JAPAN SPECIAL GT CUPJGTC2000 Round4
Race Preview


20世紀最後の真夏の決闘!/FISCOを牛耳る熱いヤツは誰だ!!
 8月5、6日に富士スピードウェイでAUTOBACS CUP全日本GT選手権(JGTC)の第4戦JAPAN SPECIAL GT CUPが開催される。マレーシアでのJAPAN GT FESTIVALがあったものの、シリーズ戦は第3戦SUGO以来、丸2ヶ月ぶりとなる。今季のJGTCは全7戦だから、この第4戦がちょうど折り返し点だ。そして、ここからはほぼ毎月のようにJGTCが開催されていくことになるだけに、この後半戦の第一歩をどう踏み出すかが、シリーズチャンピオン獲得という究極の目標のポイントとなるだろう。

GT500

勝負を賭けるスープラに要注意?

No1 SKYLINE
 今シーズン、ここまで予選に限って見れば、No.18 TAKATA童夢NSXが全戦ポールの離れ業を見せて独壇場となっている。だが、決勝となると開幕戦がNo.1 ロックタイト・ゼクセルGTR、第2戦がNo.18 TAKATA童夢NSX、第3戦はNo.64 Mobil 1 NSX、そしてスペシャルイベントだったが、マレーシアでのJAPAN GT FESTIVALでNo.2 カストロール・ニスモGT-Rとここまで4レースすべて勝者が違う状況だ。まさに、速さだけでなくミスをしない総合力が問われる状況と言えるだろう。

No64 NSX
 もちろん、第4戦富士も同じことが言える。同じ富士で行われた第2戦では、No.18 TAKATA童夢NSXがポールから独走し、ノーミスで完勝した。速さでは頭抜けているNo.18だけに、このハイスピード・コースの富士は相性は申し分ない。第2戦の再現と行きたいところだろうが、気になるのは暑さだ。先のマレーシアでのレースでもクールスーツのトラブルという思わぬ落とし穴にハマって勝利を逃している。ここが本命であることは間違いないが、断言できない脆弱さをも併せ持っているのも確かだ。一方、現在ポイント・ランキングトップを行くのがNo.64 Mobil 1 NSX。今季GT500初体験の若手2人のドライバーでどこまでやれるかという存在だったが、ねばり強い走りとチームの抜群のサポートにより、1勝、3位1回と安定した成績を残しているのが、好結果となっている。だが、これからウエイトハンディが増え、さらにシリーズ後半の駆け引きが始まってきてからもこの安定感を維持できるかが、鍵となろう。その点では、中嶋悟監督の手腕にも注目したい。そして、このレースからNo.100 RAYBRIG NSXも待望の2000年型に変わる予定だ。NSXのライバルは、NSXとなるのか? このNo.100も要注意の1台となりそうだ。

No2 SKYLINE
 今季は明らかに2000年型のNSXが他車種を上回るアドバンテージがあるのは確か。だが、その中でもスカイラインGT-Rは2勝をきっちり挙げているところが、さすがと言える。上位のNSX勢が互いに牽制し合えば、その間隙をすかさず狙ってくるだろう。ただ、心配なのが第3戦SUGOでのNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rのマシントラブルだ。昨年は全戦にポイントを挙げてチャンピオンを手にしただけに、今季の"速さ"追求が裏目に出ていないか心配なところでもある。また、このノーポイントでNo.1がチャンプ争いのライバルから少し差をつけられてしまった。それだけにこの真夏の富士で巻き返しを狙ってくるだろう。そして、記念的な海外イベントで優勝という栄誉を獲得したNo.2 カストロール・ニスモGT-Rもその勢いを駆って、活躍しそうな予感がする。

No30 McLaren
 さて、他の2車種に少し離された感のあるスープラ勢だが、開幕時から徐々にその差を詰めていることは確か。またトムスにおいては、ミシュランとの共同開発による新コンセプトのタイヤがこの富士から投入されると言うウワサもある。ともあれ、後半戦は戦略というよりも、勝ちに出る必要があるだけに、その勢いに注目したいところだ。そして、マクラーレンF1GTRも富士では面白い存在になるだろう。予選で上位に食い込み、決勝を手堅く走れば、国産勢の一角を脅かすことも想像に難くない。それどころか、暑さや天候の変化でレースが荒れれば、ひょっとすることも考えられる。そろそろ国産各チームが慌てるところを見せて貰いたいものだ。


GT300

富士を得意とするポルシェGT3Rに対し、RX-7はじめ国産勢が一矢報いることが出来るのか?!

No910 PORSCHE
 GT300クラスでは、ポルシェ911GT3Rが一歩抜きでた存在になっている。さらに、ストレートへの加速力に長けているだけに、この富士は得意のコース。それだけにNo.26 シェルタイサンアドバンGT3RとNo.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェの2台が中心の闘いとなるだろう。海外レースで負傷し心配されたNo.26の松田秀士だが、この2ヶ月のインターバルが幸いし、富士には元気な姿を見せてくれそうだ。

No31 MR-S
 このポルシェ勢に対抗する国産車種としては、マレーシアで快勝したNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が楽しみな存在だ。ただ、富士のコースとしてはRX-7向きではないということだが、そこは今季最も勢いを感じさせるRE雨宮レーシングだけに一波乱を起こしてくれそうだ。また、今季がデビューシーズンのMR-Sも開発が進み、徐々にその本領を見せてくれている。前回の第2戦富士ではストレートスピードの不足から苦戦したNo.31 スーパーオートバックスアペックスMR-Sだったが、第3戦から排気量をアップしたニューエンジンを搭載し、今度はいい闘いを見せてくれそうだ。予定ではこの富士からNo.20 ネッツアペックススピリットMR-Sが加わり、さらにNo.19 ウェッズスポーツもMR-Sへの切り替えを考えているだけに、今後のMR-Sは加速的に速さを増しそうである。

No86 Trueno
 また、ハチロクことNo.86 BP・KRAFT・トレノに続き、この第4戦にはAE101カローラ・レビンをベースにしたNo.101 BOMEX・ポイントSカローラが登場する予定だ。ハチロクにも劣らない名車だったAE101だが、やはり旧型であるには違いない。それを承知で挑むチームのスピリットにぜひ声援を送って欲しいものだ。


 今年も真夏の富士にGTがやってくる。暑さを吹き飛ばすような熱いバトルが、そこにはあるはず。海や山なら、いつでも行ける。だが、20世紀最後の真夏のGT富士決戦は、この日、この時を逃したら、もう見ることは出来ないのだ!

GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM


○第4戦 ウェイトハンディ搭載車
 単位:kg / カッコ内は性能ハンディ分
GT500
No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R 10
No.2 カストロール・ニスモGT-R 30 (20)
No.6 エッソウルトロンタイガースープラ 20 (20)
No.16 Castrol 無限 NSX 60 (20)
No.18 TAKATA 童夢 NSX 90 (60)
No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ 20
No.36 カストロール・トムス・スープラ 20 (20)
No.64 Mobil 1 NSX 70 (20)
No.100 RAYBRIG NSX 20 (20)
GT300
No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 40 (40)
No.10 アビリティ・マリオポルシェ 20
No.19 ウェッズスポーツセリカ 30
No.26 シェルタイサンアドバンGT3R 80 (50)
No.77 クスコスバルインプレッサ 10
No.81 ダイシン ADVAN シルビア 10 (10)
No.86 BP・KRAFT・トレノ 10 (10)
No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ 70 (60)
No.911 ダイヤモンドアドバンポルシェ 10 (10)
※累積最大ウェイトハンディ GT500:120kg / GT300:80kg

○救済措置対象車両
GT500
No.3 ユニシア・ザナヴィスカイライン
No.39 デンソーサードスープラGT
GT300
No.28 イクリプスRDタイサンGT3R
No.51 C-WESTオートスタッフアドバンシルビア