2003 Round7
JAPAN GT in KYUSHU 300km
10.25,26 - AUTOPOLIS

RACE RESULT 2003-10-26
決勝レースレビュー


2003 AUTOBACS JGTC 第7戦『JAPAN GT in 九州 300km』 10.25予選, 26決勝/オートポリス


デンソーサードスープラGTが鮮やかに勝利を奪う!
エッソウルトラフロースープラは2位を捨て4位を選ぶ
苦戦のザナヴィニスモGT-Rは5位で最終戦に望みを繋ぐ
39 SUPRA
No.39 DENSO SARD SUPRA GT

 10月26日、大分県オートポリスで2003 AUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)第7戦「JAPAN GT in KYUSYU 300km」の決勝レースが行われた。レースは予選5位のNo.39 デンソーサードスープラGTが中盤からレースを制し、1997年以来の優勝を果たした。GT300では、No.71 シグマDUNLOPセリカがライバルのトラブルもあって最終ラップに逆転。前戦に続き連勝した。


  阿蘇の山間にあり、早朝こそは冷え込んだオートポリスだったが、昼前からは暖かい日ざしが降り注ぎ、気温は19度まで上昇。絶好のレース日和となった。路面温度は25度と昨日並となった。午後13時57分予定通りにフォーメーションラップがスタート。昨日、予選基準タイムをクリアできず、予選落ち扱いとなったNo.88 ノマドディアブロJGT-1、No.70 外車の外国屋ダンロップポルシェも出走を許可され、37台が九州初開催となるJGTC公式戦に挑んだ。なお、23日の合同テストでクラッシュしたNo.76 イエローコーンマクラーレンGTRは修復ができず、参戦を取りやめた。
 決勝スタート直後の1コーナーからでは、ポールのNo.38 auセルモスープラ(竹内浩典)と予選2位のNo.64 Mobil 1 NSX(ロッテラー)が接近戦を展開。この時、竹内がブレーキングをミスし、3番手に落ちる。そして予選3番手のNo.22 モチュールピットワークGT-R(影山正美)は、スタート直後にNo.1 エッソウルトラフロースープラ(飯田章)に追突されてスピン。12番手まで急落としてしまう。逆にスタートで成功したのは、予選5位のNo.39 デンソーサードスープラGT(織戸学)がパスして2番手に浮上する。
 1周目にトップに立った64Mobilは一気に突き放すべくペースを上げ、10周目には2番手39デンソーに4秒近いマージンを築く。だが、早くも登場したGT300の周回遅れに詰まるとペースがかなり落ちてしまう。12周目には、39デンソーの織戸はピタリと64ロッテラーの後ろに付け、周回遅れに詰まるロッテラーを右に左に揺さぶりを掛ける。だが、タイヤの温存もあって織戸は必要以上無理はしない。そして、目の前がクリアになればロッテラーもペースを上げて、また差が開くという繰り返しとなる。
 その後方では、1エッソスープラがほぼ単独で3番手を走り、No.38 auセルモ、No.23 ザナヴィニスモGT-R(本山哲)、No.12 カルソニックスカイライン(トレルイエ)、No.100 RAYBRIG NSXなどがほぼ1列になって競り合っている。この中で、No.12は21周目に早めのピットイン。なんとタイヤのみ交換の2ピット作戦だった。また、No.38とNo.100は接触するなど、このポジションはめまぐるしい展開を見せる。
 20周過ぎにまた64と39が急接近し、激しいトップ争いを展開。そして25周目。ついに39デンソーの織戸が、64Mobilロッテラーをパス。トップに立つ。64はこの周でピットに飛び込んだ。タイヤに厳しいだけにオートポリスだけに、この後GT500の上位陣も続々とピットに入る。だが、トップに立った39デンソーは際だったペースダウンもなく、なかなかピットに入らない。
 そして、32周まで引っ張って39デンソーサードスープラGTはピットイン。この時、左リアタイヤの交換に手間取り、No.64 Mobil 1 NSX(松田次生)、No.1 エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一)に先行を許してしまう。また、この時点では1度目の短時間ピットインを行ったNo.12 カルソニックスカイラインがトップとなっている。

 首位を譲った39 デンソーサードスープラGT(シュワガー)だったが、ここから猛烈な追い上げをみせる。コース復帰3周目には1エッソをパス。さらに2周で64Mobilも抜くと、残りは2度目のピットインを残している12カルソニックだけ。実質上のトップを奪い返すと、見る間に2番手64Mobilを引き離し、43周目には7秒近いマージンを築いた。この後、39シュワガーは後方との間隔を見ながら、同じペースで走行。完全にレースを制していく。
 そして、No.39 デンソーサードスープラGTは余裕を持ってゴールイン。TEAM SARDにとっては、1997年8月の第4戦富士以来のJGTC優勝を、織戸にとってはGT500初優勝を果たした。、シュワガーはGT500通算4勝目となる。
 デンソーサードの後ろには、混戦を巧みに抜け出しタイヤが厳しくなった64Mobilまで抜いた1エッソスープラが入るかに思われた。だが、エッソを走らせるTEAM LeMansはゴール直前のストレートでスローダウン。なんと4位になった。これは、最終戦でのウエイトハンデを嫌ったためと思われるが、チームからのコメントを得ることができなかった。これにより、2位には64 Mobil 1 NSXが、3位にはNo.38 auセルモスープラ(後半は立川祐路)が入った。また、チャンピオン争いでエッソを追うNo.23 ザナヴィニスモGT-R(同・クルム)は、一時10位まで順位を下げるが、終盤ペースダウンしたNo.22 モチュール(同・ライアン)、No.12 カルソニック(同・井出)の前に出て、5位でゴール。これで、ランキング1位のエッソスープラの脇阪/飯田組と2位のザナヴィ・本山/クルム組が最終戦鈴鹿で決着をつけることになった。



JIM RodeoDriveアドバンF360が最終ラップ無念のスローダウン
GT300はシグマDUNLOPセリカが連勝を飾る
71 CELICA
No.71 SIGMA DUNLOP CELICA

 GT300クラスの序盤は、ポールのNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360(松田秀士)と予選2位のNo.71 シグマDUNLOPセリカ(澤圭太)が、後続を引き離してマッチレース状態となる。だが、ペースとしてはJIM F360が速く、何とかシグマセリカが食らいつくという展開となる。
 JIM F360(田中哲也)はピットで遅れ、一時実質2番手に落ちる。だが、シグマセリカ(片岡龍也)をペースで優るラスト12周で田中が抜き返しトップを奪い返す。このまま、JIM F360が差を広げ逃げ切ると誰もが思った。だが、なんとラスト2周でにJIM F360がスローダウン。これでシグマが急速接近。一時はスピードを取り戻し、また差を付けたJIM F360だったが、残り半周足らずとなったところで、ついにマシンがストップ。大逆転でシグマDUNLOPセリカが、前戦もてぎに続き優勝を飾った。
 JIM F360は3番手以降をすべて周回遅れにしていたため、ゴールはできなかったが、2位の座は確保できた。3位には混戦をしぶとく走りきったNo.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R(山路慎一>西澤和之)が入った。PLUSeはこの表彰台でチャンピオンに接近して最終戦を迎える。このレースまでランキングトップだったNo.31 RECKLESS MR-S(佐々木孝太>後藤聡)はクラス11位で痛恨のノーポイント。4位に入ったNo.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z(木下みつひろ>柳田真孝)とともに最終戦鈴鹿で大逆転チャンピオンに望みを賭けることになった。



WINNER INTERVIEW

GT500 優勝
No.39 デンソーサードスープラGT
織戸 学「JGTCに出るようになって、そしてGT500で4年目。(この優勝で)大きな目標を達成できました。ボクはただのクルマ好きから始まって、レーサーに憧れてここまできたんです。これでまた彼らに夢を与えられたかなと思います。日本にはクルマ好きの子たちが多いんで、彼らにもっともっとサーキットに、GT選手権にもフォーミュラ・ニッポンにも足を運んでもらえるようにしたいです。最終戦の鈴鹿はチャンピオン争いもあって荒れるかもしれません。でも今回の勢いで、楽しんでいいレースをしたいですね」
ドミニク・シュワガー「今日の結果には満足してます。(スタートドライバーの)織戸選手の走りを見ているときはドキドキしていました。戻ってきたときはトップでしたが、ピットストップで64号車と1号車に抜かれたので、そのあとは抜き返そうとハードプッシュしました。それでトップに立ててレースをコントロールすることができました。あとは自分の責任だと思ってがんばりました。勝てる(チャンスがある)ときにはかならず勝たなくてはいけません。だからこうやって勝てたことが一番よかったです」

GT300 優勝
No.71 シグマDUNLOPセリカ
澤 圭太「決勝では、自分の仕事をすることだけに集中してスタートしました。最初の数周でフェラーリ(No.11)を抜いて一番で(片岡に)渡したかったんですが、軽い接触があったりしたのでムリはできないと頭を切り替えて、フェラーリのミラーに映る距離をキープしていくことだけを考えていきました。プッシュしながらも、タイムを落とさず(タイヤを)休ませたりとタイヤのマネージメントを考えながら走りました。最後の5周はきつかったんですが、完璧ではないですけど、自分の仕事ができたと思います。」
片岡龍也「(終盤)急にフェラーリとの差が縮まったんですが、その時点でボクのほうもめいっぱいいっていたんで、それ以上プッシュすることはできませんでした。あと1周だし、向こうがミスしないと(逆転は)ムリだと思ってました。でも、裏の上り坂に入ったところで、突然(フェラーリの姿が)見えたんです。あとは数100メートルをミスしないよう集中していきました。今日のレースはラッキーな面があっての優勝ですし、いろいろ課題も残ったと思います。とにかく今日は勝ててよかった」




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