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2004-10-29 |
2004年AUTOBACS全日本GT選手権第6戦の前日となる10月29日、オートポリスでJGTC練習走行が行われた。走行は午前に1時間30分、午後に1時間45分が行われた。
金曜日の練習走行1回目は9時から予定どおりスタートした。開始時の天候は雲り、路面はドライ。このときはときおり太陽も顔をのぞかせていたが、15分を過ぎるころから小雨がポツポツと落ち始める。路面が濡れ始める前に周回を重ねておこうと、各チームとも序盤から積極的にコースに出ていく。 このコースでは、事前にGT-A主催の合同テストはなく、トヨタ系、日産系、ホンダ系各チーム合同でのプライベートテストのみ。このとき走行したのは各メーカーのテスト車両がメインで、どのチームもデータは十分ではない。そのため、金曜日の走行は重要な意味を持つのだが、関係者の願いもむなしく雨はしだいに強くなっていく。 45分過ぎには路面は完全なウエット状態となり、そのなかでランキング3位のNo.39 デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア)がコースアウト。右リアを破損しコースサイドにストップしたため赤旗中断となる。 ここまでのベストタイムはNo.1 ザナヴィ ニスモZの1分43秒800。2番手のNo.6 エッソウルトラフロー スープラには約0.5秒もの差をつけている。以下、No.12 カルソニックIMPUL Z、No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZが続き、その後ろにはNo.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢NSXと2台のNSXが並ぶ。前戦もてぎで今季初優勝を果たしたNSX勢、ここへきてライバルに伍して戦えるポテンシャルを手に入れたようだ。 No.39の回収作業に約13分を費やしたあと走行再開。しかし、雨は止む気配をみせず、路面状態は好転しなかった。このため終盤にはコース上に出ているクルマも少なくなり、静かに終了時間を迎えた。
GT300クラスでは第4戦、第5戦で連勝を果たしたNo.43 ARTA Garaiyaが1分50秒434で最速。2番手はNo.10 JIM GainerアドバンF360、3番手はNo.30 RECKLESS MR-S。シリーズランキングトップのNo.16 M-TEC NSXが4番手につけた。
練習走行2回目は14時スタート。最初の75分間がGT500、GT300両クラスの混走、つづく15分間がGT300専有、最後の15分間がGT500専有という予定で始まった。午前中に降り出した雨は依然として止まず、ウエットタイヤでの走行となる。1回目開始時に15度だった路面温度も、午後になってもほとんど上がることはなかった。
このため、各チームともウエットでのセッティング出しと雨用タイヤのパフォーマンスチェックに終始。予選を想定してのタイムアタックに出るチームは少なかったが、そんな状況でスピンアウトする車両も多く、しばしば赤旗で中断される。中断は都合5回。それぞれ2〜3分で再開されるが、中断時間は合計で15分を超えたため、終了時間は後ろに延ばされた。
このセッションでのGT500クラスのベストタイムはNo.35 イエローハットYMSスープラがマークした1分52秒187。このタイム自体は最後のラップにマークしたものだが、セッション開始直後から最上位を占めていた。ダンロップのウエットタイヤがいいパフォーマンスを発揮しているようだ。2番手はNo.12 カルソニックIMPUL Z、3番手はNo.1 ザナヴィ ニスモZ。4番手のNo.100 RAYBRIG NSXが、NSX勢では最上位となった。なお、1回目にクラッシュしたNo.39 デンソーサードスープラGTもなんとか修復を果たし、2回目にも出走している。
GT300クラスでは1回目と同じくNo.43 ARTA Garaiyaが最上位。タイムは2分00秒868で、1回目のドライでのタイムより10秒ほど遅い。2番手はNo.16 M-TEC NSXで、シリーズランキング上位の2台がここでも火花を散らすかたちになっている。3〜4番手にはNo.30 RECKLESS MR-S、No.31 A'PEX i-mobisess MR-Sの2台、5〜6番手にはNo.80エンドレスダイシンアドバン Z、No.8 1シーウエストダイシンアドバンZの2台が並んだ。
No.43 ARTA Garaiya(GT300 トップタイム)
新田守男「今回は勝てるものなら勝ちたいです。チャンピオン争いに関しては、このオートポリスが明暗を分けるレースになることはまちがいないでしょうね。ボクらはシリーズポイントでM-TEC(No.16)に負けているので、取れるものは取るという気持ちは強いです。でも、今日の状態ではM-TECにも余裕があるんじゃないかな。唯一あそこになくてボクたちにあるものは、ここまでのレースで勝ってる点。タイヤは、今日の午前中のドライタイヤでのデータを見るかぎりでは、方向性は悪いほうへはいってないと思います。作戦的には(あえて勝利をねらわず)最終戦でウエイトを下ろす方向へ、という考え方もあるわけですが、最終戦でコケちゃう可能性もあるので、優位に立っていたほうが武器になると思います。少なくともM-TECとのポイント差を詰めないとね」
2004 第6戦 オートポリス 練習走行総合結果
2004.10.29 | 天候:雨 | コース:ウェット | オートポリス 4.674km1 | 1 | 500-1 | ザナヴィ ニスモ Z | 本山 哲/R.ライアン | 1'43.800 | 1'53.567 | BS | 80 |
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2 | 6 | 500-2 | エッソウルトラフロー スープラ | 脇阪寿一/飯田 章 | 1'44.302 | 1'55.982 | BS | 80 |
3 | 12 | 500-3 | カルソニック IMPUL Z | B.トレルイエ/井出有治 | 1'44.644 | 1'52.743 | BS | 40 |
4 | 3 | 500-4 | G'ZOX・SSR・ハセミ Z | 金石年弘/E.コマス | 1'44.750 | 1'55.280 | BS | 40 |
5 | 100 | 500-5 | RAYBRIG NSX | 中野信治/加藤寛規 | 1'44.790 | 1'54.170 | BS | +2 |
6 | 18 | 500-6 | TAKATA童夢NSX | 道上 龍/S.フィリップ | 1'44.945 | 1'55.552 | BS | +1 |
7 | 25 | 500-7 | ECLIPSE ADVAN スープラ | 織戸 学/D.シュワガー | 1'45.073 | 1'55.590 | YH | 20 (+2) |
8 | 39 | 500-8 | デンソー サード スープラGT | J.デュフォア/A.クート | 1'45.222 | 1'55.599 | BS | 40 |
9 | 37 | 500-9 | DYNACITY トムス スープラ | J.コートニー/片岡龍也 | 1'45.308 | 1'54.815 | BS | 50 |
10 | 36 | 500-10 | WOODONE トムススープラ | 土屋武士/M.アピチェラ | 1'45.689 | 1'54.545 | BS | 20 |
11 | 38 | 500-11 | auセルモスープラ | 立川祐路/荒 聖治 | 1'45.902 | 1'55.688 | BS | 30 |
12 | 8 | 500-12 | ARTA NSX | 金石勝智/伊藤大輔 | 1'45.960 | 1'55.811 | BS | +2 |
13 | 32 | 500-13 | EPSON NSX | 松田次生/A.ロッテラー | 1'46.077 | 1'55.981 | BS | 50 (+1) |
14 | 35 | 500-14 | イエローハットYMSスープラ | 服部尚貴/脇阪薫一 | 1'46.510 | 1'52.187 | DL | 20 |
15 | 22 | 500-15 | モチュール ピットワーク Z | 影山正美/M.クルム | 1'46.814 | 1'56.056 | BS | 90 |
16 | 21 | 500-16 | フェラーリ 550GTS マラネロ | 光貞秀俊/植松忠雄 | 1'48.969 | 1'59.805 | DL | |
17 | 43 | 300-1 | ARTA Garaiya | 新田守男/高木真一 | 1'50.434 | 2'00.868 | BF | 65 |
18 | 10 | 300-2 | JIM Gainer アドバンF360 | 田中哲也/余郷 敦 | 1'50.724 | 2'04.685 | YH | 30 |
19 | 30 | 300-3 | RECKLESS MR-S | 佐々木孝太/後藤 聡 | 1'50.804 | 2'00.951 | BF | 10 (+1) |
20 | 16 | 300-4 | M-TEC NSX | 山野哲也/八木宏之 | 1'51.716 | 2'00.902 | DL | 80 |
21 | 7 | 300-5 | 雨宮アスパラドリンクRX7 | 山路慎一/井入宏之 | 1'51.772 | 2'03.625 | YH | 25 |
22 | 80 | 300-6 | エンドレスダイシンアドバンZ | 木下みつひろ/星野一樹 | 1'51.928 | 2'01.809 | YH | 50 |
23 | 19 | 300-7 | ウェッズスポーツセリカ | 青木孝行/谷口信輝 | 1'51.976 | 2'03.095 | YH | 30 |
24 | 81 | 300-8 | シーウエストダイシンアドバンZ | 柳田真孝/尾本直史 | 1'52.149 | 2'01.850 | YH | 35 |
25 | 31 | 300-9 | A'PEX i-mobisess MR-S | 田中 実/松田晃司 | 1'52.284 | 2'01.569 | BF | 10 (+1) |
26 | 52 | 300-10 | プロジェクトμ太陽石油セリカ | 竹内浩典/西澤誠剛 | 1'53.399 | 2'02.825 | DL | 10 (+2) |
27 | 77 | 300-11 | クスコスバルADVAN インプレッサ | 小林且雄/谷川達也 | 1'53.706 | 2'04.980 | YH | +2 |
28 | 2 | 300-12 | プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX | 高橋一穂/渡辺 明 | 1'54.066 | 2'03.628 | KH | +2 |
29 | 17 | 300-13 | エスペリア Kosei セリカ | 長島正興/松永まさひろ | 1'54.169 | 2'06.029 | YH | +2 |
30 | 26 | 300-14 | エンドレスタイサンADVAN GT3R | 山岸 大/井尻 薫 | 1'54.414 | 2'06.471 | YH | |
31 | 88 | 500-17 | JLOC ムルシエRG-1 | 山西康司/WADA-Q | 1'54.519 | 1'59.572 | DL | |
32 | 72 | 300-15 | アドバンBOROポルシェ | 平川 晃/福山英朗 | 1'54.844 | 2'04.633 | YH | |
33 | 5 | 300-16 | プロジェクトμ B-1 マッハ号GT 320R | 玉中哲二/三船 剛 | 1'55.418 | 2'04.106 | YH | |
34 | 9 | 300-17 | ADVAN K-STADIUM MT | 清水 剛/細川慎弥 | 1'56.554 | 出走せず | YH | |
35 | 63 | 300-18 | LEYJUNダンロップ320R | OSAMU/壺林貴也 | 1'56.608 | 2'03.017 | DL | 60 |
36 | 910 | 300-19 | 高見沢整骨院アドバンポルシェ | 高見沢一吉/砂子塾長 | 1'57.145 | 2'07.185 | YH | |
37 | 51 | 300-20 | NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア | 加藤正将/筒井克彦 | 1'57.184 | 2'05.330 | YH | |
38 | 20 | 300-21 | FK/Massimo ADVAN ポルシェ | 和田 博/井上高志 | 1'59.655 | 2'09.684 | YH | |
39 | 70 | 300-22 | フィールズ外国屋ADVANポルシェ | 石橋義三/ヒロミ | 2'03.279 | 2'11.055 | YH | |
40 | 11 | 300-23 | JIM RodeoDrive アドバンF360 | 松田秀士/菅 一乗 | 2'12.821 | 2'04.510 | YH | 30 (+1) |
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク) 赤旗中断(1回目) 9:49:47 - 10:03:00 (13分13秒間)/10:12:01 - 10:17:11 (5分10秒間) |