2001 GT INSIDE REPORT NETWORK EDITION
ALL JAPAN FUJI GT RACE 3 May 01
決勝日レポートRace Day Report


◎メインストレート速度計測
予選2回目(5月3日)の直線速度を1コーナー手前アウト側から計測(*計測はセッション後半のみ。ベストタイム時とは限りません)

GT500
NoMachineSpeed(km/h)
1ロックタイト無限NSX278
6エッソウルトラフロー スープラ284
8ARTA NSX276
12カルソニックスカイライン286
18TAKATA童夢NSX284
21イエローコーンマクラーレンGTR284
22ザナヴィヒロトGT-R287
23ペンズオイルゼクセルGT-R286
30綜警McLaren GTR281
33Team UKYOスープラ281
36カストロール・トムス・スープラ289
37マツキヨZENTトムススープラ286
39デンソーサードスープラGT286
64Mobil 1 NSX278
88ノマドディアブロJGT1275
100RAYBRIG NSX276

GT300
NoMachineSpeed(km/h)
24スポーツトゥディタイサンGT3255
26シェルタイサンアドバンGT3R254
81ダイシンADVANシルビア259

(計測機材協力:NISMO 計測協力:AUTO SPORT編集部)



■朝のフリー走行後のコメント


No.6 エッソウルトラフロー スープラ(GT500フリー走行 1位)
野田英樹「7〜8割の仕上がりですね。(決勝では)そのときどきの状況に合わせ、自分の持っている100%の力を110%にも120%にもしたいと思います。まわりのことは、あまり気にしていません。いつも言っていることですが、チームから与えられた仕事を確実にこなしていけば結果もついてくるでしょう」
脇阪寿一「まあまあでした。これからデータをみて再検討してみます。でもそれほど深刻な問題はないですね。スープラ勢へのライバル意識とかはとくにないです。自分のできることをただやるだけ。それだけです。そしてポール・トゥ・ウィンをねらいたい」

No.8 ARTA NSX
金石勝智「決勝のクルマはブレーキも安定しているしよさそうです。作戦は走り出してから変わってくるでしょうね。スープラのタイムが決勝でどれぐらい落ちてくるかということもありますし。たぶん(1分)26秒台では回れないんじゃないですか? スープラどうしで競ってくれればいいですよ。そうすればタイヤもキツくなるし、タイムも落ちてくると思います。でも、ストレートが速いぶん向こうはラクですよね。稼げるところが違いますから…」

No.38 au セルモスープラ(GT500フリー走行 2位)
竹内浩典「悪くないですけどね、決勝に向けてセッティングに少し手を加えようかなと思ってます。午後はもっと暑くなりそうなので、それに合わせてタイヤも乗りやすくしたいのですが、そうすると逆にスタートが遅くなるかもしれません。もう勝つことしか考えてませんよ。どうやったら勝てるかしか頭にない。他(のクルマ)はもちろんのこと、とくにスープラ勢には負けたくないのでがんばります!」
立川祐路「まずまずの感触でした。気になるのは午後の気温くらいです。6号車も調子がよさそうですががんばります。とにかく決勝は長いので、一瞬のパフォーマンスというよりは落ち着いたレースをしたいです。そして最後は、いちばん最初にゴールしてみせます!」

No.39 デンソーサードスープラGT(GT500フリー走行 3位)
ジェレミー・デュフォア「予選では、1回目はタイヤがパンクしていて交換する必要があったんです。2回目は古いタイヤで走ったのでタイムが出ませんでした。もし、ニュータイヤを使っていれば3番手から5番手で(決勝を)スタートできたと思います。いまのセッションの感触は悪くないです。クルマのコンディションはいいです。レースは長いのでなにが起こるかわかりませんが、いい結果を得られるようがんばります」

No.30 綜警McLaren GTR(GT500フリー走行 5位)
アンドレ・クート「いまのセッションはコース上がけっこう混雑してたんだけど、クルマのチェックをしていました。クルマの状態は悪くありません。昨日(予選)は3位でしたが、この予選順位はこのチームで(このクルマになって)最高なので、決勝もいいポジションでフィニッシュしたい。ただ、レースは長いのでどうなるか見当もつきません。とにかくミスをしないようにクルマを速く走らせて、完走することです。もちろんチャンスがあればそのチャンスは逃さないようにします。タイヤはミディアムです」

No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300フリー走行 1位)
井手有治「決勝に向けてのクルマはいいですよ。たぶん大丈夫だと思います。今回は柳田がスタートドライバー。その後の作戦はまだ監督から聞いていませんが、ポルシェがもし1回ピットだったらペースを上げていかないとダメでしょうね。でも、朝のベストタイムも柳田が出しましたし、問題はないと思います」
柳田真孝「初のスターターで緊張しています(笑)。レース仕様のクルマは悪くないですね。ボクが無事に走りきれば、井出さんがその後がんばってくれると思います。いや、人任せにするワケじゃないですけど。ポルシェが1回ピットなら、ボクたちとは反対の作戦でいくんでしょうね。でも、そのへんはあまり気にせず、自分の走りをすれば大丈夫だと思います」

No.62 R&DスポーツダンロップGT3R(GT300フリー走行 2位)
藤原靖久「ポルシェは満タンで速いんですけれど、軽くなると他に比べて遅くなるんです。だから(朝のセッション2番手でも)よろこんでられないんです。タイヤのタレかたはやってみないとなんともいえないでしょうね。GTは99年に松永さんと組んでいたセリカ(No.20 Kosei CELICA)以来です。ポルシェはRRで(セリカとは特性が)多少違いますが、それ以前にレースが久々なんで…(苦笑)」

No.81 ダイシンADVANシルビア(GT300フリー走行 3位)
青木孝行「満タンでのバランスは悪くないんですが、よそより重いぶんちょっときびしいですね。軽くなってくればバランスもよくなってきますし、タイムも上がってくると思いますけど。今回は2回ピットなので、チームの作戦とかタイミングが重要になるでしょうね。シルビアやMR-Sと同じペースで走れば、ポルシェ勢もきっと2ピットになると思います。1回ピットで済ませるつもりなら、トップ争いにはついてこないと思うので、そのペースを見ながら作戦を決めていきます。あとはセーフティーカーがクセモノになりそうですよね」




太田哲也、本を上梓
 98年5月3日、富士スピードウェイで行なわれた全日本GT選手権中の多重事故で瀕死の火傷を負った太田哲也が、『クラッシュ − 絶望を希望に変える瞬間(とき)』(幻冬舎)と題する本を上梓した。事故の状況、その後の回復過程を事実に即して語った内容。一時期は精神的にもつらい状況に追い込まれたことまで包み隠さずつづっている。
 なお、この事故について太田が主催者等を相手に起こした民事訴訟は現在も継続中。先日、事故の状況を知る手がかりとするために、このレースに参加していた各チームに対してロガーデータを提出するよう裁判所から要請が出され、複数のチームがこれに応じた。これによって、事故が起こったローリングラップの速度について、事実が明らかになることが期待されている。




☆決勝スタート直前情報(13時15分現在)


 天候:曇り 路面状況:ドライ 気温:19度 路面温度:26度
 決勝日(4日)入場者数:5万1000人(予選日:3万0100人)


*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No 原因 周回数
77 駆動系 11L
88 燃料系 34L
10 エンジン 36L
62 クラッシュ 39L
30 ガス欠 68L
12 電気系 63L

*45Lから49Lまで、No.62のクラッシュ処理のためセーフティカー導入
*107Lから111Lまで、No.18のクラッシュ処理のためセーフティカー導入




■決勝レースのコメント


No.6 エッソウルトラフロー スープラ(GT500優勝)
脇阪寿一「スタートはムリな加速はしたくなかった。1コーナーで混乱にならないように、自分のポジションが下がってもいいと思っていた。3番手に落ちたけど、立川くん(No.38)がプッシュしているのはわかっていたし、タイヤのことはよくわかっていたんで、ムリせずにいきました。それに、ピットでひっくり返せると確信してたから。そのあとも野田さんがいい走りをしてくれて、20秒近くも離してくれましたから、あとはクルージングです。考えていたことは、クラッシュしたクルマの破片を拾わないかとか、雨の心配だけでした。とにかくメチャうれしいですよ。フォーミュラでも速いところは見せられても勝てないし、TIも…。クルマはいいものを与えてもらっているのに、これで勝てなきゃ(ドライバー)辞めますよ。って辞めないだろうけど(笑)」
野田英樹「ピットのタイミングは38号車よりあとにしようと相談してました。それならぜったい前に出られると思ってました。運よく向こうもエンストですか、ミスしてくれたので、かなり楽させてもらいました。今後は勝てるところで確実に勝って、ポイントを獲るところでしっかり獲り、確実にポイントを重ねていきたいです」

No.81ダイシンADVANシルビア(GT300優勝)
青木孝行「スタートで後続をはなせたんですが、タイヤが早くタレてしまい、終盤タイムを落としてしまいました。最後のパートも自分だったんで、タイヤの(タレる)ことはわかってましたんで、(トップのNo.3が)見えるところについていって最後10ラップくらいにエンジンの設定変更という奥の手で、と思ったんですけど、むこうがトラブったようですね。それがなければ最後におもしろいレースになったんじゃないですか(笑)。ボクも待ってたんですけど(笑)。勝ったって実感がすぐには沸きませんでしたね。これまでいいところで逃していたから、ホントに勝ったのかなって(笑)」
大八木信行「昨日もここ(ポールポジション会見)で話しましたが、今日は昨年の夏の雪辱、その思いだけでした。日産さん、ニスモさんに協力してもらい、いいものを提供されているのに、これで勝てなかったから脇阪くんじゃないけど、ボクも辞めなきゃね(笑)。レースはとにかく3号車の見えるところでいい状況を保っていこうと思ってました。あとは最後を(青木に)任せれば、と」


No.38 auセルモスープラ(GT500 2位)
立川祐路「エンジンのかかりが悪くてピットで差がついちゃった。ブレーキはキツいけど止まらないっていうほどじゃないし、キツいのはみんないっしょだから大丈夫かなと思っていた。ただ、周回遅れにヘンなところで出くわすとプッシュするどころじゃなかった。最後はセーフティカーが入ってシメシメと思ってたんだけど、なかなか解除にならなかった。でも最後は気合入れていきましたよ。あそこ(残り2周)でもタイムは出るだな、と思いました」
竹内浩典「ホントは勝つつもりだったんですけどね、TIもここも。そう思うとなかなか勝てない。これから思うのやめようかな。ピットで差がついたのとブレーキがキツかったのは予想外だったけど、立川もいいパフォーマンスをみせたしね。でも、(セーフティカーランの間)あいだに4台入ってるとキツいよ。もう少し差を詰めて立川に渡してあげたかった。これでウェイトは積まれるけど、次の富士では負けないゾ」

No.22 ザナヴィヒロトGT-R(GT500 3位)
田中哲也「これでシリーズの2位だし、ロックタイト(No.1)とも1ポイント差になった。これからもシコシコいきます。最初は本山(No.12)と一緒にプッシュしてたら二人とも同じようなところでタイムが落ちてきて、ハードタイヤの正美くん(No.23)に抜かれた。ただ、ピット作業は速かったし、マイケル(クルム)はいいペースで走ってくれた。とりあえず3位になったのは最高!」
ミハエル・クルム「3位でよかった。とても運がよかったし、トラフィックにひっかかるタイミングもいつもよかった。無限と1ポイント差っていうのはいいね。選手権を獲りたいからウェイトはできるだけ積みたくない。だから、ファステストラップをとらないよう走ってた。でも、田中選手はプッシュしすぎ。27秒フラットはいっちゃダメだよ(笑)。次のSUGOで4位になって、また20kgウェイトを降ろしたい。その次の富士ではまたいいところにいきたいな」

No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300 2位)
井出有治「右のフロントホイールが割れてしまって振動が出て、オレンジボールを出されてしまいました。次がんばります」
柳田真孝「クルマは完璧でしたが、ドライビングはまだまだこれからです。今回のレースを糧にしたいです。ベストをつくせば結果はついてきますから。トラブルが出たのは残念ですが、もっとペースを上げていれば勝てたんでは、という悔いが残ります」

No.31 ARTA・アペックスMR-S(GT300 3位)
新田守男「ほかのチームにとっていいタイミングでセーフティカーが入ったので、作戦どおり前にいけず残念でした。まあ今回はシルビアの後ろで3位ねらいなんで、結果はオーライでしょう」
高木真一「4位ねらいだと思ってたんですが表彰台で、まあ結果オーライじゃないですかね? なんといっても1ピット作戦が成功しました」

No.23 ペンズオイルゼクセルGT-R
エリック・コマス「JGTCでは500kmという距離は初めてですが、耐久レースは2年前のル・マン24時間やル・マン富士1000km総合優勝も経験しています。今日は硬めのタイヤをチョイスしていたが、気温が予想よりも上がらなかった。もっと気温が上がっていれば優勝の可能性もあったと思う。3位は同じチームのもう1台だったし、ボクらも4位で、ポイントを獲ってウェイトを積まなくてすむので、よかったと思う」

No.100 RAYBRIG NSX
伊藤大輔「周回遅れのめぐり合わせが悪かった。クルマもボクにとってはちょっとオーバーステアでペースが上がらなかった。もうちょっとペースを上げられると思ったんだけど。でも、アキラさんがいいペースで走っているから大丈夫じゃないかな。ポジションを上げるにはスカイラインのタイヤがもう少しタレてくれないと。ボクが乗っているときも思ったほどタレてくれなかったからちょっとむずかしいかな」

No.8 ARTA NSX
土屋圭市「ピット出口で止められたのは、運命。流れが悪かった。せっかく表彰台が見えていたのに…。作戦はよかった。うまくいって3位、悪くても4位から5位でゴールできると思ったのに、セーフティカーで全部シナリオが崩れたね。45〜46周くらいはひっぱる予定だったんだ。でも、セーフティカーのタイミングで入らなければソンだと思った。もう1周あとに入ればよかったな。去年の8月はセーフティカーのおかげで勝ったけど、今年はセーフティカーに仇をとられた」

No.24 スポーツトゥデイタイサンGT3
松田秀士「もうあと1周あればNo.31が抜けたし、セーフティカーが入らなければ表彰台は立てたでしょう。しょうがないですよ。レースはこんなもの。(同チームのNo.55とNo.18の接触について)むかしのグループA時代には、速いクルマはブレーキングの距離が必要だったし、コーナーでのラインの交差もなかった。小排気量クラスとそのへん(のすみ分け)がはっきりしていたんです。それが、いまはブレーキもコーナーも加速もすべてにおいてGT500はGT300にまさっている。譲るタイミングにしても、コーナリング中にもミラーを見てないといけない。以前はポイントごとに見ていればよかったんですよ。GT300のドライバーは異常なまでに神経をすり減らさないといけない。どんな思いをして走っているか、レギュレーションを決める人間はもう少し理解してほしい。いつか絶対に大きな事故は起きるよ!」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7
山野哲也「ピットストップは2回だったけど、1回目はセーフティカーの前に入ってたし、最後もボクの前でセーフティカーが入ったから2周ぐらい損をしてる。でも、シルビアにはどう考えても追いつけない。河野さんのいうことをちゃんと聞いて安定したペースで走ってた。SUGOは新車になると思う」
河野高男チーフエンジニア「次のレースに新車を間に合わせないとレースにならないし、勝てないんで、次は新車で勝ちます!」

No.30 綜警McLaren GTR
アンドレ・クート「ボクは1周も乗っていません。最初は40周くらいでピットインして交代する予定だったんだけど、岡田さんが乗っているときにスピンがあってタイヤにフラットスポットができてしまい、予定外のピットインがあったのでチームの戦略が変更になった。最後はあとほんの少しというところでガス欠になってしまった。ほんとうに残念です」

No.88 ノマドディアブロJGT1
古谷直広「マルコが乗っていたころから燃圧が下がって、警告灯が点いたんで一度ピットインしてチェックしたんだけど、けっきょくダメでした。昨日も少し燃料系のトラブルの傾向はあったんですけど…」

No.77 クスコスバルインプレッサ
谷川達也「前兆もなしに、1コーナーの立ち上がりで急に駆動がかからなくなった。それまで慎重にクルマをいたわりつついってたんで、残念です」


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