2001 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round2
カッチャオ ALL JAPAN FUJI GT RACE
5.3,4 FUJI SPEEDWAY

QUALIFY REVIEW 2001-05-03


公式予選 2回目レビュー

微妙なコンディションの中ラスト10分の激闘!
最終ラップのスーパーアタックでエッソウルトラフロースープラがポールに
GT300はダイシンADVANシルビアがクラスポール


No6 SUPRA

 午前の予選から一転、昼過ぎは強い日差しが差し込み、コースはあっという間にドライコンディションに変わった富士スピードウェイ。だが、JGTC第2戦の予選2回目の始まる15時30分直前からは、またもや上空に暗い雲がやってきた。いつ雨が降り出しても不思議ではない状況で予選はスタートした。
 この予選2回目は両クラス混走、GT300占有、GT500占有が各20分ずつと1回目とは逆のセッションで進む。
 まずは開始5分でNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rが1分26秒102というタイムでトップポジションに着く。これにNo.23 ペンズオイルゼクセルGT-R、No.100 RAYBRIG NSXと続く。このころから時折雨粒が空から落ちてくるという微妙な状況に。
 10分過ぎにNo.12 カルソニックスカイラインが1分26秒096を出してトップとなり、2番手No.22と1−2ポジションをスカイラインが押さえる。
 だが、11分を過ぎたところで、スープラのアタックが本格化する。まずはNo.6 エッソウルトラフロースープラが1分25秒572で首位をスカイラインから奪い、さらに次のラップで25秒132まで詰める。続いて、No.38 auセルモスープラも25秒889で2番手に入り、今度はスープラの1−2編隊だ。
 このまま、混走のセッションは終了し、トップNo.6、続いてNo.38とスープラ。3、4番手はNo.12、No.22とスカイライン。この時点でのNSX最上位は9番手のNo.100 RAYBRIG NSXという状態だった。

 このあとのGT300の占有セッションに一時雨がはっきり見えるほどに降りだし、競技委員会から「ウエット宣言」(雨用タイヤ使用の許可)がされた。だが、雨は本格化せず、時折ぱらつくという状況が繰り返され、コースがウエットになることはなかった。
 そしてラスト20分のGT500占有セッションに突入。だが、そこから10分しても上位ではタイムを更新するものはなく、このまま予選が終わるのかという雰囲気が漂った。
 だが、ラスト8分からドラマが始まった。
 まずは、ここまでパッとしなかったNSX勢のNo.18 TAKATA童夢NSXが1分26秒039を出して、3番手に飛び込んできた。しかし、スタンドがさらに沸いたのはその1分後だった。No.30 綜警McLaren GTRのアンドレ・クートが1分25秒102を叩き出す。さらに1分24秒790とコースレコードタイムを更新するラップを披露し、国産GT勢を飛び越してトップに立った。ラスト4分でこれに迫ったのがNo.38の立川でこちらも24秒974で2番手に。No.30はさらに24秒779までタイムアップ。
 残り3分弱。これで決まりと思われたところで、JGTC最速男の異名を持つNo.6 エッソウルトラフロースープラの脇阪寿一が1分24秒557のラップを記録し、再度トップを奪い返す。ところが、これでタイム更新ラッシュは終わらなかった。さらにはNo.38 auセルモスープラの立川祐路も24秒470で1番を奪取。
 そして時間いっぱいの最終ラップでNo.6 エッソウルトラフロー スープラの脇阪は1分24秒354というスーパーラップをひねり出す。これで勝負が決した。
 これによりポールポジションはNo.6 エッソウルトラフロースープラ、2位がNo.38 auセルモスープラとスープラが並び、3位には大健闘のNo.30 綜警McLaren GTR。4位はNo.36 カストロール・トムス・スープラが。5位のNo.12 カルソニックスカイラインがスカイライン最上位。NSX最上位は6位のNo.18 TAKATA童夢NSXとなった。

No81 SILVIA
 GT300クラスは、ウエットコンディションの1回目におとなしかったシルビア勢が動き出した。混走セッション15分経過時点でNo.81 ダイシンADVANシルビアが1分34秒327でトップに立ち、さらに34秒222まで詰める。これにNo.910 910ロディオドライブADVANポルシェが続いたが、このセッション終盤にNo.3 ユニシアジェックスシルビアが34秒294で2番手にアップする。さらにNo.77 クスコスバルインプレッサも34秒571で3番手と上位3番手まで国産GTとなる。
 GT300占有になって、No.81 ダイシンADVANシルビアの青木孝行がさらに分33秒810までタイムを詰める。このあと雨がぱらつき、ウエット宣言も出たためタイムアップはないかと思われたが、雨が本格化することなく、セッション終盤に叩き出したNo.31 ARTA・アペックスMR-Sの新田守男が1分33秒840で2位に。No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7の山野哲也が33秒869で3番手となった。この終盤にNo.81はさらに33秒093まで詰めて首位を不動のものにし、そのままタイムアップ。
 これによりGT300クラスのポールポジションはNo.81 ダイシンADVANシルビアが手にした。2位は開幕戦優勝のNo.31 ARTA・アペックスMR-Sが、3位にはNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7、4位No.3 ユニシアジェックスシルビアと国産勢がトップ4を占めた。そして5位にはNo.55 イクリプスDUPLEXバイパーとなった。

GT500ポールポジション
No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「チームとしてはレースラップを考えていたんで満タン状態での走行が多く、アタックしたのは今のラップが初めてです。プレッシャーはありましたけれどボクにとってはポールポジションの意味は大きいです。明日は何とか逃げ切って優勝できればと思います」

GT300ポールポジション
No.62 R&DスポーツダンロップGT3R
青木孝行「今日は1日、予選ではドベになったり、トップになったりと変動がありました(笑)。アタックの時、最初はニュー(タイヤ)ではなかったんですが、あとで雨が止む可能性があったんで(雨の中をフレッシュで)アタックしだしました。最後にもう1回いきました。クルマですがドライは完璧ですが、ウエットは最悪です(笑)」



BACK
HOME
JGTC.net

Copyright 2001 JGTC.net. http://www.jgtc.net