GT CHAMPIONSHIP in TIJGTC2000 Round5
Qualify Review


00-09-09 Round5 Qualify Report
2戦連続でNo.38 FK/マッシモセルモスープラがポールをゲット!/GT300もNo.81 ダイシンADVANシルビアが連続1位に
38 Supra


 9月9日午後3時より60分の予定で、2000年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第5戦『GT CHAMPIONSHIP in TI』の公式予選2回目が行われた。昨晩の雨で路面が濡れていた午前の予選に対し、曇り空ながらもドライコンディションとなった2回目は、さらなるタイムアップが期待されていた。

 GT500の占有セッション開始6分でまずトップとなったNo.16 Castrol無限NSXが1分29秒574と午前のNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが出した暫定ポールタイム1分29秒249に接近したタイムを出す。そして、11分経過時点でその暫定ポールシッターのNo.1 ロックタイトが1分28秒324を記録して、午前に続いてトップに立つ。そしてNo.36 カストロール・トムス・スープラも28秒846と28秒台を出してNo.1に続くが、すぐにNo.8 ARTA NSXが28秒532、No.30 綜警McLarenGTRも28秒550と出し、2,3番手に。これでスカイライン、NSX、マクラーレン、スープラとトップ4すべての車種が違うという混戦模様になる。
 これでNo.1のJGTC初ポールが決まるのかと思われた占有終了5分前にNo.38 FK/マッシモセルモスープラの立川祐路が1分28秒125を出し、No.1からトップポジションを奪取。さらに次のラップで28秒097までタイムを刻んで後続を突き放す。No.1の僚友No.2 カストロール・ニスモGT-Rも28秒513で3番手にポジションを上げ、これでNo.38 スープラに続きスカイラインが並ぶ。だが、占有時間終了直前にNo.16 Castrol無限NSXが28秒377を叩き出して、3番手に飛び込む。これで占有時間は終了。この後のGT300との混走時間が始まった直後に、急に集中豪雨のような激しい雨と雷がサーキットを襲い、安全のため一時予選が中断。30分ほどで雨足は弱くなったが、結局、予選時間の残り20分弱はキャンセルされた。この結果、前戦富士に続きNo.38 FK/マッシモセルモスープラがポールポジションを獲得した。2位はディフェンディングチャンピオンのコマスが乗るNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R、3位はNo.16 Castrol無限NSX、4位にNo.2 カストロール・ニスモGT-Rと国産GT3車種が上位を分け合い、トップから11位までが0.9秒以内にひしめく厳しい予選となった。
 なお、No.55 イクリプスDUPLEXバイパーは次戦からGT300クラスへのチェンジを予定し、その準備のために参加を見合わせた。

81 Silvia

 GT300クラスでは、GT300占有時間の開始5分でNo.77 クスコスバルインプレッサが1分37秒995を出しトップ。さらに36秒567までタイムを縮めてこのセッションのトップを堅持。2番手にはNo.910 ナインテンウェディングポルシェ、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7と続いた。占有セッション終了近くにNo.20 ネッツアペックススピリッツMR-Sが37秒885までタイムを刻んで3番手に浮上するが、No.77には届かず。混走時間に入る頃に降り出した強い雨で予選はこのまま終了。
これで予選2回目のトップはNo.77となったが、No.81 ダイシンADVANシルビアが出した暫定ポールタイムには及ばず、クラスポールは富士に続きNo.81のものになった。



POLE POSITION
Pole Position
(左から、立川祐路・竹内浩典、大八木信行・青木孝行)

GT500 POLE POSITION
No.38 FK/マッシモセルモスープラ 1'28.097/立川祐路
「前回の富士からTI、MINEのテストとトップタイムを出しているので、ここで後ろにいったらカッコ悪いからがんばりました。クルマは特に変えてきていませんが、完璧と言えます。ここで速いスカイラインはマークをしてはいますが、それよりも自分たちのベストを出すだけです。この予選もこれ以上は出ないというタイムを出せたから、ポールになったのだと思います」
竹内浩典「富士でウエイトをたっぷり積むハズだったのが、なぜか軽いですから(笑)。テストでも良かった調子を維持してきています。あとは、立川のイッパツでポールを獲ったと。決勝も前から出る優位を活かして、エリック(No.1)より前で立川に渡したい。満タンのセッティングも悪くないので、あとは逃げるだけです」

GT300 POLE POSITION
No.81 ダイシンADVANシルビア 1'35.469/青木孝行
「8月にあったテストからタイムが出ていましたし、ポールを狙っていこうと大八木さんから言われました。プレッシャーもありましたが、いいタイムが出せて良かったです。1回目はラインはドライでしたが、そこを外すと砂も出ていてコースはスリッピーでした。だからコースが乾く(予選時間の)後半を狙ってアタックしました」
大八木信行「前回の富士に続き、ここもポールを狙って8月のテストからやってきました。だから予選1回目でチャレンジしてみたんです。青木選手がシュミレーション通りタイムを出してくれたので、ポールが獲れました」

今回のレースから、各クラスでポールポジションを獲得したチームに対し、レーシングカーなどのダイキャストモデルの製作・販売を手がける『有限会社エムエムピー』より“EBBROポールポジション賞”が贈られます。


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM

公式予選1回目 / 公式予選2回目