台で逃げて、いいレースがしたいですね」




GT300 TOPDRIVER



土屋武士 Takeshi Tsuchiya
Time - 1'26.916
No.25 つちやMR2


「今日の予選の結果には凄く満足しています。メカニックが忙しい間をぬってマシンを仕上げてくれたので、とにかくメカニックのために明日優勝という形を残したい。クルマの仕上がりは素晴らしいんですが、レースは何が起こるかわからないから、その場の状況を判断してベストを尽くすことだけをいつも通り考えて、頑張ります。今回はヨコハマタイヤのGT300クラスのパーフェクトが懸かっているので、それをとにかく達成したいですね。オールスター戦にも出る方向で話は進んでいます」





SUGO GT CHAMPIONSHIP Qualify Certifications

SPORTSLAND SUGO INTERNATIONAL RACINGCOURSE(3.704256km)
| 10.25 Sat. | Wether: Cloudy | Course: Dry | SEIKO TIMING |


Po No C-Po Machine Driver Time
1 100 500 1 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 1'21.805
2 18 500 2 avex 童夢無限 NSX 黒澤琢弥 山本勝巳 1'22.147
3 37 500 3 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 鈴木利男 1'22.244
4 38 500 4 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典 金石勝智 1'22.341
5 8 500 5 POWER CRAFT SUPRA W.ガードナー 長坂尚樹 1'22.426
6 5 500 6 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一 M.グーセン 1'22.525
7 510 500 7 RH CERUMO SUPRA B.ガショー P.ベルモンド 1'22.810
8 39 500 8 デンソーサードスープラGT 影山正美 谷川達也 1'22.815
9 36 500 9 カストロール・トムス・スープラ M.クルム P.デ・ラ・ロサ 1'22.861
10 2 500 10 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 E.コマス 1'23.290
11 3 500 11 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'23.545
12 34 500 12 STPタイサンアドバンバイパー 土屋圭市 松田秀士 1'23.659
13 556 500 13 KURE R33 影山正彦 近藤真彦 1'23.848
14 13 500 14 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ 藤村満男 1'24.094
15 12 500 15 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'24.635
16 30 500 16 綜合警備PORSCHE 山田洋二 茂木和男 1'25.297
17 88 500 17 LOC ディアブロ GTR 和田孝夫 和田 久 1'26.342
18 25 300 1 つちやMR2 土屋武士 長島正興 1'26.916
19 81 300 2 ダイシンシルビア 大八木信行 木下隆之 1'27.932
20 26 300 3 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一 新田守男 1'28.953
21 27 300 4 シェル・フェラーリ F355 太田哲也 S.アンドスカー 1'28.997
22 71 300 5 シグマテック 911 星野 薫 城内政樹 1'29.022
23 7 300 6 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一 松本晴彦 1'29.030
24 21 300 7 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山康 水野文則 1'29.063
25 51 300 8 コブラポルシェ 石原将光 池谷勝則 1'29.123
26 19 300 9 RS☆Rシルビア 織戸 学 福山英朗 1'29.205
27 6 300 10 ワイズダンロップBP MR-2 加藤寛規 藤田孝博 1'29.388
28 60 300 11 ワイズダンロップBPキャバリエ 佐藤久実 田中 実 1'29.624
29 91 300 12 バーディークラブ・MR-2 松永雅博 三原じゅん子 1'30.494
30 54 300 13 シュネル ポルシェ SDR 田中信幸 斉藤和重 1'30.785
31 28 300 14 TEAM FCJ フェラーリ 山崎正弘 P.バン・スクート 1'31.107
32 55 300 15 Castrol SF RX7 深沢寿裕 長島正明 1'31.445
33 70 300 16 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 小宮延雄 1'31.457
34 77 300 17 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 古谷直広 1'31.658
35 20 300 18 アイ・オートGABポルシェ 高橋健二 須賀宏明 1'32.630
36 16 300 19 BMW 325クーペ 関根基司 藤島敏也 1'32.643
37 17 300 20 東京科芸専:REロードスター 野上敏彦 細野智行 1'34.001
38 57 300 21 SiFo Spider Ver.GT 砂子智彦 吉富 章 1'34.440
39 911 300 22 ナインテン TIBポルシェ 芳賀重光 高橋規一 1'34.457
以上予選通過
910 300   ナインテンポルシェ 袖山誠一 玉本秀幸  
  4 500   ダンロップ ポルシェ 金海辰彦 駒 光武  
  72 300   WAKO'S BMW M3 牧口規雄 浅見 武  
  333 300   ポルシェ 清水正智 坂本文人  
  10 500   シェトレーゼ・ポルシェ・GT2 飯田 薫 R.ファーマン  
参加台数:44/出走台数:40

予選通過基準タイム (130%) 1'46.685


のタイムはコースレコード。従来のレコードタイムは1'22.630

※No.910はJAF国内車両規定第49条(49-6-1-2)の規定違反により、予選タイムを無効とする。
尚、再車検に合格することを条件に最後尾スタートを許可する。