2004 Round1
GT CHAMPIONSHIP in TI
2004.4.3, 4.4 / TI Circuit AIDA

2004Round1Practice

2004 第1戦 練習走行
2004-04-02
ReviewShow Result
No.38 au CERUMO SUPRA
No.38 au CERUMO SUPRA

本番ではZには活躍させない!!

今年もauセルモスープラはポールハンターとなるか!?

GT300は新鋭?!M-TEC NSXがトップタイムをGET!

2004年AUTOBACS全日本GT選手権開幕戦が、もう目前に迫った4月2日、TIサーキット英田でJGTC練習走行が行われた。走行は午前に両クラス混走で1時間30分、午後は混走が1時間30分+各クラス占有15分で行われた。

SESSION 1 (4月2日 午前/晴、気温16度/路面温度19度、ウェット/ドライ)

 練習走行1回目は午前9時にスタート。前夜、満開の桜を濡らした雨は朝には上がり、雲の切れ間から春の陽射しが降り注ぐ。しかし、開始時点では路面は黒光りしている状態で、各車スリックタイヤを激しくホイールスピンさせながらピットアウトしていった。開始時点での気温は16度、路面温度は19度。序盤は各チーム、路面の状況を確かめながらの走行で、タイムはGT500クラスのマシンで1分35秒台がベストに留まった。その後も路面の乾きは遅く、タイムはなかなか上がってこない。そのなかで目立ったのはNo.39 デンソーサードスープラGT、No.25 ECLIPSE ADVANスープラ、No.37 DYNACITYトムス スープラで、ピットに戻る回数も少ないまま精力的に周回を重ねていく。残り30分ほどになったところでようやく1分30秒を切るクルマが出始め、そこから各車がいっせいにタイムアップ。No.39が1分24秒875を出すと、No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZが1分24秒930でこれに続く。以下、No.1 ザナヴィ ニスモZ、No.36 WOODONEトムススープラ、No.22 モチュールピットワークZと、スープラとフェアレディZが交互に並ぶ。残り5分を切って最後のタイムアタック。No.3が1分24秒808を出し、このセッションでのトップを奪った。NSX勢は全体にタイムが上がらず、No.18 TAKATA童夢NSXが1分26秒299で10番手となったのが最上位だった。また、今回がJGTCデビューとなるNo.21 フェラーリ550GTSマラネロは1分32秒312に留まった。なお、No.35 イエローハット スープラはマシンの準備が間に合わず走行しなかった。

 GT300クラスではNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、No.77 クスコスバルADVANインプレッサ、No.7 雨宮アスパラドリンクRX7などが序盤から数多く周回を重ねる。路面が乾いた終盤、No.16 M-TEC NSX、No.81 シーウエストダイシンアドバンZ、No.30 RECKLESS MR-Sなどが大きくタイムアップ。No.16の1分31秒618がベストとなった。No.16は前年のGT500をGT300仕様に変更したマシン。ドライバーも経験豊富な山野哲也とインテグラ・ワンメイクレースのチャンピオン八木宏之と実力派がそろっている。昨年最多勝のセリカ勢はNo.19 ウェッズスポーツセリカが8番手、No.52 プロジェクトμ太陽石油セリカが9番手に留まった。



No.16 M-TEC NSX
No.16 M-TEC NSX

SESSION 2 (4月2日 午後/晴、気温18度/路面温度24度、ドライ)

 練習走行2回目は13時45分に開始。昼過ぎからやや風が強まり、午前中には空の半ばを覆っていた雲もほぼ姿を消した。インターバルに他カテゴリーの走行が入ったこともあり、コース上は完全なドライとなった。開始時点での気温は21度。路面温度は24度だったが、その後強い陽射しに照らされ28度まで上昇した。1回目には様子を見つつの走行だった各チームもこの回には序盤から積極的に走行。上位にはスープラ勢とフェアレディZ勢が1分25秒台で並ぶ。開始から20分ほどでNo.22 モチュールピットワークZが1分23秒839をマークしタイミングモニターのトップに立つ。これは従来のレコード、1分24秒670を大幅に上回るタイム。TIサーキット英田はシーズンオフにコース路面を全面的に舗装しなおした影響もあるのか、タイムが出しやすい状況となっているようだ。

 14時18分ころ、コースサイドにストップするマシンが出たため赤旗中断。10分間の排除作業ののち再開される。その後はNo.38 auセルモスープラ、No.12 カルソニックIMPUL Z、No.39 デンソーサードスープラGTなども1分24秒台前半に入れ、レコードを上回る。それも一段落するとセッティングの確認などに費やすチームが多くなったのか、タイムアップはみられなくなる。

 15時ちょうどから15分間はGT300専有の時間帯。まずはNo.30 RECKLESS MR-Sが1分30秒731を出すとNo.19 ウェッズスポーツセリカ、No.63 LEYJUNダンロップ320R、No.16 M-TEC NSXなどが次々これを上回る。最終的にはNo.16が出した1分29秒800がこのセッションのベストとなった。これは従来のレコードを2秒半以上も上回っている。

 15時15分から最後の15分間はGT500専有。5分も経たないうちにNo.6 エッソウルトラフロー スープラが1分23秒381と、このセッションでのベストとなるタイムを出すが、これに続くチームはみられない。残り5分を切って各車最後のタイムアタック。No.38 auセルモスープラが1分22秒831と、ついに1分22秒台に入れてくる。No.22 モチュールピットワークZとNo.1 ザナヴィニスモZがこれに続くが1分23秒台まで。けっきょく、No.38のタイムがこのセッションのベストだった。NSX勢では、No.18 TAKATA童夢NSXが最後に1分24秒台のタイムを出し、9番手に入った。1回目に走行できなかったNo.35 イエローハットスープラは急遽、2002年型のマシンを持ち込み、12番手のタイムをマークした。


No.38 au セルモスープラ(GT500 総合1位)

立川祐路「一昨日、川崎大師にお祓いに行って来ましたから、バッチリです(笑)。明日、明後日と路面も変わっていくでしょうから、どれだけ合わせていけるか。予選はそんなにムリしてウエイト積まなくてもいいだろうし(笑)、あとはレースですね。ここんところ開幕戦で落としているんで…。荒選手は頼もしいですね。朝の雨でもいきなりトップタイムを出したり、その後のドライでもパッと乗って速いんです。今回はたぶんボクがアタックしますが、どっちもアタックできるのが今年の強みですね。もちろん、ポールは獲れれば獲りたいし、目標は優勝です」

No.16 M-TEC NSX(GT300 総合1位)

山野哲也「午後のほうが条件は断然良かったですね。午前中は雨上がりという感じで砂も出てたからね。2回目は100%ドライで路面もよかった。タイムを出した周もたまたまクリアラップだった。フレッシュタイヤだったし、条件的には最高のコンディションだったから、タイムが出ちゃったんだろうね。気になるとすれば、2番手以降がコンマ1秒刻みでいっぱいいるから、そういう意味では油断はしてません。クルマはぼちぼちいい感じで仕上がってきていますが、リクエストを聞いてくれるチームなんで、もっと曲がる方向にセットアップを続けていきたいと思います。もっと曲がれば、もっと速く走れると思っているので」


ResultShow Result

2004 第1戦/TIサーキット英田 練習走行総合結果

2004.4.2 | 天候:晴 | コース:ドライ | TIサーキット英田 3.703km
Position Number Class Position Machine Driver Session 1 Session 2 Tire
1 38 500-1 auセルモスープラ 立川祐路/荒聖治 1'26.127 1'22.831 BS
2 22 500-2 モチュール ピットワーク Z 影山正美/M.クルム 1'25.319 1'23.070 BS
3 1 500-3 ザナヴィ ニスモ Z 本山哲/R.ライアン 1'25.236 1'23.162 BS
4 6 500-4 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田章 1'25.345 1'23.381 BS
5 39 500-5 デンソー サード スープラGT J.デュフォア/A.クート 1'24.875 1'23.444 BS
6 36 500-6 WOODONE トムススープラ 土屋武士/M.アピチェラ 1'25.300 1'23.855 BS
7 12 500-7 カルソニック IMPUL Z B.トレルイエ/井出有治 1'25.419 1'23.950 BS
8 3 500-8 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石年弘/E.コマス 1'24.808 1'24.357 BS
9 18 500-9 TAKATA童夢NSX 道上龍/S.フィリップ 1'26.299 1'24.952 BS
10 25 500-10 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸学/D.シュワガー 1'26.434 1'25.022 YH
11 32 500-11 EPSON NSX 松田次生/A.ロッテラー 1'26.471 1'25.024 BS
12 35 500-12 イエローハット スープラ 服部尚貴/脇阪薫一 - 1'25.576 DL
13 100 500-13 RAYBRIG NSX 中野信治/加藤寛規 1'47.337 1'25.747 BS
14 37 500-14 DYNACITY トムス スープラ J.コートニー/片岡龍也 1'25.755 1'25.934 BS
15 8 500-15 ARTA NSX 金石勝智/伊藤大輔 1'27.336 1'26.225 BS
16 21 500-16 フェラーリ 550GTS マラネロ 光貞秀俊/植松忠雄 1'32.312 1'28.161 DL
17 16 300-1 M-TEC NSX 山野哲也/八木宏之 1'31.618 1'29.800 DL
18 19 300-2 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/谷口信輝 1'33.394 1'30.578 YH
19 63 300-3 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/吉本大樹 1'33.957 1'30.649 DL
20 30 300-4 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤聡 1'32.268 1'30.731 BF
21 10 300-5 JIM Gainer アドバンF360 田中哲也/余郷敦 1'46.003 1'30.990 YH
22 11 300-6 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/菅一乗 1'32.574 1'31.051 YH
23 80 300-7 エンドレスダイシンアドバンZ 木下みつひろ/星野一樹 1'32.578 1'31.194 YH
24 31 300-8 A'PEX i-mobisess MR-S 田中実/松田晃司 1'33.615 1'31.266 BF
25 7 300-9 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 1'32.452 1'31.397 YH
26 81 300-10 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田真孝/尾本直史 1'32.230 1'31.512 YH
27 43 300-11 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 1'32.424 1'31.551 BF
28 52 300-12 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内浩典/西澤誠剛 1'33.612 1'31.800 DL
29 17 300-13 エスペリア Kosei セリカ 長島正興/松永まさひろ 1'34.460 1'32.350 YH
30 77 300-14 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'33.838 1'32.741 YH
31 5 300-15 プロジェクトμ B-1 マッハ号GT320R 玉中哲二/三船剛 1'34.568 1'32.799 YH
32 72 300-16 アドバンBOROポルシェ 平川晃/Guts城内 1'34.593 1'33.102 YH
33 2 300-17 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋一穂/渡辺明 1'35.113 1'33.301 KH
34 20 300-18 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 和田博/宮川やすお 1'34.619 1'33.433 YH
35 910 300-19 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢一吉/砂子塾長 1'35.352 1'34.326 YH
36 9 300-20 ADVAN K-STADIUM MT 清水剛/細川慎弥 1'37.183 1'34.705 YH
37 51 300-21 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤正将/筒井克彦 1'35.890 1'35.599 YH
38 70 300-22 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋義三/ヒロミ 1'38.149 1'37.241 YH
39 111 300-23 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT-4 飯島寛也/大井貴之 1'57.152 37'07.067 YH

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ



JGTC.net BACK
email : info@jgtc.net
本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を禁止します
Copyright 2004 JGTC.net All right reserved. No reproduction or republication without written permission. www.jgtc.net