2004 Round5
MOTEGI GT CHAMPION RACE
2004.9.4, 5 / TWIN RING MOTEGI

2004Round5Practice

2004 第5戦 練習走行
2004-09-03
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大逆襲の予感!イエローハットYMSスープラがトップタイム!

TAKATA童夢NSXがNSX復活への4番手タイム!!

GT300はダイシンZが好走で1-2体制

2004年AUTOBACS全日本GT選手権第5戦の前日となる9月3日、ツインリンクもてぎでJGTC練習走行が行われた。走行は午前に1時間30分、午後に1時間45分が行われた。

SESSION 1 (9月3日/曇、気温27度、路面温度28度、ドライ)

 練習走行1回目は9時から。台風接近の影響もあり、週末の天気予報は雨模様。この日も上空は朝から雲に覆われていた。開始時点での気温は23度、路面温度24度。その後、雲間からときおり太陽が顔をのぞかせ、終了時には気温27度、路面温度28度まで上昇した。
 コースオープン時、ピット出口の隊列の先頭はNo.3 G'ZOX・SSR・ハセミZ。これにつづいてNo.1 ザナヴィニスモZ、No.22 モチュールピットワークZ、GT300クラスのNo.80 エンドレスダイシンアドバンZと、4台のフェアレディZがまっさきにコースに出ていく。
 8月初旬に行われた合同テストではブリヂストン(BS)タイヤを履くスープラ勢を筆頭に8台が1分47秒台をマークしていたが、このセッションで最初にそこに達したのはダンロップのNo.35 イエローハットYMSスープラで、1分47秒682。以下は1分48秒台で、No.12が2番手、No.18 TAKATA童夢NSXが3番手、No.1が4番手と、BSスープラ勢以外が上位に並んだ。
 30分をすぎるころ、何台かコースアウトする車両があったが、いずれも自力または牽引によってすぐに復帰。セッションの進行に影響を与えることはなかった。
 1時間を経過したところでNo.25 ECLIPSE ADVANスープラが3番手に浮上。今回はドミニク・シュワガーがセッティング役を務めている。10分後にはNo.38 auセルモスープラの立川祐路もタイムアタックを試み、1分47秒643のトップタイムをマーク。さらにそれを上回ったのがNo.1。最後のラップで1分47秒395を出し、このセッションでのトップを奪った。合同テストでトップだったNo.36 WOODONEトムススープラは12番手、前戦優勝でウエイトハンデ100kgのNo.22は15番手にとどまった。NSX勢のベストタイムはNo.18が序盤に出した1分48秒222。けっきょく、このセッションの7番手となった。
 前戦、ムルシエラゴを改良のためにヨーロッパに送り、ディアブロで戦ったNo.88 JLOCムルシエRG-1も戦線復帰。先週日本に戻ってきたばかりということで十分なセッティングができずタイムはクラス最下位にとどまったが、大きなトラブルはなく周回を重ねた。


 GT300クラスではNo.16 M-TEC NSXが序盤から1分55秒台のタイムをマーク。No.43 ARTA Garaiyaがこれに続く。No.43は18周目に1分55秒086を出し、クラストップに。さらにNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7も1分55秒970で3番手となる。その後、1分55秒台をマークするクルマはなく、この3台がこのセッションでのベスト3となった。合同テストで唯一1分54秒台をたたき出していたNo.81 シーウエストダイシンアドバンZは1分56秒台。8番手にとどまった。




SESSION 2 (9月3日/曇、気温31度、路面温度32度、ドライ)

 練習走行2回目は14時から。上空はあいかわらず雲に覆われていたが、気温は1回目より若干上がり、開始時点で28度、路面温度は30度。このセッションは、15時15分までの75分間がGT500/GT300両クラスの混走、15時15分から15分間がGT300専有、15時30分から15時45分までGT500専有というスケジュールで開始された。
 1回目と同じく、GT500クラスの上位陣は1分48秒台がとりあえずのタイム。No.6 エッソウルトラフロー スープラ、No.12 カルソニックIMPUL Z、No.35 イエローハットYMSスープラなどが上位に並ぶ。10分ほどすぎ、これを上回ったのがNo.32 EPSON NSX。1分47秒694と、最初に1分48秒を切ってくる。No.12もこれにつづき1分47秒台。この2台は早めにニュータイヤでの走行を行ったようだ。50分ほどすぎたところで、No.35が1分47秒369をマーク。このセッションでのトップに躍り出る。つづいてNo.25 ECLIPSE ADVANスープラがNo.12のタイムを上回り、3番手に。
 GT300ではNo.19 ウェッズスポーツセリカ、No.17 エスペリアKoseiセリカ、No.52 プロジェクトμ太陽石油セリカの3台のセリカとNo.43 ARTA Garaiyaがまず上位に。No.77 クスコスバルADVANインプレッサは、目の前でスピンしたNo.9 ADVAN K-STUDIUM MTに接触。ラジエターなどを破損しコースサイドにストップしてしまう。その後、No.81 シーウエストダイシンアドバンZが1分54秒962をマーク。さらに1分54秒282までタイムを縮め、このセッションでの暮らすトップに立つ。これで混走の時間帯は終了。

 15時15分からGT300専有の時間に入る。ここで大きくタイムアップしたのがNo.80 エンドレスダイシンアドバン Z。1分54秒554を出し、僚友No.81につづく2番手となる。さらにNo.52も1分54秒台を出し、この3台が1回目との通算でも1-2-3。1回目にベストタイムをマークしていたNo.43は4番手となった。
 15時30分、GT500専有走行がスタート。最初のうちは各チームともセッティングの確認を行い、残り3分を切って予選を想定したアタックが始まる。まずタイムを出したのがNo.18 TAKATA童夢NSX。1分47秒602で、混走時間帯にタイムを出したNo.35の後ろ、このセッションの2番手に上がる。対するNo.35は1分46秒867と、唯一1分46秒台までタイムアップしてくる。その後、No.38 auセルモスープラが1分47秒054で2番手に上昇。No.6 エッソウルトラフロー スープラもアタックするがNo.18に届かず4番手。ここでチェッカー。このセッションのベスト3はNo.35、No.38、No.18の順となった。1回目との通算ではNo.35がトップ。No.38が2番手、ザナヴィニスモZが1回目のタイムで3番手。4番手がNo.18となった。


No.35 イエローハットYMSスープラ(GT500 トップタイム)

服部尚貴「ダンロップにとって、もてぎは今までも他のサーキットより一番速く走れるところだから、今年もここに集中して準備してきました。あとは予選と決勝をうまくまとめて勝って結果を出さないと、仕事をしたとは言えませんよね。別にもてぎに照準を合わせたわけじゃないけど、ウェイトにしろワン・リス(リストリクター・1ランクアップ)にしろ、いい状態で来てるし。クルマもタイヤもボクもいい感じなので、ここはかならず結果を出さなきゃいけないと思って、すべてに妥協せずがんばります」

No.81 シーウエストダイシンアドバン(GT300 トップタイム)

柳田真孝「テストから調子がいいので(明日は)晴れればポール争いができると思います。十勝ともてぎはウチのクルマとの相性がいいので、ここで勝ちに行かないと。ここでポイントを稼いで最後の2戦でチャンピオンをねらいたい。今回マークしているライバルはガライヤ(No.43 ARTA Garaiya)ですね。ガライヤもここでポイントを落とすとチャンピオン争いで引き離されるし、必死なのがわかります。あと、雨が降った場合はNSX(No.16 M-TEC NSX)も来るでしょうし、雨でも晴れでも、2ランクアップの竹内さんのところのセリカ(No.52 プロジェクトμ太陽石油セリカ)が速いですよね。前(のグリッド)からスタートしてマージンを持って帰ってきたいですね」


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2004 第5戦 ツインリンクもてぎ 練習走行総合結果

2004.9.3 | 天候:曇 | コース:ドライ | ツインリンクもてぎ 4.801379km
Position Number Class Position Machine Driver Session 1 Session 2 Tire WH
1 35 500-1 イエローハットYMSスープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1'47.682 1'46.867 DL 20(+1)
2 38 500-2 auセルモスープラ 立川祐路/荒 聖治 1'47.643 1'47.054 BS 40
3 1 500-3 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲/R.ライアン 1'47.395 1'48.546 BS 40
4 18 500-4 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1'48.222 1'47.602 BS +1
5 6 500-5 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1'48.521 1'47.617 BS 40
6 32 500-6 EPSON NSX 松田次生/A.ロッテラー 1'48.797 1'47.638 BS +2
7 39 500-7 デンソー サード スープラGT J.デュフォア/A.クート 1'48.324 1'47.688 BS 50
8 25 500-8 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学/D.シュワガー 1'48.190 1'47.707 YH 20(+2)
9 12 500-9 カルソニック IMPUL Z B.トレルイエ/井出有治 1'48.096 1'47.807 BS 40
10 8 500-10 ARTA NSX 金石勝智/伊藤大輔 1'48.717 1'47.904 BS +2
11 37 500-11 DYNACITY トムス スープラ J.コートニー/片岡龍也 1'48.180 1'48.270 BS 40
12 36 500-12 WOODONE トムススープラ 土屋武士/M.アピチェラ 1'48.797 1'48.207 BS 20
13 100 500-13 RAYBRIG NSX 中野信治/加藤寛規 1'49.291 1'48.348 BS +2
14 22 500-14 モチュール ピットワーク Z 影山正美/M.クルム 1'49.491 1'48.430 BS 100
15 3 500-15 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石年弘/E.コマス 1'49.230 1'48.903 BS 60
16 21 500-16 フェラーリ 550GTS マラネロ 光貞秀俊/植松忠雄 1'51.485 1'49.223 DL  
17 88 500-17 JLOC ムルシエRG-1 山西康司/WADA-Q 1'54.687 1'54.182 DL  
18 81 300-1 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田真孝/尾本直史 1'56.654 1'54.282 YH 20(+1)
19 80 300-2 エンドレスダイシンアドバンZ 木下みつひろ/星野一樹 1'56.192 1'54.554 YH 30
20 52 300-3 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内浩典/西澤誠剛 1'56.196 1'54.701 DL +2
21 43 300-4 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 1'55.086 1'55.799 BF 35
22 19 300-5 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/谷口信輝 1'57.767 1'55.413 YH 25
23 10 300-6 JIM Gainer アドバンF360 田中哲也/余郷 敦 1'56.033 1'55.519 YH 20
24 16 300-7 M-TEC NSX 山野哲也/八木宏之 1'55.659 1'56.126 DL 80
25 7 300-8 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 1'55.970 1'56.631 YH 40
26 11 300-9 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/菅 一乗 1'56.274 1'56.539 YH 30
27 17 300-10 エスペリア Kosei セリカ 長島正興/松永まさひろ 1'57.428 1'56.623 YH +2
28 72 300-11 アドバンBOROポルシェ 平川 晃/福山英朗 1'56.785 1'57.311 YH  
29 26 300-12 エンドレスタイサンADVAN GT3R 山岸 大/井尻 薫 1'57.621 1'57.061 YH  
30 9 300-13 ADVAN K-STADIUM MT 清水 剛/細川慎弥 1'57.266 1'57.950 YH  
31 30 300-14 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1'57.399 1'57.269 BF 10
32 2 300-15 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋一穂/渡辺 明 1'57.839 1'57.302 KH +2
33 5 300-16 プロジェクトμ B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 1'58.098 1'57.625 YH  
34 31 300-17 A'PEX i-mobisess MR-S 田中 実/松田晃司 1'58.791 1'57.913 BF 10
35 51 300-18 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤正将/筒井克彦 1'58.447 1'57.924 YH  
36 77 300-19 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'57.968 1'58.493 YH +1
37 63 300-20 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/吉本大樹 1'58.044 1'59.258 DL 60
38 112 300-21 ARKTECH ADVAN GT3 Guts城内/澤 圭太 1'59.005 1'58.631 YH  
39 910 300-22 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢一吉/砂子塾長 1'59.351 1'58.958 YH  
40 20 300-23 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 和田 博/井上高志 2'00.348 1'59.507 YH  
41 70 300-24 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋義三/ヒロミ 2'04.028 2'02.309 YH  
42 111 300-25 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT-4 飯島寛也/大井貴之 2'03.241 2'09.132 YH  

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)



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