2003 Round2
ALL JAPAN GT FUJI-500
5.3,4 - FUJI SPEEDWAY

FREE PRACTICE 2003-05-04
フリー走行


2003 AUTOBACS JGTC 第2戦『全日本GT富士500』 5.3予選, 4決勝/富士スピードウェイ


デンソーサードスープラGTがフリーでトップタイム!
エッソウルトラフロースープラも2番手と好位置に付ける
GT300はハセミスポーツ・エンドレス・Zが初優勝を狙う快走

 2003 AUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)第2戦ALL JAPAN GT FUJI-500は決勝日の5月4日を迎えた。この日8時30分より、30分間のフリー走行が行われた。連休のまっただ中のサーキットは好天となり、早くも気温は25度、路面温度30度という初夏を思わせるコンディションとなった。

 走行開始とともに昨日クラッシュしたNo.19 ウェッズスポーツMR-Sを除き、ほぼ全車がコースへと飛び出していく。まずターゲットとなるタイムを出したのが、No.25 ADVANスープラ。わずか4周で1分26秒362とする。そして、No.36 WOODONEトムススープラも26秒581と富士でのスープラの強さを見せつける。だが、すぐにNo.22 モチュールピットワークGT-Rが26秒468を出し、タイミングボードのトップに立つ。
 走行時間も中盤になると各車タイムが上がってくる。そして、開幕戦を制し、このレース60kgものハンデを背負うNo.1 エッソウルトラフロースープラが1分26秒205として、リーダーに。さらにNo.25 ADVANスープラも26秒071を出し逆転。しかし、エッソは次のラップに25秒台に突入、1分25秒921で再度トップとなる。
 ところが、これもわずか数十秒の地位だった。No.39 デンソーサードスープラGTが1分25秒801を叩き出して、最上位となった。結局、このタイムを更新するものは現れず、デンソーサードがフリー走行のトップとなった。これにエッソ、ADVANとスープラが続き、この走行でもスープラが上位3台を占め、4番手にNo.22 モチュールピットワークGT-Rがつけた。
 ポールポジションのNo.38 auセルモスープラは序盤、タイムが上がらずトップテンに顔を出さなかったが、終盤にようやく1分26秒462を出して6番手に滑り込んだ。NSXの最上位は9番手のNo.16 G'ZOX無限NSXで26秒910だった。
 これらの走行タイムからすると、決勝のラップタイムは26秒台となりそう。ただ、このまま気温が上がっていくと、ソフト系のタイヤを選択したチームは厳しいことになるかもしれない。

 GT300クラスでは序盤に開幕戦3位のNo.31 RECKRESS MR-Sが1分33秒839を出し、これがターゲットとなる。そして、セッション中盤に惜しくも初ポールを逃したNo.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Zが1分33秒245を記録して、クラストップとする。これに開幕戦を制したNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3R(ただし、今回欠場の余郷に代わりウィルコックがドライブ)が33秒760で2番手に続く。そして、終盤にはNo.26 PULS e タイサンアドバンGT3RもNo.24とまったく同タイムの33秒760を記録する(記録上は先にタイムを出したNo.24が上位)。クラス・ポールポジションのNo.9 正義の味方覆面レーサーX MTは33秒540を出して中盤は5番手だったが、終盤にタイムを挙げたNo.2 リニューカー・ベルノ東海NSX、No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360に抜かれ7番手にとどまった。
 フリー走行もラスト5分となったところで、1コーナーで2台が、そしてダンロップコーナーでも1台が立て続けにスピンし、コース脇に止まってしまったため、赤旗が提示され走行が中断。結局、時間を繰り上げこのまま終了となった。
 昨日の予選でクラッシュしたNo.19 ウェッズスポーツMR-Sは、予選タイムをクリアしておらず、またマシンの破損状況とドライバーの青木孝行が脳しんとうで1週間の安静と診断されたことで、決勝レースは欠場することになった。

No.39 デンソーサードスープラGT(フリー走行 GT500トップ)
織戸 学「金曜日からクルマとタイヤの方向がよくて、いい感じだった。予選2回目だけはちょっと失敗したけど、レースセットは金曜日からやっていたし、今朝も微調整をしてふたりとも(1分)25秒台に入っているから、いいんじゃないかな。いままでにないほど乗りやすいね。TIから今回までのあいだに、クルマのベースを見直して、足回りをいろいろ変えてもらったらすごくよくなった。今回はすごいチャンス。あとはピットワークや細かいツメの部分をうまくやって、優勝を目指したい」

No.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z(フリー走行 GT300トップ)
柳田真孝「僕は昨日もずっと満タンで走っていたんですが、昨日は小さいコーナーの出口でリヤが不安定で、立ち上がりでアクセルを踏めませんでした。でも、今日は今までの満タンの中では一番バランスが良くて、出口でアクセルを踏めるようになったので、昨日のベストタイムよりもコンマ7秒ぐらい速くなっています。午後のレースは暑くなると想定して、タイヤ屋さんとも色々話をしましたが、温度に対しても大丈夫ということです」



フリー走行 | 2003.5.4 | 天候:晴 | コース:ドライ | 富士スピードウェイ 4.400km
Position Number Class Position Machine Driver Best Time Laps Tire WH
1 39 500-1 デンソーサードスープラGT D.シュワガー/織戸 学 1'25.801 7/14 YH
2 1 500-2 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1'25.921 7/15 BS 60
3 25 500-3 ADVANスープラ J.デュフォア/野田英樹 1'26.071 7/14 YH 10
4 36 500-4 WOODONE トムススープラ 土屋武士/E.コマス 1'26.225 10/16 MI
5 22 500-5 モチュールピットワークGT-R 影山正美/R.ライアン 1'26.322 14/14 BS
6 38 500-6 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 1'26.462 8/14 BS 10
7 12 500-7 カルソニックスカイライン B.トレルイエ/井出有治 1'26.593 7/15 BS
8 37 500-8 ZENT トムススープラ 黒澤琢弥/M.アピチェラ 1'26.903 7/13 MI +1
9 16 500-9 G'ZOX無限NSX 伊藤大輔/T.コロネル 1'26.910 14/14 BS 10
10 23 500-10 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 1'26.944 7/13 BS 50
11 8 500-11 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘 1'27.371 8/15 BS +1
12 64 500-12 Mobil1 NSX 松田次生/小暮卓史 1'27.386 6/14 BS
13 100 500-13 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 1'27.413 6/14 BS +1
14 18 500-14 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1'27.509 8/15 BS 20
15 76 500-15 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐勇大/田嶋栄一 1'28.294 6/13 DL
16 62 500-16 Vemac R&Dダンロップ350R 柴原眞介/密山祥吾 1'30.500 5/12 DL
17 88 500-17 ノマド ディアブロ JGT-1 古谷直広/WADA-Q 1'31.365 9/10 DL
18 3 300-1 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝 1'33.245 11/14 YH 10
19 24 300-2 EndlessタイサンアドバンGT3R A.ウィルコック/浅井亮博 1'33.760 6/14 YH 50
20 26 300-3 PLUS e タイサン アドバン GT3R 山路慎一/西澤和之 1'33.760 13/14 YH 30
21 31 300-4 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1'33.839 3/14 BFG 20
22 11 300-5 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/田中哲也 1'34.257 11/12 YH +1
23 2 300-6 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋一穂/渡辺 明 1'34.353 10/11 YH 10
24 9 300-7 正義の味方 覆面レーサーX MT 菅 一乗/筒井克彦 1'34.540 6/11 YH
25 77 300-8 クスコスバルADVANインプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'34.606 12/13 YH
26 7 300-9 雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7 谷口信輝/大井貴之 1'34.608 13/13 YH
27 71 300-10 シグマMR-S Guts城内/澤 圭太 1'34.919 14/14 DL
28 5 300-11 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 1'34.930 7/12 YH
29 34 300-12 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛/松田晃司 1'34.955 9/13 BFG +1
30 43 300-13 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 1'35.045 5/14 BFG
31 35 500-18 プロジェクトμエスペリア スープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1'35.102 2/4 DL
32 910 300-14 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃/宮川やすお 1'35.716 11/13 YH
33 81 300-15 ダイシンADVANシルビア 星野一樹/植松忠雄 1'35.741 5/13 YH
34 69 300-16 FK/Massimo ADVANポルシェ 山岸 大/位高 敬 1'35.773 7/14 YH
35 17 300-17 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ/長島正興 1'35.783 6/9 YH +1
36 55 300-18 ECLIPSE タイサン ADVANバイパー 山田英二/木下隆之 1'35.817 5/11 YH +1
37 15 300-19 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/C.クワン 1'36.290 10/13 BFG
38 51 300-20 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将 1'36.406 10/12 YH
39 61 300-21 R&DスポーツダンロップGT3R 勝間田敦/岸 剛之 1'36.556 8/12 DL
40 911 300-22 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢一吉/砂子塾長 1'37.295 11/12 YH
41 70 300-23 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/清水 剛 1'37.911 12/13 DL
42 21 300-24 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山康/滑川 健 1'38.037 10/12 DL
43 10 300-25 レイジュン・ダンロップ GT-1 OSAMU/倉嶋新一 1'40.242 3/9 DL
44 111 300-26 ARKTECHダンロップGT3 飯島寛也/芳賀重光 1'41.633 7/13 DL
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)


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